しもねたー

三十路のおぢ/地方在住

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マンガ評 なまえれんらく『日陰に迷う』

私は成人向けマンガを愛読している。 学生時代に集めたものは300冊を優に超えている。 大人となった今も週に一度は危ないショップに足を運んでいる。 地方都市の国道沿いにある『本・DVD』と書かれたあの類のお店だ。 いつもチェックする新刊コーナー。 その中で『日陰に迷う』は文字通り異彩を放っていた。 通常、成人向けマンガの表紙は、女の子を「とてもおいしそうに」描く。 線画を感じさせないよう色をつけて柔らかく表現したり、 ふくらみの頂にハイライトを入れて瑞々しさを表現したり、

    • ちいかわ、でかつよ、救われるオッサン。

      平日休みの日は、ニート生活を思い出す。 通勤で激混みする道路を横目に悠々と散歩に出かける。 偽りの自由に得体の知れない万能感を覚えながら漫画喫茶でドリンクバーを注ぐ。 時折心の中で「こんなことしてていいのか」という声を遠く聞く。が、実質自分では何も行動を起こさない。 そんな日々を。 恥ずかしながら、私は二度ほど人生の夏休みを過ごしたことがある。 一度目は大学卒業後の1年間。 二度目は去年10月退職をしてから今年の4月まで。 どちらも意図的にというよりは、私の人生に対する

    マンガ評 なまえれんらく『日陰に迷う』