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BACKS LIVE!! 前編

はじめに

6/16〜18の3日間にわたって、舞浜アンフィシアターで櫻坂46の3列目メンバーによる『BACKS LIVE!!』が行われた。前述した通り、心が震え、血が騒いだ。その感想を書き留めておきたいと思ったのだが、ツイートでも755でも収まりきらないことを察し、人生で初めてnoteを使うに至った。したがって、拙い文章であることどうかご了承いただきたい。そしてこの前編では、DAY1の公演開始から6曲目の『君と僕と洗濯物』までの感想をだらだらと書いていこうと思う。

DAY1

現状についてどう思いますか?

Overtureの前に流れたVTRでメンバーに投げかけられていた。
この質問は、決してコロナ禍についてではなく、櫻坂46の3列目としての現状についての問いだ。

この質問はあまりにも意地悪だと感じる。暗に3列目メンバーと、シングルに収録されている全楽曲に参加している“櫻エイト”と呼ばれる8人との差を3列目メンバーに提示しているように思える。その差を1番感じているのはメンバー本人であろうに…。

「このままじゃダメ」「変わりたい」「足りてない」「悔しい」

予想通りこのような答えがメンバーから返ってくるのを聞いていて、正直心が苦しかった。
しかし現在、櫻坂46の1期生である原田葵からはこんな言葉が返ってきた。

「上手に出せていないのかもしれない。」

櫻エイトに負けず劣らずのメンバーは3列目メンバーのなかにもいると私は感じている。その1人がこの原田葵である。
彼女は欅坂46のときから学業とアイドル業の両立に励み、数々のクイズ番組に出演するなどその学力の高さは認められており、先日放送された冠番組「そこ曲がったら、櫻坂?」内の企画で櫻坂46インテリ女王に輝いた。最近ではクイズ番組だけでなく、タモリ倶楽部などのバラエティに出演するなど個人での活躍の場を広げている印象がある。
その彼女が「櫻エイトのみんなに比べると何か足りてないのかも」と前置きしたものの、うまく表現できていないだけかもと感じていることは単純に嬉しかった。


このBACKS LIVE!!は「私たちで、櫻坂46を、強くする」という文言を掲げており、変わりたい、変わるんだ、そしてグループを変えるんだ、という想いで溢れたライブなのだと勝手に想像していた。しかし、葵ちゃんは変化を見せることも大事だけど、今の自分を最大限表現すること、今の自分の最高を見てもらうことも大切であり、今の自分を見てくれという気合いと自信がこの言葉から感じられた。
このBACKS LIVE!!が、3列目メンバーの変化を見せる機会でありながら、今の自分の最高を披露する場だという認識になった瞬間、このライブに対する私の期待値は尋常じゃないほど上がった。

初日の1曲目『Nobody's fault』でセンターを務めた土生瑞穂は今すぐにでも櫻エイトに入れると個人的に感じている。
イントロがかかり、メンバーがステージ下からスライドアップしてきて、センターに立つ土生ちゃんの表情は今でも鳥肌が立つ。自信に満ち溢れ、今日は自分たちが主役であると、そう訴えかけられているようだった。
またこのNobody's faultだけでなく、公演全体を通して落ち着きを見せていた。本人は気負っていていっぱいっぱいだったのかもしれないが、見ていてその感じは全く受けず、自分の持っている実力を最大限発揮しつつ、自信を持って堂々とパフォーマンスする姿には、どこか1期生としての貫禄が垣間見えた。MCの時間では、独特の言い回しなどで会場を盛り上げるなどして、確実にグループにとって必要なメンバーであることを証明していた。

初日にして公演のなかで何度かBACKS LIVE!!の成功を確信する場面はあったのだが、その1回目はこの1曲目イントロでの土生ちゃんの表情である。そのくらい土生ちゃんのノバフォは圧巻だった。

Nobody's faultが終わり、『Plastic regret』が流れ出した。櫻坂46にとっては初めて有観客ライブであり、会場にいたファンは座って鑑賞していたため、イントロで松田里奈が「立って!」と声をかけた。この掛け声で一気にボルテージが上がり、ライブの熱気が増したことは確かだろう。


私は歌声フェチで、このメンバーの歌声が好き、とかこの曲のこの部分の歌声、歌い方が好きとか挙げ出したらキリがないくらいである。
なんでいきなりフェチの話をしたかというと、このPlastic regret でセンターを務めた原田葵ちゃんの初っ端「信号がチカチカ 点滅するように そんな気がしていたの」は、歌声、歌い方ともに私にぶっ刺さった。うん、よかった。脳内再生できる。
葵ちゃんは受験のために一旦活動休止から戻ってきて、現在は大学に通いながら活動している。MC内で、同じく大学に通いながら活動している武元唯衣とともに課題を頑張ったと打ち明けていた。そんなエピソードを聞いたうえで彼女がセンターでパフォーマンスしているのを見たら「大学との両立大変だろうな」「それなのにグループに戻るという選択をしてくれてありがとう」という想いが込み上げてきて、つい泣きそうになってしまった。

この曲の歌割りはソロパートが多く、3列目メンバーひとりひとりの歌声を聴ける良い機会となった。その中でも松田里奈井上梨名はやはり別格だったように感じる。音は全く外さないし、その歌声から自信が伝わってくる。あとのメンバーについては後々述べていくが、歌声について述べる時にこの2人を真っ先に挙げずにはいられなかった。そのくらい凄かった。

曲が終わり、後ろの幕が上がると2人のメンバーが後ろからライトを浴び立っていた。ダンストラックのお時間。その2人は土生瑞穂と大沼晶保。
グループ随一のスタイルの持ち主で、ダンススキルも高く評価されている土生ちゃんと、正直不思議ちゃんとしか認識していなかった沼が並んでいたときは土生ちゃんのダンスが目立つんだろうなと失礼ながら思っていた。しかし、いつも通り自分の最大限の力を淡々と出し、魅せるダンスを土生ちゃんに対し、沼も負けじと体を大きく使い、土生ちゃんに必死に食らいつくかのように踊っていた。この瞬間に私の沼に対するイメージが変わり始めたのは確かである。

そして3曲目に披露された『半信半疑』。そのセンターを務めたのは、我が推し松田里奈である。このライブのセンターはメンバーによる立候補制であることがMCで判明するのだが、この曲は、かっこよくもありながらどこか大人っぽい曲だと感じている。そのセンターを務めたまつりは普段あまり見せない大人っぽさを醸し出し、オリメンセンターの天ちゃんとはまた違うパフォーマンスになったと思う。まつりは3日間通してMCを仕切り、副キャプテンとしてグループをまとめよう、いいライブにしようとする瞬間が垣間見えて誇らしい気分になった。
それはそうと、2番のサビの「シナリオ通りに展開したくない」の「展開したくない」で首のアイソレーションを行うのだが、そのときに真ん中にいるちゅけもんこと武元唯衣は圧巻だった。ちゅけもんは、いじることもいじられることもでき、グループには欠かせない存在である。また葵ちゃんとともに大学との両立をしているが、ゆっかーがレギュラーを務めているラジオ番組「レコメン 」に出演した時に「大学で友達ができない。」と打ち明けており、非常に愛おしい性格の持ち主である。それと同時に2期生のなかでもダンス力が高いメンバーとしても認知されている。最近ではダンスにおける表現力も増しており、1期生を合わせてもトップを争うパフォーマンス力の持ち主だと個人的に思っている。ちゅけもんのことについてはDAY2の部分でもDAY3の部分でもまた話すが、この「展開したくない」という部分だけで印象に残るパフォーマンスをするのだから非凡であることは明確であろう。

『半信半疑』が終わり、一旦暗転。再び明るくなりMCがはじまった。MCの内容については覚えてないので書けないが、わちゃわちゃしていてこのライブ期間で1期生から新2期生までの距離が縮まったことが伺えた。

MCが終わると学校のチャイムが鳴り響き、幸坂茉里乃を中心にした『Microscope』が始まった。幸坂本人はセンターに立候補した理由を「今持たれているイメージを崩したかった」と話していており、全くその通りになった。
いやぁ~、ただただかわいかった。私は未だに幸坂のキャラを掴み切れていなかった。どちらかというと冷静に場の空気を読み、ここぞのタイミングで適切な一言でつっこむ、1期生でいうと小林由依みたいなタイプだと思っていた。このライブで本人が新たな扉を開き、ファンに新たな一面を気づかされたことは自明である。幸坂は同じ櫻坂メンバーの森田ひかると顔が似ていると話題になったことがあるが、幸坂も森田ひかるみたいにたくさんの人から愛される存在になることを願っている。
お気づきかもしれないが、幸坂の事を未だになんと呼んでいいのか分からない。これを機に「まりのん」って呼び始めてみようかな…。まりのんは近々化ける。そんな気配がするパフォーマンスだった。

『偶然の答え』センターの関有美子会長が優勝してた。CDのミニライブ配信でフルパフォーマンスは見たが、2番サビで体を震わせる姿に強く惹きつけられた。関有美子はガチのお嬢様であることもあり、会長と呼ばれキャラが確立している。しかし、パフォーマンス面ではなかなか注目を浴びることがなかったように感じる。それがこの偶然の答えのパフォーマンスで一気に注目された。少し話は早いが、次のシングルでどのポジションでどんなパフォーマンスを見せてくれるか個人的に楽しみになった。
会長は2期生の中では最年長で私より年上だが、かわいいなと感じる場面があるので、ユニットとかでかわいい系の曲のパフォーマンスも見てみたい。

『偶然の答え』が終わり、一旦暗転。再び明るくなると『君と僕と洗濯物』が流れ始めた。センターでメンバーに抱えられながら横になっていたのはグループ最年長の渡辺梨加であった。ぺーちゃんがこの曲のセンターだと分かった瞬間に妙に納得してしまった。本人は立候補した理由を「洗濯物とか家事をしているときによく聞いていて好きな曲だから」と語っていたが、ぺーちゃんにぴったりな選曲だと思う。ぺーちゃんがいるだけでその場が和やかになる気がする。最近はそこさくでも積極性が垣間見えるなど、変わろうとしている姿が目につく。先頭に立ってグループを引っ張っていくタイプではないが、きっとぺーちゃんが醸し出す柔らかい雰囲気に救われているメンバーはたくさんいるだろうし、グループ全体が包み込まれている感じがする。このライブ期間で絆を深めたBACKSメンバーの朗らかな雰囲気がぺーちゃんセンターのこのパフォーマンスに表れていた。


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