カード 030 眼
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このカードは 030「眼 」です。
切り出されて個となっていた意識が生命に還る道は、思考による意識の隔壁を避けて身体の神経から右脳へとアクセスすることでした。
身体の声を聴くうえでもっとも大切でむずかしいことは、答えが聞こえてくるわけではない、という点です。
思考を使うことに慣れてしまっているわたしたちは、○○かな?〇〇だよね、と即答での答えを欲してしまいます。
けれども身体に問うことは、問う行為そのものがやがて答えに変化します。
おなかから全身の細胞にアクセス続けること。
その行為そのものが、意識を変えてくれます。
まるでお坊さんが床を拭き、落ち葉を掃くように、行為が修行なのですね。
これまでは思考に向けていた意識を、身体の感覚へと向け続けることで、脳の神経回路が書き換わるのです。
シャーマンの献身さ、真剣さ、森の戦士の注意深さは、外側と内側両方へと向けられ、どこからサインが来ても決して見逃しません。
その態度を身につけた意識は、そのままのカタチで透明になります。
それ以上、変化する必要はないのです。変容は立ちあらわれ、問いと答えはひとつになり、不完全だったものがそのままで完全なるものになります。
あなたは窓であり、
窓ゆえに外側のものであり、
レンズであり、
内なるもののインターフェイス、
生命の眼だったのです。
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