コミュニケーションの話

自分は、相手の価値観、思想や生活を知れば「相手を知る、理解する」ことに繋がると思っている。極端に言えば相手の価値観を理解すれば大体のコミュニケーションは上手くいくと思っている。自分はひねくれた考え方をしてしまうので、相手といちばん上手く話せる道を探してしまう。
超能力者でもない限り相手の考えていることは分からないから、相手の考えていることを推測して話をすることが多い。なので相手の最近の生活や他愛のない会話が好き。相手が朝起きてから夜寝るまでのルーティーンがある程度見える。
人と会話をしていて楽しいのはこの瞬間かもしれない。
相手が好きな映画やアニメの感想を聞くのも好き。
自分がそれを見るのではなくこの作品を見てどう感じたのか、どんなシーンでどんな感情になるのかを聞くのが楽しい。相手への興味があればあるほど相手の生活を構築している物を知りたくなる。

よく友達と話している時に「(この人ってこういう考え方もするんだ)」と感心したりするのは相手の価値観の内側から出てくる「知らない一面」を見ているから。そこでギャップを感じたり一喜一憂するのも楽しい。

逆に人の紹介とかで知り合ったそれなりに期待値の高い人と会話をしていくと「(思ってたのとちょっと違ったかも)」と解釈違いを起こすこともある。それは勝手にこちら側が相手のことをこういう人だ、と前情報だけで推測しているから。
仲良くなりたいなら期待せずに相手を0の状態から知るべきだと思う。

仲良くなりたい相手こそ、浅いところから会話をしたほうが上手くいく。相手をよく知るべきという話をしたが、いきなり深い所に踏み込んでも仲良くなれるわけがない。相手の好き嫌いを知れば多少は思考回路も見えてくる。相手の全てを理解するのには時間と体力と余裕がいる。それを受け入れられるのが愛だと思う。
カップルのどこが好き?というありがちな質問に見た目より性格を挙げる人が多いと思うし自分もそう。
人が興味をもつタイミングは見た目や所作が多い。でも知りたいのは中身の方。ただ興味の入口は見た目が多いというだけ。最近見た目が重視されるようになったのは相手に興味を持ってもらいたい自己顕示欲の高い人が、でかめの主語でインターネットを走り回っていて、印象操作やそれに振り回される人達が増えて外見ばかりを過度に気にするようになってしまったから。外見のイメージは最初だけで、慣れてしまえば興味はその人の中身に変わっていく。結局人の善し悪しは外見だけでなく、大部分は中身のほうにあると思う。外見だけじゃなくてその人の本質を知りたい、と思うことを興味と呼んでいるんだと思う。

コミュニケーションは受け手が全て というが、確かにその通り。受け手の解釈によって0が100になったりその逆もある。
会話をしない限り相手を知る術はない。
会話するのは得意な方ではないが、相手を理解したりひとつひとつの会話を大事にする意識はしている。
自分の意識をひとつ変えるだけで人生が楽になったり、相手をもっとよく知ることができるのかもしれない。

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