青い光を探して、歩みを止めないmiletの音楽的進化/深化

 昨日はね、気持ちの面で、どうしても今感じているこの思いを文字にして残しておかないと、という強い思いで、一瞬でnoteを書き上げたの。昨日のnoteはね、miletさんに対して私が感じたことを書かずにはいられなかった。昨日ちゃんと自分の気持ちを発露させたことで、今日はちゃんと、昨日私が観たmiletさんの”GREEN LIGHTS”横浜アリーナ公演2日目がどれほど素晴らしいライヴだったのかを、ちゃんと落ち着いて書けそうな気がする。

 もうさ、のっけから度肝を抜かれてぶっ飛んだよね。1曲目のツアータイトルトラックの”GREEN LIGHTS”。この曲はヤバいよ、何この曲。ライヴが幕を開ける冒頭で、暗い中、女性の、とても神秘的で、どこか野生味があってプリミティヴな歌声が聴こえてきた。それは言葉を歌った歌声ではなく、もっと根源的な、圧倒的な美しさを持った歌声。それを聴いた瞬間、私はmiletさんの”HELL CLUB”の終盤のパートでのあの神秘的で魅惑的なコーラスを思い出した。ステージ上のスクリーンには、マイクを持ち歌うmiletさんのシルエットがパッと映し出され、あのすごく神秘的で伸びやかですごい声量の歌声は、miletさんが生で歌っていたのだと気づいたの。今までの楽曲では聴いたことがないようなmiletさんの歌声。私は驚愕して、目を見開いて、マスクの中で口を開けていた。きっと、発声方法も、日本で例えると民謡みたいな、普通のポップスの発声方法とは違う独特なものなんじゃないかな。miletさんはまた新たな技術を習得したということ?凄すぎるね、miletさんの歌唱力の進化はとどまることを知らないね。冒頭のプリミティヴな感じから一点、曲調はダンサブルな感じて、miletさんはハンドマイクではなく、おそらくヘッドセットのようなもの装着して、ポーズを決めながら歌ってた。それがすごくかっこよくて、何だかMadonnaの”Vogue”を彷彿させる気がした。衣装もシンプルなんだけれど、大人っぽくてかっこよかったね。すごくこのライヴの雰囲気に合ってたね。曲の後半ではmiletさんが拡声器持って歌ってるのも斬新で新鮮だったし、エッジの効いたパフォーマンスだった。最初からいきなりハイライト。

 セットリストもデビューから最新まで、ちょっと渋めの選曲が自分的にめっちゃツボだったな。miletさんが自分自身の消えてしまいたいような不安を歌った曲だと言う”Waterfall”が聴けたのも、すごく嬉しかった。miletさんのデビューEPに入っている曲。当時、miletさんのそのEPを買った人たちは、先着でBillboard TOKYOでのmiletさんのライヴに無料で招待してもらえたの。300人くらいの箱でmiletさんのライヴを無料で観られるなんて今なら信じられないよね。”Waterfall”のパフォーマンスを観ながら、私は当時そのショーケースライヴに行ったことを思い出した。”GREEN LIGHTS”でのmiletさんと、当時のmiletさんの姿を重ね合わせながら、私は”Waterfall”に聴き入っていた。

 “GREEN LIGHTS “のバンドメンバーの中に、ドラムスのよっちさん(河村吉宏さん)がいたのも、懐かしさを増幅させたのかも知れない。やっぱすごかったよ、よっちさんのドラムス。音も、演奏している姿も躍動感すごくてど迫力で、また生で聴けて本当に嬉しかった。ベースの橋本幸太さんも、髭が生えてて、ベースを弾いてる姿が遠くから見ても決まってた。”Higher”でのベースのソロがめちゃくちゃ良かったよね、ソロパートのとき会場で拍手が起きてたよね。キーボードの藤本藍さんは、すごく華麗な演奏を抜群の安定感でされていて、弾いてる姿がすごくかっこよかった。藤本さんのピアノの音色にのせたmiletさんの歌声に、会場全体が聴き惚れてた。ギターの野村陽一郎さん。もうさ、これだけ多彩なmiletさんの楽曲に、幅広く対応する野村さんのギターの技が本当に凄いよね。miletさんの横に野村さんがいると、観ているこっちも何か安心するんだよね。そして、コーラスはElleyさん。私はElleyさんのコーラスを聴くのは今回が初めてなんだけれど、すごく綺麗な声だった。歌っているときの表情も、とても気持ちを込めているのが伝わってきてすごく素敵だった。miletさんのそばにはいつも、素晴らしいバンドメンバーの皆さんがいて、支えてくれているんだね。

 このライヴでの数あるハイライトの中でも忘れられないのが、スペシャルゲストのDJ HiRAPARKさんによるクラブミュージックタイムだよね。あのでっかい横浜アリーナが一瞬にして巨大なクラブになったよね。”GREEN LIGHTS”のロゴがネオンっぽい理由が何となくわかったきがした。 miletさんの楽曲のクラブリミックスメドレーがかっこよすぎたね。楽しすぎて、気づいたら体が動いてた。miletさんの楽曲とクラブリミックスってすごく合うんだね。DJ HiRAPARKさんまじですごいね。”HELL CLUB”もお二人のコラボだもんね。miletさんとDJ HiRAPARKさんがめっちゃ高いところでパフォーマンスしてた、ビルの何階に匹敵するんだ?ってくらい高いところだったの。miletさんのライヴをクラブ化させるなんて、本当に斬新で画期的なアイデア。ぜひ音源化してください、リミックス集出してください、お願いします、お願いします。

 この”GREEN LIGHTS”は、とてもエモーショナルなライブだった。感情にダイレクトに訴えかけてきて、考えさせられるライヴだった。でもその一方で、miletさんの音楽的進化/深化をオーディエンスへ余すところなく見せつけるライヴでもあった。人間性やエモーション、エンターテイメント性、プロフェッショナル性、それらが、互いに引っ張り合いながら、矛盾し合いながらも共存している、とてもユニークで心を揺さぶる、かけがえのないライヴだった。私はこのライヴでのmiletさんのパフォーマンスを観て、miletさんはきっとこの先も歩みを止めはしないだろうと感じた。青い光を見つけるよりも、青い光を探し続けることに、きっと大きな意味があるのだろうと。

 最後はちょっと堅くなっちゃったけど、またmiletさんのライヴに行ったら感想とか書いてみるね、よろしくー!

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