Official髭男dism「イエスタデイ」の歌詞が最高だって話

Official髭男dism人気ですよね。同級生とかみんな聴いてる気がする。僕自身はそんなに聴かないんですけど、去年の秋にやってたHELLO WORLDって映画の主題歌にもなってる「イエスタデイ」だけめっちゃくちゃ好きなんですよ。というのもこの曲の歌詞が本当に良いんですよ。という訳でその良さを語りたいがための記事なのですが、訳あってこの先映画『HELLO WORLD』(原作:野﨑まど)のネタバレを多分に含みます。観てないor読んでない方は是非履修してきてください。マジで面白いから。映画も小説も良さがあるので両方ともがオススメです。そして履修すればただでさえ良いこの曲が更に名曲に聞こえるようになります。という訳でブラウザバックして書店にGOしましょう(多分まだBluRayは出てないけど出てたら絶対観るべき)。
(星はネタバレ防止用です。改行しまくっても空白だとカットされる仕様なんですね……知らなかった……)






























いやホントにこの歌詞いいですよね。映画観たor小説読んだ人なら分かると思うんですけど、これ途中まで完全に「カタガキナオミ」の歌なんですよ。ていうかストーリー的にもナオミが真主人公なんじゃ?って気がします。まあ実際は直実とナオミのW主人公とかなのかもしれないですけど、映画のキャッチコピーが「このセカイは、ラスト1秒でひっくり返る。」なんですよ。このひっくり返る世界ってナオミの世界じゃないですか。しかも小説版だと最初と最後の一文が両方直実じゃなくてナオミ視点だし。まあ本人が「俺はただのエキストラさ」とか言ってますけどナオミと直実のお互いがお互いの物語のエキストラなのかなあって思ってます。じゃあ歌詞見ていきましょう。

何度失ったって 取り返して見せるよ
雨上がり 虹がかかった空みたいな君の笑みを

初手これですよ。思えばこの物語ってナオミが瑠璃を助けるって決意しないとそもそも始まらないんだよなって……あと映画のPVの瑠璃の笑顔(古本運んでる途中に休憩したとこ)めっっっっちゃ可愛くないですか!?

例えばその代償に
誰かの表情を曇らせてしまったっていい
悪者は僕だけでいい

決意がしんどい!!!!!
誰か=過去の自分であり古本燃えて悲しむ瑠璃で守る対象そのものすらも傷つけて悪者は僕だけでいいとか言うのしんどすぎません?????いやマジでしんどい……(語彙力)

本当はいつでも 誰もと 思いやりあっていたい
でもそんな悠長な理想論は ここで捨てなくちゃな

だからさっきから決意が重い!!!!!
いやマジで孤独に沈みすぎじゃないですかこの人???もっと千古教授とかかでのんとか頼ろう???

半信半疑で 世間体
気にしてばっかのイエスタデイ
ポケットの中で怯えた この手は
まだ忘れられないまま

ここで物語冒頭の変わろうとして自己啓発本に手を伸ばした「イエスタデイ」を思い出すんですよ……エモい……

「何度傷ついたって 仕方ないよ」と言って
うつむいて 君が溢した 儚くなまぬるい涙
ただの一粒だって 僕を不甲斐なさで
溺れさせて 理性を奪うには十分過ぎた

古本が燃えた瑠璃を慰めることしかできなかったナオミと手袋で本を創った直実の対比が……しかもこの本を創れたのも「先生」のおかげなのがまた良いよね……めちゃめちゃ情移っとるやん……

遥か先へ進め 身勝手すぎる恋だと
世界が後ろから指差しても

そうなんだよなあナオミの恋身勝手すぎるんだよなあ(滝のような涙)
アルタラ滅茶苦茶にして過去の自分を利用した挙句瑠璃を奪って……ホントに全部自覚してるんだよこの人……それでも瑠璃を救うことを選んだんですよ……猛勉強して危険な実験重ねて結果片足動かなくなって……しんどいポイントが多すぎる

道の途中で聞こえた SOSさえ気づかないふりで

気づかない「ふり」なんですよ!!!めっちゃ負い目感じてるんですよこの人!!!

バイバイイエスタデイ ごめんね
名残惜しいけど行くよ いつかの憧れと違う僕でも ただ1人だけ 君だけ 守るための強さを
何よりも望んでいた この手に今
遥か先へ進め 幼すぎる恋だと
世界が後ろから指差しても
迷わずに進め 進め 2人だけの宇宙へと
ポケットの中で震えたこの手で今 君を連れ出して
未来の僕は知らない だから視線は止まらない
謎めいた表現技法 意味深な君の気性
アイラブユーさえ 風に 飛ばされそうな時でも
不器用ながら繋いだ この手はもう
決して離さずに
虹の先へ

見返すと最初の方W主人公なのかナオミが真主人公なのかハッキリしろって感じですね。けどここでこのラスサビとその手前の歌詞見てくださいよ。歌詞の主体=主人公が交代してるんですよ……いつかの憧れである「先生」とは違う道だろうけど瑠璃だけ守れる強ささえあればいいとナオミに見送られた直実が不器用ながら瑠璃と手を繋いで2人だけの宇宙へと進んでいくんですよ……最高じゃないですか……

とまあこの通りHELLO WORLDの主題歌としてはこれ以上無いくらい最高の曲なんですよイエスタデイ。「髭男は好きだけどHELLO WORLD観てない」って人たまに居るんですけどマジで勿体ないと思う……ちなみに個人的ベストシーンはやっぱり京都駅大階段でのナオミの
「僕は、君が好きだったんだ……」のとこですね。劇場で涙腺木っ端微塵でした。てか地元なのにまだ聖地巡礼行ってないな……またその記事も書きたい。あと原作小説の読書記録も機を見て書こうと思います。

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