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ソワレ

「日本にも、勇敢なやつが、ひとり在つたぞ。あいつは、すごい。知つてるかい?」
「ありますか。」青年たちも、眼を輝かせた。
「清姫。安珍を追ひかけて、日高川を泳いだ。泳ぎまくつた。あいつは、すごい。ものの本によると、清姫は、あのとき十四だつたんだつてね。」

安珍清姫と聞くと、太宰治「富嶽百景」の一文がまず浮かぶ。清姫は泳ぎまくったようだが、この映画のヒロインを演じる芋生悠は走る、走る、走る。

タイトルの背景となる海を写したくてこの作品ができたのであろうか。
ラストは伏線を見事に回収して、いい余韻が残った。

テアトル新宿はアクセスも良いし、好きな映画館だけど、一階に出た時の「かに道楽」の歌はどうにかならぬものか(笑)
もう少し浸らせてほしい…
ぴーちぴちいーきいきかにりょおり〜

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