藍 生葉染めワークショップ
藍は藍より出て藍より青し
大学時代、放送部にいた私が滑舌の練習に使っていた教本(通称アナ読)の冒頭にあった一文だ。
青嵐 葵 瓜
と続く。
「青嵐」は夏の季語だが、今回参加したワークショップの名称も「夏のアオを楽しむ」
今の時期(藍の葉盛り。もう少し経つと染まる力が弱くなるそう)しか楽しめない藍の生葉染めを体験してみる講座だ。
片瀬にあるラムピリカは大好きな古民家カフェ(というか、コミュニティスペースというか、よくある既存の名前には収まらない、とにかくいい風が吹く空間!)
これまでも「盆踊りしながら味噌づくり」とか
仕込み中の味噌に囲まれてスヤスヤ眠る赤ちゃん!(暖かい)
クロッキーandデッサン(女性の身体ってこんなに綺麗なものなのかとドキドキ!)
ワクワクしすぎるワークショップを開催している場所。
今回は、今の時期しかできない、藍の生葉染めワーク ショップに参加した。
まずは藍を葉と茎に分ける。
共同作業。
こういうのは畳の部屋がいい。
次にその葉を刻み、ミキサーにかけたら、てぬぐいに包んで絞り、その汁で生地を染める。
生藍は動物性タンパク質に反応するため絹やウールは染まりやすい。綿や麻を染める場合は、豆乳や牛乳にあらかじめ生地を漬け込む必要があるという。
生地の性質だけではない。ミキサーにかけてすぐの液は青が強く出、次第にグリーンに傾いてくるため染める時間によっても仕上がりが異なる。
まさに出たとこ勝負な生藍染めだが、だからこそ面白いし、それぞれの染め上がりを見るのが楽しい。
もう一つの染め方が「たたき染め」
こちらは染まりにくい植物性の素材でも色が出やすいという。藍の葉を金づちなどで細かく潰して染める方法だ。綿マスクをリメイク!
休憩時には藍の葉を入れたクッキーとお茶。葉なのに海藻のような風味があって不思議。
いろいろなやり方があるそうだが、今回のパターンは媒染剤を入れないので使用後の藍ペーストを料理に使ったり、お風呂に入れることもできるという。
捨てるところがない見事な活用法!
古来の知恵はすごいなぁとしみじみ思う。
染めあがったシルクのハンカチ。
きれいなブルー。
全員の作品。私が持ち込んだ綿ブラウスはグリーンが強い仕上がりに。
素材とタイミングで思いがけない色になる点も藍ってすごい。
藍は藍より出ても何処に着くかはわからない…?
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