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カード 032 脳と意思

032脳と意思

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このカードは 032「脳と意思 」です。
1983年、オカンが根暗な中学生だった頃、アメリカの生理学者ベンジャミン・リベットさんが実験を行いました。
その実験で、わたしたち個の意識が、何か動作をしようと意識的な意思決定をする前に、脳から「準備電位」と呼ばれる電気信号が出ていることが確認されました。

鼻をかく、座る、パソコンを立ち上げる、ペンを手に取る。
液晶ペンタブレットに向かい、今日のぶんのカードを描き始めようとして、うっかりスマホを開いてツイッターを見てサボる。(描けよ)
あらゆる動作を、わたしたちは自分がやっていると信じています。
だからこそ、うまくできないと落ち込みますし、自分に関することは他の誰でもない、自分自身で決めたいと思います。
けれども、この実験結果からは、
オカンが鼻をぽりぽりかこうと決める
〈前に〉
脳内でその準備が始まっている

ということがわかります。

さあ、大変です。誰。誰やねん。オカンの鼻をかかせようと決めたやつは!
鼻ぐらい自分で決めてかかせてや。なぁ。
実際、この実験結果に「自由意志なんて無かったんだ!」と自由意志幻想論が叫ばれます。

脳の神経回路に走る電気信号がそれを決めているのだとしたら、たしかに自由意志なんて存在しないことになります。
しかし、たいへん奇妙なことには、脳はそれを主張せず、個の意識がやっていることにさせている点です。まるで意図的に隠れているみたいです。
だって、自分が決めている感、強くありますよね。
今日、わたし、うまくやれたなーって。

少し振り返って、考えてみてください。

わたしたち個の意識は、本当に個なんでしょうか

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