近所の喫茶店は公民館だった話

すぐ近所に喫茶店があるんです。歩いて1分の大通り沿いに「カレー」「定食」ののぼり、入口にはいつも「営業中」の札が下がってて。外から店内をのぞくんだけど、中は薄暗くてよく見えない、お客さん来るんだろうか、そもそも営業してるんだろうかと心配していたのです。大変しつれい。

行って見て、結論。32年お店をやってるお母さん、めっちゃ人気もの。お母さんお店で出会った人たちとの交流で充実人生。うらやままぶしい。

「こんちわー」喫茶店の温度感、距離感が分からない僕は、それに近いと思われる居酒屋のスタンスで入口の扉をカラーン。したらお母さんはすぐ目の前、カウンターに居てくれた。いやここで誰もいない、なかなか出てこないだったらどぎまぎするなーと思っていたので、居てくれて早速ありがたく、ホッと。

「カレーがおいしいと聞いて来ました」まー情景の描写はいいか、お母さんはとってもにこやかで人なつっこい感じで接してくれて。この時点でドキドキしながらも店に突入したさっきの自分をほめてあげたい感じ、そんな大きな安堵感がありました。

本格インドカレーを出しているのは、熊本大学の留学生に教えてもらったカレーに魅了されたからだそうで、この黒髪地区ならでは。留学生を頼ってインドを何度も訪問、本場のワザを勉強しているんですって。まー半分以上旅行って笑ってらっしゃいました。

近所の人ともめっちゃ交流されてるみたいで、通りがかりのお客さんも多くてけっこう繁盛してるみたい。儲けではなくて人と出会えるのを第一の目的にしていらっしゃる。いや僕も家の前のごみ捨て場を毎日そうじしてて、それをきっかけにご近所や通りがかりの国際色豊かな皆さんと仲良くなりたいなーと思っているんだけど、実店舗はやっぱ強い。お金さえ払えばズカズカ入っていけるんだもん。僕ん家みたいなただの家ではそうはいかない。またハード面だけでなくソフト面でも、お母さんのお人柄。一目でわかる人なつっこさ。ほんとに人が集まってて「あ、公民館だ」という感想です。

僕の「ご近所とつながりたい」はこの公民館、いや喫茶店を軸にするのが近道かな。と思いました。お母さんがハマったインドカレーがいまや看板メニュー、オリッサ。カレーとアイスコーヒーで950円、定食とコーヒーで700円。コーヒーは42年前から使ってるサイフォンで入れらす。オシャ。通うぞ自分。みんなもおいでよ黒髪６丁目。駐車場広し。

オリッサ
〒860-0862 熊本県熊本市中央区黒髪６丁目１３−２３−１
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