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ちいさな物語

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#note感想文

本物ではないけれど

ある日のこと。 おふたりさんが突然こんなことを言ってきた。 「ねじちゃん。私たち、恵比寿さんになりたいの」 どうやらまたどこかで影響を受けてきたらしい。恵比寿さん…あぁなるほど。七福神だね。でもなんで恵比寿さまなんだろう? 「あのね、鯛を抱えたいの」 鯛?たしかに恵比寿さまは釣竿と鯛を持っていた気がするけど。 「だからねじちゃんにね、メインの鯛と恵比寿さんっぽい服を用意して欲しいの」 おやおや難しい注文がきたぞ。まぁでもふたりの頼みならしょうがない。可愛いふたりの

【絵本】 「かわいい助っ人」

今日初めて知ったのですが 毎年11月30日は「絵本の日」なんだそうですね。 そうなんです。まさに今日! というわけで本日は、ちょうど出来上がった絵本(ねじり的)を 投稿させていただきたいと思います。 おふたりさんとトットさんのお話です。 では物語のはじまりはじまり~。 *** 「トットさん最近来ないねぇ」 「どうしたんだろうねぇ…」 おふたりさんはこのところ元気がありません。 どうやら最近おふたりさんのところに 仲良しのトットさんが遊びに来ていないそうなのです。 「

タコさんウインナーからのお願い

* 最近タコさんウィンナーを昔より見かけない気がする。 残念なことに僕らの仲間は減っているらしい。 これは僕らが昔からずっと心配していたことだ。 僕らは食べられることを怖がってなんかいない。 その理由はシンプル。 僕らは食べられてもまた何度でも 「タコさんウインナー」としての命をもらえるから。 実は僕らタコさんウインナーは 生まれてから消えるまでの記憶が全て頭の中に残る。 一度消えてもまた新しく生まれれば 以前の記憶はそのままそっくり引き継がれるんだ。 だから僕らは、前

「冷やしココア」の楽しみ方

最近おふたりさんから 「冷やしココア」という言葉をよく聞く。 聞いてもふたりは「ふふふ」と笑うだけ。 これはまた秘密の行きつけのお店のパターンだな、と 私は秘かに思っている。 よし。それなら調査開始だ! お。きたきた、この会話! 最近このワードが多めのおふたりさん。 けれど私はまだその「冷やしココア」なるものを飲んでいない。 なのにおふたりさんったら、もう何度もそちらを 美味しくいただいているらしい。 今日こそはふたりの後をつけて 私も一緒に冷やしココアを注文するんだから

カフェ「ペンギン」

皆さーん! どこかで「おふたりさん」を見かけませんでしたか? 朝からずっと見かけないなぁと思っていたのですが 夕方になってもまだ帰ってこなくって… あらま、一体どこへ行ったのでしょうか? ん?電話が鳴ってる… 「はい、もしもし…え?ふむふむ。わかった~!」 皆さん。 ただ今連絡がありまして、おふたりさん… 無事見つかりました~。よかったよかった。 では早速今からお迎えに行ってきますね。 *** おふたりさんに教えてもらった場所に着くと そこにはこぢんまりとした優し

「Bakery~若草~」

「お店ここだって」 「着いた着いた~!」 ここは四姉妹が営んでいるという とっても美味しいと評判のパン屋さんだ。 その名も「Bakery~若草~」 ここの一番人気は「焼きそばパン」らしい。 四姉妹の、特に次女の料理の腕がすごいとかで その焼きそばパンを生み親なんだそうだ。 ここの焼きそばパンを一口食べたらもう他では食べられなくなる… そんな噂が広まっていた。 地元で知らない人はいない上に 最近では県外からの客も多いという。 …って、その県外からの客ってのが僕なんだけど。

猫田質店

「喉…乾いた……」 私は今、猛烈に喉が渇いている。 うぅ…それにしても 今日の暑さはあまりに酷い… 何か冷たいものでもぐびっと飲まないと無理。 誰か助けて…ん? あれはなに? 意識が朦朧としている中、私の目に飛び込んできたのは 猫の印が入った看板。 うーん、けどぼんやりとしか見えない。 でもなんだかいい匂いがする…気がする… これはカフェか何かではないだろうか。 あ〜もう暑くてしょうがない。 これは入るしかない! お店をよく確認することはできなかったが 「ここには何か素

「ほっぺちゃん」

ほっぺ、ほっぺ。 わたしはほっぺ。 ある日突然、わたしは「ほっぺちゃん」になった。 名前をつけてもらったの。 それまでは名前がなかったから わたしはただ「マフラー」としか呼んでもらえなかった。 それがだ。 今日からわたしは 「ほっぺちゃん」となった。 名前なんてもらえると思ってなかった。 でもやっぱりほんとはね、名前… 欲しかったんだぁ。 とっても可愛がってもらって すごく大切にしてもらってたんだけど。 でもやっぱり名前をつけるってことまではなくてね。 でもそんな

ドレスコードはご存知で??(こびとだより)

みなさん、クリスマスは楽しく過ごせましたでしょうか? ねじりはおふたりさんとお家でのんびりしておりました。 あ!そういえばなんと、あの方からこびと部宛に こちらのクリスマスカードが届いたんですよ! コーチョレホトットさんからのクリスマスカードです♬ この中にはある秘密が書かれていましてね。 そう。それは…「秘密のドア」について。 (この秘密のドア、普段は煩悩がないと通れる…ということらしい。) しかし今回はどうやら、大晦日にある事をすると いつもは通れない秘密のドア

「涙キャンディ」

ジュンちゃんは泣いていました。 よく泣いていました。 ジュンちゃん、今まで色んなことがあったのでしょう。 これからだってあるかもしれません。 別に悲しいだけが涙ではありません。 嬉しい涙、悔し涙、淋しい涙、不安の涙、笑い涙… そう。涙にも色んな涙があります。 その涙をね、おふたりさんはせっせと集めていました。 毎回カップを持って行っては こぼれ落ちる涙をすかさずキャッチ。 これが結構大変な作業なんです。 もちろんキャッチするのが難しいってこともあるけれど

「クリスマスクルーズ」へようこそ!

ミムコさんに作っていただきました~!やった~! 皆さんお気づきになりましたでしょうか? この素晴らしいヘッダー画像! こちらは提供写真から作ってくださったミムコさん作コラージュ作品です! しかもしかも… 「ねじり号のクリスマスクルーズ」なんですって! んもう~ミムコさん最高です♪ でね、ねじりはそのコラージュ作品から ある物語を書いてみました。 もしよかったら読んでいただけると嬉しいです。 *** 「ねじり号クリスマスクルーズ」 今日はクリスマス。 威勢のいい声がとび

「こびとだより」

どうも、ねじりです。 この度「こびと部」に入部しましたことを ここにご報告させていただきます。 このこびと部。 すまスパで穂音さんの一声により発足しました。 もちろんあのMarmaladeさんも立ち上げメンバーです。 まさかラジオで部ができるなんて! そして光栄にもこびと部の仲間に入れさせていただいたねじり。 が、がんばります~! ちなみにロッタちゃん(月山六太さん)も入部致しました~♪ ってことで、こりゃ「こびとだより」やらなきゃ! ねじりはすぐにそう思いました。 この

「落ち葉の巣立ち」

季節がどんどん進み辺りが秋の色に包まれる頃 「坊やたち」もみるみる色が変わり 立派な変身を遂げます。 そして秋がもっと深まると 坊やたちはこんなことを言い出しました。 「やだ~!お母さんと離れたくないよぉ!」 「絶対離れるもんか!」 「淋しくっていやだよ~」 騒いでいるのは坊やたち 「落ち葉」の坊やたちです。 落ち葉の坊やたちは、たとえ「お母さん」の一部ではなくなっても お母さんと離れたくなくて必死に貼り付いています。 この坊やたちは「木」のこどもたちなのです。 で

「おふたりさんカメラ」

まずはこちらをお読み下さい。 このお話は「前髪」についてのお話です。 こちらを書いたのは、るもちゃんです。 (いつもは「るもちゃんさん」とお呼びしているのですが、すみませんが今日は「るもちゃん」と呼ばせてください!) このお話の始めに、るもちゃんはこう言っています。 あれ私昨日なにかしましたっけレベルに、ぼさぼさで跳ねている。 るもちゃんこの日、前髪の調子が最悪だったらしいのです。 でもこのぼさぼさの原因…実は私、知っています! 皆さんも薄々お気づきではないでしょ