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防弾少年団に恋して

出会ってしまった。

そんな言葉がピッタリだと思う。

数年前から防弾少年団という名前は聞いたことがあった。
確か韓国のアイドルグループ。何人組かまでは知らない。
それどころか韓国にはあまりいい印象がなく、日本で活動することも否定的だった私が。

出会ってしまった。

彼に。

Jungkookに。

世の中はコロナで暗く、様々なことが制限されている真っ只中。
そんな中で発売されたDynamite。
流行ってるし聞いてみるか、となんとなく見てみたMV。

私の中に衝撃が走った。

…何この人。
こんなかっこいい人がこの世にいるの…?
それだけじゃなくて歌もダンスも上手い。
でもなんと言ってもやっぱりめちゃくちゃかっこいい。
あぁ、王子様みたい。きっとこの人は王子様で、だからこんなにかっこよくて目が離せないんだ。

貴方は一体誰?

それから必死で防弾少年団のことを調べた。
王子様の名前はJungkookと言って1番年下で、黄金マンネと呼ばれているらしい。黄金マンネはなんでも出来て完璧な末っ子という意味らしいが、こんなにかっこいいうえになんでも出来て完璧だなんてにわかに信じられない。
本当だとしたら神は彼に与えすぎではないか。
王子様は神にも愛されているのか。

それからJin、SUGA、j-hope、RM、jimin、Vという他の6人のメンバーの名前を知った。が、この時点ではJungkook以外の区別がつかない。
そんな私のDynamiteを見た時のメンバーたちの第一印象はこうだった。

・Jin・・・茶色
・SUGA・・・ほとんど印象なし
・j-hope・・・黄色のサングラスが似合う!かっこいい!
・RM・・・青い
・jimin・・・女の子みたい
・V・・・種類の違うイケメン。色気がある。
・Jungkook・・・王子様。史上最高のイケメン。

もう正直Jungkookにしか興味がない。
かっこいい顔をもっともっと見たくて、こんなかっこいい人がいる防弾少年団ってなに!?BTSとは違うの!?よく分からないから、よし!他のも見てみよう!!と、その日からMVをひたすら見まくった。

そうしてどんどんハマっていった。



jiminに。

あれ?Jungkookどこいった??


MVを見よう!と思い立ったわたしは、ほぼ2日で買えるだけのMVをAppleMusicから購入し、仕事の行き帰りの電車の中でひたすら見まくった。
見まくっていたら、jiminの唯一無二の高音ボイスやしなやかなダンスに目を奪われた。その流れでYouTubeにアップされていたVライブなんかも見た。
そこには可愛い顔をして女の子みたい〜と思っていたjiminが、バリバリ釜山男子で喋っていた。

ギャップ…!
これがギャップ…!!

Jungkookのことはかっこいいと思うしめちゃくちゃタイプだし私の王子様見つけた!と思ったけど、jiminも捨て難い…!甲乙つけ難し!!

そうしてJungkookとjiminの間で揺れながら、どんどんアルバムをDLし、朝から晩まで防弾少年団漬けの日々を送ること1ヶ月。
わたしは完璧に落ちてしまった。

防弾少年団に。




SUGAに。

正直どうしてSUGAにハマったのか、決定的なきっかけはよく分からない。いつの間にか気になって、いつの間にか目が離せなくなって、あんなに王子様!と言っていたJungkookよりも、釜山ギャップと騒いでいたjiminよりも、好きで好きで堪らなくなっていた。
その辺はまた自分の記憶を掘り起こしながら、記録の意味を込めて別に書きたい。

それから1年半、わたしはメンバー全員のペンで、推しはSUGAだ。
あの時よりも頭の先から爪先まで、どっぷり沼に浸かって抜け出せずにいる。

出会ってから今日まで、色々なものを見て、聞いて、読んだ。
彼らが歩んできた苦労と困難の道。
楽曲に込められた想い。
変わらないARMYへの愛情。
そのどれもがわたしを惹き付けてやまない。
毎日最高に大好きなのに、明日にはもっと好きになっている。


365日変わらないわたしの毎日。防弾少年団はそこに彩りを与えてくれた。
職場と家の往復の間に聞く彼らの曲に背中を押される。
悲しいことがあった時も彼らを見ると笑顔になれる。
辛くてもしんどくても、この先彼らに会えるかもしれない日を思うともう少し頑張ろうと思える。

それは彼ら自身の音楽や、人、人生への向き合い方を身をもって見せてくれているからだと思う。
きっと想像もつかないほどの歓声を浴びる一方で、想像を絶するほどの悪意にも触れるのだろう。
世界中の人に愛される代わりに、世界中から嫌われてもいるのだろう。
けれど彼らは決して立ち止まらず、屈せず、曲げず、今なお努力し続けている。
そんな姿に励まされるのだ。


最初はビジュアルと音楽のいい韓国の青年たちのグループだと思っていた。
韓国か、と敬遠したこともあった。

今では出会えて良かったと心の底から思う。
本当はもっと早く出会えていたら良かったけれど、きっと私と彼らの出会うタイミングはあの時だったのだろう。
だからこれから先は精一杯応援していきたい。
たくさん曲も聞きたいし、ライブにも行きたい。
大きな会場では私の小さな声では届かないだろうけれど、

「사랑해요!!」

いつかどこかの会場で叫ぶのが夢だ。

でもきっと本人達を目の前にしたら言葉なんて出ないんだろうな。


今日もわたしは彼らの音楽を聞き、彼らへの愛を叫び、そうして彼らに恋している。


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