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#通信

人工衛星データを活用したビジネスの先進事例 業界別に解説

近年、民間企業による人工衛星の打ち上げが急増していますが、それに伴い人工衛星から得られたデータを活用したさまざまなビジネスも展開されるようになりました。 身近な例では、天気予報アプリや位置情報を使ったサービス、さらには衛星の観測写真をもとにスーパーマーケットの駐車場の空き状況から投資先を判断するなど画期的な事例も増えています。 一般的に「衛星データ」とは観測衛星から得られた地球上のデータを指しますが、本記事では測位衛星や通信衛星も併せて、市場に広がりつつある人工衛星を利用し

【図解コラム】通信における「電波」と「光」の違いは? それぞれの長所と短所

民間企業による人工衛星の打ち上げが急増し、これから10、20年で市場が爆発的に広がると期待されている宇宙産業。現在、人工衛星の通信には主に「電波」が使われていますが、近い将来「光」も多くの通信で用いられるようになると、さらなる高速・大容量・低遅延の通信が実現すると言われています。 私たちは普段、音声や画像、映像などさまざまなデータをスマホやPCで送り合っていますが、この通信にも電波や光が使われています。光回線、光ファイバーといった単語には聞き馴染みがあっても、なぜ光のほうが

光衛星通信がもたらす「想像を絶する」未来ーー技術者が語る可能性と、民間企業が握るカギ

何百機、何千機もの人工衛星が連携しながら空高くを飛び回り、地上に豊かな暮らしと大きな市場をもたらす。近年そんな宇宙を活用したビジネスが世界的に加速しており、2040年に市場規模は現在の約3倍の100兆円になると予測されています。 宇宙と私たちの暮らしに大きな変革期が訪れているいま、次のカギを握ると言われているのが「光衛星通信」(※)。レーザー光を使うことで人工衛星同士や衛星と地上との間を通信できる技術です。 光衛星通信が注目される背景はなんなのか。実用化された先、私たちの