Uberで注文した料理を他人の家に置き配されたくなければ情報を念入りに書こう

本日はUberEatsを利用する際に役に立つ情報を皆さんにお伝えしたいと思います。

まず最初に覚えておいてほしいのは、Uberの配達員は基本的に素人がやっているということです。
Uberでは配達員に教育をしません。先輩から指導されることも無ければ仕事ぶりも監督されません。素人がグーグルマップに従って配達をするサービスがUberEatsです。

そもそも利用規約に「Uberは配達業者が提供するサービスの品質を何ら保証しないし、リスクに関しては利用者も承知の上で同意するものとする」という意味合いのことすら書いてあるくらいです。
「商品がぐちゃぐちゃになってるかもしれないし、ちゃんと届くかどうかも保証しない。配達する人間の身元や前科の有無さえ知ったことではない」ということです。

とはいえ、注文がちゃんと届かなかったり足りなかったりした場合はサポートに連絡すればすぐ返金してくれるらしいのですが、
そういう問題が頻繁に起こり得るようなサービスであることに同意した上で利用することが求められているのです。

ですからもしUberの配達員がプロだと思いこんでいる人が居たなら今すぐその考えを改めてください。
私がこんな事を言っているのはUberをdisりたいからではありません。UberEatsを適切に使うためには「Uberの配達員は配達すべき住所をいとも簡単に間違える」ことを知っておくべきだからです。


Uberの配達員はどうして住所を間違えるのか

配達員の立場から申し上げますと、届け先の近辺に到着してからどの建物が正しい届け先なのか迷うことが非常に多くあります。はっきり言って全配達のうちほぼ半分近くは迷います。
何でかというとグーグルマップは配達先の近くにつくと、目的地周辺に到達しましたと言って案内を終えるからです。

そこからひと目で目的地が判別できる場合というのは
明らかにそれっぽいマンションが一軒しかないとか、道路の角などのわかりやすい立地に建っている一軒家などで、なおかつ建物名や表札がきちんと見やすい場所にある時くらいです。
そうでない場合、例えばそれっぽい建物が何件も密集していたら、そこから正解がどれなのか探すフェイズに移行する必要があるのです。

更にいうと、配達員が使っているアプリは不具合が非常に多く、10件に1件くらいは正確な住所が送られてきてないことがあります。注文者が正しく住所を記入していたとしても、○○町までで止まっていたり、番地までで号数が消えていたりするのです。
たちの悪い事に住所が曖昧だったとしてもナビ上ではピンがはっきりと立ち「ここに届けろ」と自信満々にアピールしてくるため、不具合で住所が不完全であるということに現地で初めて気づくこともあります。
下手すれば気づかずにそのまま間違った住所に届けてしまうことだって起こり得るのです。

というのも、デリバリーの大半が置き配希望で、なおかつ注文者が本名をきちんと記載しているケースはかなり少なく、イニシャルだったり明らかなハンドルネームだったり、ちゃんと書いてあってもアプリの不具合で名字が一文字しか見えなかったりするからです。
だから家の表札と照らし合わせて確認できないことがかなり多い。
マンションの○○号室と書いてあれば間違えにくいのですが、安っぽいアパートだと建物にアパート名が書いてない場合が意外と多く、本当に合ってるのか確証がいまいち得られないことも結構あります。

一応、配達中であれば注文者とメッセージあるいは電話で連絡を取ることが出来るのですが、すぐに繋がるかどうかもわからないし、現場付近でそれをやっていると確実に数分のロスが発生します。
Uberの給料は完全出来高制なので、配達員は1分でも早く効率的に配達をしたいと思っており、ということはつまり「まあナビが指してるのはこの建物っぽいし、ここでいっか。間違ってても知らん知らん」となることもあるわけです。

更に恐ろしいことをお伝えしましょう。
ここでもし置き配した建物が間違っていたとしても、料理を置いた場所を写真にとって注文者に送信した時点で配達は完了となり、配達員と注文者が連絡を取る手段は消去されます。
配達完了の連絡を受けた注文者が玄関に出てもそこに料理はなく、送られてきた写真に写っているのは知らない家の玄関。
「すいません、これうちじゃないんですがどこに置いたんですか?」と配達員に連絡を取りたくてもその手段はもう無くなっているため、できることはその写真を元に料理を探す旅に出るか、サポートセンターに連絡して返金か再配達を求めることだけです。


Uber以外のデリバリーではこんなことはない

以前にピザのデリバリーをやっていたときには、注文を受けてから出発する前に必ず地図を確認してあらかじめ場所を確定しておくので現地で迷うことはあまりありませんでした。
そういった地図には番地からマンション名や表札まできちんと書き込んでありますし、記載がない新築の建物であっても大体どの位置にあるのか番地から推測が可能なのです。わかりにくいポイントがあれば店の中で知識が共有されているので事前に教えてもらえたりもします。
それでも万一配達先を間違ったとすれば連絡が来てすぐに発覚するし、店長から注意された上で「使えないやつ」という評価がくだされることでしょう。

Uberにはそういうのは一切ありません。
そもそもそのエリアの土地勘すらない、初めて来た場所で配達している可能性すら高いわけで、だから間違うことだってたまにはあるよねという、配達員の最底辺のサービスレベルに合わせたシステムで作られているのです。
間違った配達員に対するデメリットもおそらく殆ど無い気がします。
私はこれまで100件以上配達して配達先が怪しかったことは何度もありますがそれについて何か言われたことは一度もないからです。
言われるとしても「こないだ間違ってたっぽいから今度から気をつけてね」「あまりに頻繁に続くようだったらアカウント消すこともあるからね」
的なシステムメッセージが届くくらいでしょう。

ですので、郵便局やヤマト運輸などと同じ感覚で「正確な住所さえ書いてあれば届くだろう」などと思ってしまうと、あなたの注文した料理が他人の家の玄関前に置き配される可能性は高くなります。
一度届いたからと言って、次もその次も届くとは限りません。毎回違う人間が届けるのだから、その中で一番馬鹿な奴が担当したとしても間違いなくあなたの家がわかるような情報をきちんと書いておく必要があるのです。


料理を間違いなく受け取るためにあなたに出来ること

そもそも置き配ではなく「玄関先で直接受け取る」のが一番いいのです。直接受け渡しの場合、渡さないと終わらない以上、わからなければメッセージでも電話でもして場所を確定させなければいけないのですから。
現金払いにしておけばなお確実です。間違ってピンポン鳴らされた他人が注文者のふりをして受け取る可能性すら無くなります。

それでもどうしても置き配で注文したい。置き配以外は嫌だという方のためにどういった情報を追加すればいいかを具体的にお教えしましょう。

・マンション名
一軒家でない場合は確実に書いてください。
住所の項目とマンション名の項目両方に書く方が良いでしょう。

・建物の外観
あると助かりますが、色は夜だとわかりにくいし、そんなに特徴のある建物も多くないかもしれません。家の前に停まっている車の特徴とか、表札の名前とかを書いておくと効果が高いでしょう。

・注意事項の追加
いちばん大事なのがこの項目です。
フリーで何でも書いておけるので、ここに確実にあなたの家を確定できる(あるいは間違った家に行ったときに違うとわかる)情報を書いてください。
家が奥まった場所にあったり隣の建物と紛らわしい場合はその注意を書きましょう。
近くにわかりやすい目印がある場合「○○ストアの向かいです」などと書いてくれればスムーズにたどり着くことが出来て配達の時間を短縮できます。
特に書くことがない集合住宅でも、玄関前の様子を書くのが効果的です。「青い宅配ボックスの上においてください」と書いておけばバカな配達員が分かりづらい場所に置いてしまう可能性を除外できます。間違って隣のアパートに行ってしまったとしても青い宅配ボックスがない時点で間違いに気づくことが出来るでしょう。


いかがでしたでしょうか?
面倒くさいかもしれませんが、こういった情報を記載しておくだけで、バカな配達員に見当違いの家に置き配される可能性も、届け先がわからないというメッセージに対応する手間も減らすことが出来るわけです。

それでも、配達員の当たり外れはどうしても避けられないものです。
他にもう一つお伝えすることがあるとすればUberで汁物と寿司を注文するのはリスクが高いので控えた方が賢明だということです。

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