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ラーメン3千円

先日、会社を辞める同僚のためのお別れ会で近所のラーメン屋さんにランチに行った。チップ税金込みで一人当たり20ドル=3千円。私は辞めていく彼の分も払ったので、二人分で40ドル=6千円。

20ドルのランチは少々高いとは思うが、ドルで考えるとまだなんとなく受け入れられる。でも円換算すると急に高く感じるのはなぜだ。多分私の中では1ドル100円で考えているからであろう。

私の住む地域は、物価の高い東海岸のニューヨークや西海岸のロサンゼルス等のメジャーな街ではない。アメリカ都市別物価ランキングだとちょうど中間あたりの都市である。よその都市に比べて、特別物価が高いわけでも低いわけでもない。そんな中間レベルの都市でのラーメン一杯3千円というのは、アメリカでの平均値となるのであろう。

そのランチ会は私を入れて4人で行ったのだが、お会計の際に支払いはどうされます?と聞かれ、私が「別々で」と答えるまでの間に一瞬間があった。私は辞めていく彼の分は、元々払う気で誘ったのだけど、他の2人の分は何も考えていなかったのだ。彼らは私の部下というわけでもない、単なる年下の同僚である。その一瞬の間に、彼らが私をちらっと見たのが分かったが、あえて気付かぬふりをして、会計は別払いでと頼んだ。

そのちらっとした目配せが気になって仕方ない。

ていうか、ラーメンランチで私一人で1万2千円って出すのが嫌だったのだ。彼らは私の部下でもないし、2人のうちのひとりは、私のチームでさえない。なんで私が年上だから支払わなきゃいけないんだって気持ちになっちゃって。

彼らもいいお給料をもらっているのだし、一人20ドルのランチぐらいどうってことないはずだ。気にしないことにしよう。

今後プライベートで彼らとランチに行くことはないし、この経験は忘れることにしよう。二人で6千円のラーメンランチにはちょっと衝撃でした。味は普通に美味しかったから、それだけは良かったかな。

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