非常勤の徒然:成績評価の不服申し立て申請への雑感(2021年度後期)
2021年度の講義が終わり,再調査依頼も一通り出し終わったので,今年も沢山受けとった依頼書について,また書き記しておこうと思います(虚無な気持ちが心の片隅にある今のうちに…)
手元に届く申請書の内容は,たいがい過去にエントリーした内容と重複するのですが(下記参照),振り返ってみると後期になって少し改善されたかな?学生同士で何か共有されたのかな?と思うような点・変化もありました.
後期でとくに心の負担が軽減されたことは,参考文献の一覧もなく丸々コピペする類の悪質な剽窃が減ったことでしょうか(=文献一覧はかろうじて明示).まー,引用箇所がわからない時点で減点はするんですが.でもコピペ元を捜索する労力が省けたぜ,ありがとう!
そして後期の印象的な申請書がいくつかあったので,それについて記しておきます.
まず(以前に上げた事例に似た感じですが)「同級生は評価"優"だったのに自分が評価"不可"というのはおかしい,評価"可"はあるはずだ」というお友達比較型コメントでしょうか.学生の書いたその同級生が誰かはわからないけれど,評価"優"ということは欠席皆無かつ相当書けている内容のレポートのはずで,評価"優"と評価"不可"のレポートと見比べてみれば内容の不足が一目瞭然だと思うんですが……そうなると2つのレポートを見比べてみたのかどうか…
(ひょっとして単位取得ワンチャン申請とか?…例えば「猫宮の単位,きた?」「…落とした」「えー,優,楽勝でしょ」「…まじか…再調査依頼してみる!」とかいう会話まで妄想したけれど真実は不明)
次に「他の先生のレポートはこのように書いても合格だったのになぜこの評価なのか,おかしい!詳細な採点基準と採点プロセスの開示を要求する!」という他講義比較型コメントも見かけましたね.ま,他の先生(誰?)のレポートなんて知らんがな,というのが正直なところですが,先生同士で採点基準の情報共有でもおこなっているとでも思ってるのかな?……分担講義でもない限り,大学の講義っつーのは独立提供制よ?(たぶん)…っていうか,なんで申請書がそんなに偉そうなん…(申請書あるある).かくも強い語気・口調で不当だと書き殴る,鼻息が聞こえるような,真っ赤な顔が目に浮かぶくらいな勢いで主張したいのであれば,もう少しレポートの内容をしっかり書いてくれ……
後期に受け付けた申立書では,思わず何かをしたためたお返事を撃ち返したくなるようなものはなかったので,ただひたすら心を無にして,事務的に確認,事務的にお返事というルーチンで対応しました.
2021年度の前期を終わった時点で,不服申し立てに対して詳細なお返事を書くことはやめてしまったので,後期は再調査依頼への対応に関する負担も減りました.非常勤講師のお仕事をいつまで続けられるかわかりませんが,時間の切り売りによる持出感をなくせるよう,これからもお給料に見合った労働時間の実現に腐心したい所存.
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