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【鉄道ネタ】山万ユーカリが丘線〜不動産会社が作ったユニーク路線
今回取り上げる「山万ユーカリが丘線」は一度乗ってみたかった路線。
午前中銀座で茶道体験をした後、
東銀座からユーカリが丘まで電車で一本で行ける、ということで
実際に乗ってみました。
1.山万ユーカリが丘線の概要
1.1 山万とは
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まず、「山万」と聞いて、大抵の人はピンとこないかもしれません。
それもそのはず、山万は元々は鉄道事業者ではなく、主に宅地開発を行う不動産会社。
ユーカリが丘線は千葉県佐倉市・ユーカリが丘地区の宅地開発を目的に作られた路線となります。
不動産会社が運行する鉄道路線というだけでも他の路線とは変わっています。
鉄道事業者ではない会社が鉄道事業に新規参入・運行するということで、
やはり当時の運輸省が難色を示し、開業までは一筋縄ではいかなかったようです。
しかし、1982年に開業してから現在に至るまでの約40年間、ユーカリが丘線は無事故運転を継続中。
今では立派な優良鉄道事業者でもあります。
1.2 山万ユーカリが丘線の概要
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改めまして、山万ユーカリが丘線は京成本線と接続するユーカリが丘駅を起点に、ラケット状のルート全4.1kmを環状運転する新交通システムとなっております。
全線乗り通して約20分程度とコンパクトな路線です。
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2. 山万ユーカリが丘線乗車記
2.1 ユーカリが丘駅までのアクセス
ユーカリが丘駅までは、都心から都営浅草線、京成線を経由して、快速電車で乗り換えなしで約1時間程度。
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案内表示に従えば辿り着きます。
2.2 ユーカリが丘線の改札
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そして、改札機。
今どき交通系ICカードに非対応です。
しかし、今話題のQRコード式の切符と、
更には顔認証にも対応。
進んでいるのか、遅れているのかよくわかりません。
2.3 列車はまさかの冷房非対応
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この山万ユーカリが丘線、なんとこの現代において、車両が冷房非対応とのことです。
そこで運営側のせめてもの心遣いなのか、
車内におしぼりとうちわが用意されているとのことです。
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こちらは「コアラ1号」。
コアラ1号から3号までの全3編成で運用されているとのことです。
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ユーカリが丘線の車両は開業当初からのものがそのまま現在まで使われています。
車両の更新や新車導入はされていないとのことです。
1980年代はまだ冷房非対応の車両も珍しくなかったのかと。
なお、ユーカリが丘線にも今度新車が導入されることが決まり、そちらには冷房はつくそうです。
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実際に車両に乗ってみた感想としては、
ユーカリが丘駅で客が一気に降りた後は
車内、少し汗くさい香りがしました。
しかし、窓が開いていて、また車内は送風機能はあり、更に当日は曇り空で太陽があまり照っていなかったこともあり、乗っていてそこまで不快感は感じませんでした。
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こちらは冷房対応で涼しかったです。
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都心並みに多くの本数が走っているわけでもなく、
かといって田舎並みに少ないわけでもなく。
2.4 安易な駅名
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上の路線図の写真をご覧ください。
「公園」、「中学校」、「女子大」と
安易過ぎる駅名が並びます。
こんな駅名、JRや大手私鉄ではつけることはできないでしょう。
しかし、地元の人からしたら、公園、中学校だけで、どこの公園か、どこの中学校か分かるのでしょう。
地元密着路線であることが伝わります。
ここで、「女子大」駅についてですが、
実は女子大駅の周辺には女子大はありません。
これは、和洋女子大がキャンパスを移転する計画があり、
それを見越して駅名をつけたもの。
結局は計画は中止となり、駅名だけが残った形となっています。
なお、これと似た形なのが京成千原線の「学園前」駅。
学園前駅は駅前に千葉明徳高校があるじゃないか、と思われますが、学園前が指してるのは千葉明徳高校ではなく、明治大学のキャンパス移転計画がかつてあり、そっちを指しているそうです。
3. ユーカリが丘線とピーチライナーはどこで差がついたか?
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今回の記事では山万ユーカリが丘線について取り上げましたが、
新興住宅地の新交通システムといえば
かつて愛知県にあった桃花台新交通(以下ピーチライナー)が思い浮かびます。
ピーチライナーも鉄道オタクの間で話題にあがるネタ路線。
ピーチライナーは名鉄小牧線・小牧駅と桃花台ニュータウンを結んだ新交通システムで、
ユーカリが丘線の開業約10年後の1991年に開業しましたが、2006年に廃止となり、わずか15年間の営業でした。
一見似たように見えるユーカリが丘線とピーチライナー。
ユーカリが丘線は40年以上続いていて、
ピーチライナーは15年間での廃止。
両者の差はどこでついたのか?
その答えとして、ネット上の各有識者からも挙がっているのは
「都心へのアクセスの利便性」。
ピーチライナーが接続するのは名鉄小牧線・小牧駅。
名鉄小牧線は今でこそ終点・上飯田駅で
名古屋市営地下鉄・上飯田線と直通乗り入れを行っていて
名古屋の中心部まで鉄道でアクセスできるが、
地下鉄・上飯田線が開通したのは2003年。
それまでは上飯田駅止まりで
そこから名古屋市の中心部へ向かうには
更に市営バスに乗り換える必要があった。
そのため、「ピーチライナー」=「不便」というイメージが広がり、
桃花台ニュータウンの住民の多くは名古屋市中心部へ向かう際
ピーチライナーを利用せず、
バスでJR中央本線の高蔵寺駅か春日井駅へ出て
そこからJR中央本線を利用して名古屋へ向かった。
また、その「不便」というイメージのせいなのか、
桃花台ニュータウンの人口も想定よりも増えなかった。
対して、ユーカリが丘線については、
ユーカリが丘駅からは京成線が都営地下鉄浅草線と
直通運転を行っているため、
乗り換えなしで銀座や品川等の都心へ行くことができる。
また、反対方向は成田空港でそっちへのアクセスも便利である。
京葉線ユーザーの私は、
今まで京成線沿線の八千代・佐倉あたりは辺鄙な場所というイメージを
勝手に抱いていました。
しかし今回、東銀座からユーカリが丘まで浅草線・京成線を乗り通してみて
東京勤務の人や、海外出張や海外旅行が多くて成田空港を利用する機会が
多い人にとっては京成線沿線も住むのによい場所なのではと思うようになりました。
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次回はユーカリが丘に来たついでに
サウナを新規開拓したので、それを記事にまとめます。
(次回に続く)
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