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中国の遺産分割⑥

こんにちは。行政書士市川聡子事務所の市川です。

本日は一日座りっぱなしと、塩分の多い食事とおやつwwwで、両脚がとっても浮腫んでしまいました。が。。。実はこのところ毎日塩分摂取量が多いので、浮腫んでいるのはデフォルトですwww

さて、本日も中国の遺産分割について見て行きましょう。本日は1つの条文が少ないため2つ一気に読んでいきます。

中国民法典1151-1152条

(意訳)
1151条 遺産を保存する人は、遺産の善管注意を行い、何かの組織もしくは個人に着服もしくは争奪されないようにする。
1152条 相続開始後、相続人が遺産分割前に死亡し、かつ遺産相続を放棄していないとき、その相続人が相続するべき遺産は自己の相続人のものとなる。ただし、遺言書にその他の記載が有るときはこの限りではない。
#以上の意訳は参考です。正しくは中国語版をご覧ください。

解説を見て行きましょう。1152条の意訳には、「その相続人が相続するべき遺産は自己の相続人のものとなる」という記載がありますが。。。被相続人に対しての相続人ですが、その相続人もまた死亡してしまい、その相続人に遺産が相続されることになるので、その時は被相続人となるわけ(遺言書にその他の記載が有る場合は除く)ですね(ややこしいwww)。

条文中の「侵吞」と「争抢」はあまり普段使わないような単語です。
侵吞はピンインで「qin tun」と書きます。「吞」という字は日常的にあまり使いませんが、使うところと言ったら皆さんご存知「云吞(yun tun)]、
そうです。ワンタン麺のワンタンです。ワンタンで書いた云という字は「雲」の簡体字です。香港などでぷりぷりのエビが入った雲吞麺、食べたこと、ございませんか?また脱線しました💦
侵吞という意味でしたね。百度で調べて意味を見てみると、大まかには「ネコババ」って感じです。ネコババをちょっとよそ行きに言い換えて「着服」と訳しました。

「争抢」ですが、「抢」は争うというような意味の他に「急ぐ」ような意味もあります。日常生活で良く使うと言えば「抢购」です。ネットのタイムセールなんかを想像してみてください。20:00から数量限定タイムセール!のようなときによく「抢购」と書いたりします。
中国語は英語や他のアルファベットのような文字を用いる言語とは違い、象形文字ですので、単語の時は漢字と漢字、もしくは前後の文章と漢字から「何を表現しているのか?」をだいたい想像できるのがとっても良いところ。
以前書いたかもしれませんが、毎回わからない単語にぶち当たった時に毎回辞書を引くのではなく、自分で漢字の意味や文章の前後から推測して行くと、「中国語の語感」が磨かれていき、わからない単語も辞書を引かずともだんだんと意味が理解できるようになっていきます。

ということで、最後は民法の勉強と大きく話題が逸れてしまいましたが、以上参考になれば幸いです。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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