thinking 1 -指の存在意義-

たまにふと思う。自分の指が6本あったらどうなるんだろうって。正直、5本の指をしっかり使いこなせているかというと自信はない。現に、この文章をうつのに使っている指は、左右共に人差し指と中指のみなのだ。パソコンは完全に自己流なので、ブラインドタッチではあるが決して早いというわけではない。画面を見ながらうてるがそれが合ってるかの自信はない。むしろ、小指を使うことがあるのか。薬指すら使っていないのに小指まで到達するなんて無謀な話だ。それでも、世の中には5本の指を巧みに使いこなしてブラインドタッチを優雅にする人はいくらでもいるだろう。

では、ただでさえ使いこなせていない5本の指をもう1本増やしたのは何故か。それは、親指のような指をもう1本増やしたいからだ。私は親指に絶大の信頼を置いている。ブラインドタッチには使わないが、親指のおかげで祖父にマッサージをすることができる。祖父の背中を上手に押すことができる。今もままでももちろん十分ではあるが、もし親指がもう1本あれば、もっともっと祖父の背中のコリを取ってあげることができるのではと考えてしまう。祖父のありがとうを聞きたいわけじゃなく、祖父が気持ちよさそうに目を瞑って頷く、その顔が見たいのだ。

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