Proコンってどうなの?


はじめに

Meta Quest 2のコントローラー(以下 2コン)をずっと使ってきましたが、半年くらい前からジョイスティックのドリフト現象が現れ始め、最近ではBeat Saberのメニューが勝手にスクロールしたり、VRChat で勝手に移動したりといった事が起きて困っていました。
Meta Quest2は購入してから2年ほど経っていますので、保証期間は終わっています。コントローラーは保証期間が終わると修理してもらえないというネットの記事を見たので、新しいコントローラーを購入するしかないということに。
それなら、HMD から見えない位置にコントローラーを持っていってもトラッキングが飛ばないと聞いた、Meta Quest Touch Pro コントローラー(以下 Proコン)を使ってみたいと思って今回購入しました。
今回は昨日の配信(2時間)でProコンを使ってみた感想を含めて、2コンとProコンの違いを見ていきたいと思います。

2コンとProコンの違い

見かけ(形)の違い

まずは2つのコントローラーを見て、触ってみた違いについて比べてみます。

写真の出展:Meta Quest 2に最強装備が誕生。「Proコントローラー」を使ってみた
https://gadget.phileweb.com/post-25554/


色:
一目瞭然ですが、2コンは白、Proコンは黒です。
でも2コンには黒いシリコン製のハンドベルト付きカバーを付けていたので、あんまり色は変わっても気にならなかったかな。

センサー(2コンのリング):これも一目瞭然ですが、2コンには白いリングがあって、Proコンにはありません。後述しますが、これって結構大きな違いだったみたいです。

握り:ちょっと分かりにくいかもですが、2コンは握りの部分が膨らんでいて、Proコンはストレートです。膨らんでいないと滑っちゃうかなって心配だったのですが、手の平側がゴム(シリコン?)になっていて意外とこれが手にしっかり食いついていて滑りませんでした。

ストラップ(標準):2コンは編み込みのロープっぽいデザインだったので汚れて色が取れなくて困っていましたが、Proコンは樹脂のベルトになったので汚れてもふき取れます。Beat Saberをしていると汗をかいてしまうので、これはとても良いですね。

重さ:これはちょっと悩みました。Proコンを箱から出して持った瞬間、やっぱりちょっと重いかな?と感じましたが、使ってみるとリングの部分が無いので重量バランスが良くなってる気がします。特にBeat Saberみたいにぶんぶん振り回す時に、先端に重量が無いのがとても良いと思いました。手首への負担も減りますよね。

ボタン類:A、B、X、Yの各ボタンは、2コンより薄くなったようです。ストロークが短くなって押しやすくなったような気もしますが、そのぶん耐久力が弱くなってないか心配しちゃいました。ジョイスティックとメニューボタンは特に変わったようには感じませんでした。またドリフトしちゃうのかな……。

ランプ類:コントローラーの外側に小さなLEDランプが2つあります。白いのと青いの。小さな穴が開いてて、そこが光るのですがパッと見では分かりません。ペアリングするときに点滅したりしていたので分かりました。HMD を付けちゃうと見えないので、これはこれでいいのかな。
HMD を付けると画面の中に表示されるコントローラーにはバッテリーのゲージが表示されます。これは2コンと同じですね。ただ、Steam VR に入るとこのゲージは見えないので、バッテリー残量がわかりません。2コンだったらバッテリーがなくなれば電池(eneloop 使ってます)を交換すれば良いだけなので残量は気にしていなかったのですが、充電式だと残量がとても気になりますね。

プレイした時の違い(Beat Saber)

1回の配信、約2時間 Beat Saber で遊んでみた時に感じた2コンとProコンの違いを書いてみます

重さ:見かけの違いでも書きましたが、プレイしてみると気になるほどの違いは感じられませんでした。(鈍いのかな?)
Proコンは2コンと違ってリングがない分、重量がコントローラーの先端から握りに寄っているので素早く振ったときに手首に対する負荷が低くなってる感じがします。
2コンを使ってる人の中には前後を逆にして持つ「クロー持ち」をされている方もいますが、そういった事をする必要が無い良いバランスなのではないでしょうか。

置き方:私の癖かもしれませんが。使わない時や配信の途中でPCのキーボードを打ったりしてにコントローラーをどこかへ置くとき、リングが良い感じで足(台)になってくれていたのですができなくなりました。机の上でコロッと転がしておくしかありませんね。

センサー:HMD が無くてもトラッキングができるので、体の後ろや頭の上、キーボードを打つときに机の下に入ってしまってもトラッキングが失われずに動きます。
特に2コンではHMDの真上から真横に掛けての、カメラのトラッキング範囲に入ったり出たりする境界辺りが弱かったです。
ラジオ体操とか、スクワットのニー・トゥ・エルボーをしているときに、変なところにコントローラーが行かなくなって嬉しいです。

握り方:Proコンで人差し指をコントローラーの先端、トリガーの上辺りに置くとちょうどいい感じにコントローラーをホールドできるなと思ったのですが。ちょうどそこにはトラッキング用のカメラがあります。なので指は正しくトリガーに掛けておいた方がよさそうです。

精度:Beat Saber なので重要なポイントかなと思いますが。私は Score Saber で 4,756pp しかない初心者で、超高速のマップとかそもそもプレイできないので参考になるかはわかりませんが。2コンとそんなに変わらない動きをしていました。
縦に真っすぐ斬り下げたとき、腕で切ると2コンと同じように左右にフラフラとした軌跡を残します。手首だけで斬ると綺麗にまっすぐ斬れます。どちらも同じ動きをしたので、これはたぶんコントローラーのせいでなく私の癖なのだろうなと思いました。
Proコンの最大の特徴であるカメラでトラッキングに関しては、良い結果が出ていると感じた部分があります。
私はプレイするときによく動くので、HMD が上下左右に常に動いています。
2コンは HMD のカメラとコントローラーのジャイロでトラッキングしているので、HMD が動いているとトラッキングが微妙にずれたなって感じるときがありました。特に頭が上下に動くときに感じていたのですが、Proコンだとそれがなくなったって感じました。
Proコンだとトラッキングが遅れて精度が下がるかもというお話もありましたが、私が斬れるレベルだとそこまで速いマップが無いので問題なさそうです。
普通に空振りしている分には遅れてるなって感じはありませんが、ノーツを切るときはいろんな向きや角度で斬るので難易度が上がると感じてくるのかもしれませんね。

バッテリー:まだ新しいので、2時間使ってもほとんど減っていませんでした。Proコンの寿命はバッテリーとジョイスティックのドリフトがポイントになりそうですね。
充電用のドックに乗せるのが難しいです。充電中、コントローラーのLEDが光ったりとかドックのLEDの色が変わったりといった事がないので、ちゃんと充電できているのかな?って不安になります。
いちおうコントローラー同士、コントローラーとドックがそれぞれ磁石でくっつくので、ちゃんと嵌ればコントローラーを持ち上げるとドックも持ち上がってくるみたいです。
バッテリーがなくなったら電池交換ですぐ使えるって訳にはいかないので、しばらく気を付けて充電しないといけませんね。
でもドックに乗せっぱなしっていうのも、バッテリーの劣化を早めてしまわないか気になります。

ケース:Proコンは利用者が少ないからか、サードパーティ製のケースが少ないです。今 Amazon で出回ってるのは、ほとんど Quest 3 のコントローラー用ですね。選択肢があまりないですが、無茶な値段じゃないから「ヨシッ」としましょう。

最後に(総評)

まだ使い始めたばかりなので、これから何か出てくるかもしれませんが。最初の印象としてはとても良い感じかなと思います。
できれば価格をもう少し下げていただけると嬉しいかなぁ。今(2024/03/06時点)のところ Meta Store では
 Quest 2:39,600円
 Proコン左右セット:37,180円
 Proコン片手1個:22,400円
です。
これの値段で Proコン買うっていうのは、かなり悩みますよね。
Proコンが売れると困るのか、Quest Pro 本体の値段を考えると下げにくいのか。
とはいえ2時間のプレイの中で、値段が高いだけの性能はちゃんと示してくれたかなと思います。
また気づいたことがあったら、記事にしたり X にポストしたいと思います。

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