金子駿平『NEW LIFE Ⅱ』(2019)
ライター:しばけん
深夜のテレ東ってMVをただ垂れ流す時間ありますよね。
いつもぼーっと見ちゃうんですけど、そこで流れていたのが今回紹介する金子駿平さんの「ニューライフが待ってる」のMVでした。
声で持っていかれました。
夢を見ている少年でもあるけど、現実を分かりつつある青年さも持ち合わせているようでした。何かの狭間で決意表明をしているように聞こえたんです。
少し先で春が待っている冬にぴったりなこの作品、是非聞いてみてください。
1.ニューライフが待ってる
まず、タイトルでサビのフレーズでもある「ニューライフが待ってる」の語感がすごく良い。音にしてももちろん良いし、字面がすごく良い。
そして、「借りっぱなしのCD」は過去の記憶を想起させるモノとして、とんでもないパワーを持ってますね。もはや春や新しい生活の季語と言ってしまっても良いんじゃないかなと思いました。
字面で見ても、音で聞いても、言葉選びのセンスが本当に素敵だと思いました。
この曲が桜前線のようにじわじわと人の心を伝って、春頃には誰かの中で満開になってくれると良いなと思っています。
2.シルバームーン
自分だけかもしれませんが、空を見ることがすごく減ったし、そうなると月を見ることもそんなになくなりますよね。見るとすればスッキリしないことがあったときに、どうしようもなくて空を見上げるくらい。
僕には、月と、あったかいシャワーと、そしてこの曲があるからまだまだやっていけそうです。
5.おやすみグッドナイト
これもタイトルが素敵だなー。
子どもの頃の夢ってなんか愛しいですよね、内容は忘れてしまってもなんとなくその感覚は覚えている。
大人と子どもって、結局どちらも変わらないのかなって思います。大人は子どもだったり、子どもが大人なことだってある。年を重ねた人が子どもみたいでいることは悪口みたく言われることもあるけれど、まったくそんなことはなくて、むしろ素晴らしいことだとこの曲は思わせてくれます。
もちろん現実そう簡単にはいかないけれど笑
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