愛の讃歌

中田裕二は酒場の歌うたい
誰も聴いていない歌
愛の讃歌を歌い出すと
お客さんが手を止めた
アグレッシブになる歌に
酒場が盛り上がる
歌い終えたら
エディットピアフが駆け寄ってきて
「あなた素敵だったわ」
「お名前は?」
とハグをしてくれた
ピアフは素直な人だから
若い青年の
日本語の愛の讃歌に感動して
拍手をくれた
中田裕二の若く清冽な川のような
可憐な
愛の讃歌
それは青く美しい

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