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#衛星コンステレーション

注目の「衛星コンステレーション」とは? 背景や仕組み、代表的な企業、メリットやビジネス分野を紹介

はじめに 従来、宇宙に関する産業は、日本のJAXAやアメリカのNASAが代表されるように、国が主導する事業がほとんどでした。しかし最近では、民間企業が人工衛星やロケットを打ち上げ、それをもとに新たなサービスが提供されるようになってきました。 中でも注目されているのが「衛星コンステレーション」。多数の人工衛星をある軌道に打ち上げ、一体的に機能させる技術構想を指します。 近年は、低軌道に何百機、何千機もの大規模な衛星コンステ―レションを築くことで、いままでにない新しい価値や

「光通信は、実装のフェーズに入ってきた」ワープスペースが構想する、通信衛星とそのマーケット

「宇宙の通信をよりシームレスに」という目標を掲げ、地球と宇宙を結ぶ光通信ネットワークの実現を目指す宇宙スタートアップ企業、株式会社ワープスペース。 同社が構想する「WarpHub InterSat(ワープハブ・インターサット)」は、中軌道上の人工衛星3基による衛星コンステレーションです。3基の衛星の役割は、地上局と人工衛星との間で行われる通信を中継すること。光通信を利用して、従来よりも大容量かつ高速に、人工衛星が取得したデータを地上へと伝送するのがサービスの目的です。 ワ

【図解コラム】スターリンクで注目の「衛星コンステレーション」 メカニズムを解説

スペースXの「スターリンク(Starlink)」を筆頭に、今後10年から20年で世界に大きな市場をもたらすとして注目を集めている「衛星コンステレーション」。 一体どんなシステムなのか。これまでの人工衛星とどう違うのか。そして地球上の私たちの暮らしにどのような影響を及ぼすのか……まだまだ聞き馴染みの薄いこのキーワードについて、図や表をつかってわかりやすく解説します。 多数の人工衛星が一体的に働く 衛星コンステレーションコンステレーション(英: constellation)とは

国内の衛星コンステレーション構築に取り組む企業、それぞれが提供しているソリューションは?

宇宙空間を舞台にした経済活動に取り組む企業が増える中で、地球の軌道上で、独自の「衛星コンステレーション」を構築する企業が増えてきています。 衛星コンステレーションとは、軌道上に多数の人工衛星を打ち上げて、一体的に機能させるシステムのこと。現在は、人工衛星1機あたりの打ち上げコストが抑えられるようになったことから、地球上の低軌道(地上200km〜2,000km)に打ち上げた複数の人工衛星による「低軌道かつ大規模」な衛星コンステレーションが注目を集めるようになっています。 海