チ○チ○で泣いてしまう、やけに優しい世界
最近は、ほんの少しの辛いことがあるだけで本当に苦しくなって泣いてしまう。
大小様々な辛いことが次々に起こる毎日で、お祓いも検討するレベルに運が悪く、メンタルがやられている。
人生山あり谷ありと言うが、ここ2週間ほどの私は
谷谷谷谷どん底谷谷山谷谷奈落谷谷
みたいな日々を過ごしている。
そんな中、デザフェスで販売するTシャツの印刷のためにらキンコーズ新宿西口店へ父とともに赴いた。
その日もそもそものメンタル状態が悪く、しかし新宿のキンコーズでTシャツを印刷せねばならず、それなのに先日電車内でパニックを起こしたことがあり、1人で電車に乗れない精神状態だった為、父が付き添いで一緒に来てくれた。
父が仕事があるため、出発は父の仕事終わりの18時ほど。
新宿に着いた時、時間は19時ほど。
帰宅ラッシュでごった返す人混み、迷宮のような街。
道順の選択肢が多すぎるのか、進路検索をし直す度にGoogleマップが違う道順を案内してくる。
おかげで精神がみるみる消耗されていく。
以前そのキンコーズに行った際、19時半くらいに受付がかなりギリギリだったのを思い出し、間に合うか少し不安ではあった。
元々のよろしくない精神状態にプラスして新宿の街を歩いているうちに情緒が不安定になっていく。
「今日間に合わなかったらTシャツ作るのやめる」
と自暴自棄な思考にすらなっていた。
夜7時少し過ぎにキンコーズに入ると、
【Tシャツ印刷受け付けは20:30締切】
と書いてあり、2人して「間に合った〜」と安堵する。
受付に「Tシャツを印刷したいです」と言いに行くと、
「今日は多くの注文を頂いており、本日の受付は終了してしまったんですよ」
愕然とした。
上げて落とされた。こういうのもあるのか。
その後、この同じ時間に来るという約束をして、絶対に来ることを条件に、明日に予約を入れていただいた。
きっと、これこそ私ひとりで行っていたらパニックを起こしていただろう。
父がいてよかったと切に思う。
その後、せっかくだからと新宿で父の好きなローストビーフを食べよう、ということで、ローストビーフ食べ放題があるバルに行った。
そこのバルにある手拭きの袋に、世界の言語の「乾杯」が記されていた。
その中で、イタリア語での乾杯は、
「チンチン」“CINCIN”
イタリア語で乾杯が“チンチン”と知って、本当に、たったそれだけで一瞬元気が出てしまって、そのあまりの暖かさにボロボロ泣いた。
毎日こんなにこんなに辛いことばかりなのに、不意にあった、たった一つの「チンチン」で少しだけ元気になれる。
その時ちょうど店内で流れていたOfficial髭男dismの『I LOVE...』のCメロ歌詞
“君がくれたプレゼントは やけに優しい世界だ”
これも相まって、ボロボロ涙が止まらなかった。
「やけに優しい世界」って言葉、美しすぎませんか???
“君”からのプレゼントなんですよ、それが。
その時の私にとっての「やけに優しい世界」、それが手拭きに書かれた不意の「チンチン」だったのかもしれない。
チンチンで泣くって何?
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