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もみじ饅頭を食べ比べてみた話

地元がピンチなら地元住民が立たねばならん!

ウイルスや大鳥居の修復作業により昨年より10%ほど宮島の観光客が減ったニュースを見て最初に思ったことである。

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※修復工事中の鳥居。これも中々珍しい

この宮島のピンチの場面で広島に生まれ広島で育ち、そして、広島を愛する者が何かせんといけん。広島人としてのこれは宿命なのだ。

では、わしは宮島に何がしてあげられるだろうか?GOバトルリーグが無料でできるようになり、スマホの画面タッタッタッと押しながらめっちゃ考えた。

そうじゃ、宮島言うたらもみじ饅頭じゃ!もみじ饅頭をみんなに知ってもらえばええんじゃ!

広島銘菓といえば言わずもがなもみじ饅頭である。もみじ饅頭をPRしたら他県の人も宮島に来たくなるはずだ。(わしみたいなちんちん野郎がPRしたくらいでは全く影響ないのはわかっているはボケ)
というかわし自身がもみじ饅頭のことをよく知らない。もし

「もみじ饅頭ってどれがおいしいの?」

と他県の人に聞かれた時、わしはしどろもどろになりながら

「えっ、えーっと!あげまん!(揚げもみじ饅頭)」

と言い放ち、白い目で見られドン引きされること間違いない状況なのである。
ということもあり宮島のPRと自分自身がもみじ饅頭を知ることを目的に今回の活動をすることを決めた。

調査方法

宮島島内に店舗を構える菓子屋のもみじ饅頭を全て買い食べ比べてみる。菓子屋はネットで調べても良かったが観光協会の人に教えてもらうことにする。
味は全て統一して「こしあん」にする。
食べ比べでは味覚、嗅覚、視覚が大事である。なので

味、匂い、見た目で色々と評価をしていきたいと思う。が、しかし、においがよくわからん。鼻が今は悪い。なんて匂いは無し。まぁ、レポーターでも無いし、素直に思ったことを書いていく。そして、食べた後はほうじ茶を飲んで口をリセットする
ほな、やってみましょう

では早速、宮島フェリー乗り場にある観光案内所に行き、「島内でもみじ饅頭が食べられる店のリストは無いですか?」と聞いてみる。
すると案内地図を渡され、丁寧にもみじ饅頭が食べられるお店を教えてもらった。

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なるほどね。神の島にいる人はみな優しいのだな。で、商店街の端っこから順番にもみじ饅頭のこしあんを買っていった。

では、このもみじ饅頭をどこで食べ比べてみるからだ。本来ならば宮島のどこかでやればいいのだが、人も多いし、鹿も多い。これだと集中して食べ比べができない。考えた末に自宅でいただくことにした。

こうして、宮島島内でもみじ饅頭こしあんを買いまくり、家で食べ比べをする。

※もみじ饅頭の中身の写真を載せてますが手で割ってます。決して食べかけではありません

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まずは紅葉堂。

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最初だから比較しにくいがこれが基本になる
生地はそこまで厚みがある感じではない。食べるとすぐに餡の甘味を感じられる。甘味自体はすーっと抜けてくようでしつこい甘さではなくとても食べやすい。生地は薄いように感じられるが匂いはしっかりしていて良い感じである。見た目はそこまで大きくもなく通常サイズといったところ

続いて博多屋

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先程の紅葉堂に比べたら生地は厚く感じる。持ってみても生地のふんわりした弾力がある。なので最初に感じる味は生地の素朴な感じ、そして、噛んでいくと餡の甘味が少しずつ主張してくる。甘味は紅葉堂と同じでしつこい甘さではなく心地よい感じ。でも、甘い感じは確実にどちらも違う。包装がしっかりしている。博多屋で購入した時に店員さんがわざわざできたてのもみじ饅頭を渡してくれた。心地よい甘さの秘密はここにあったのかもしれない。

藤い屋

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こちらもしっかりとした厚みのある生地。でも、噛んで舌に餡が当たるとすぐにその甘味を感じられる。甘味の主張が大きい。でも嫌な主張ではなく甘味自体は優しい感じである。一回り大きい気もせんでもない。博多屋より少し餡が多いんかな?だから、甘味を感じやすかったのか?

木村屋

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こちらは包装に店名などは記載されていない。木村屋は餡の甘味より生地の甘味を感じられる。餡の甘味はすぐに抜けていく感じなのかな。餡の色自体も他のところに比べたら薄いようだ。ただ、その分生地の味がはっきりとわかる。

この辺からお腹が満たされていく

ちなみにもみじ饅頭はあの有名な伊藤博文が宮島に訪れた時、宿泊先の若娘の手を取り

「おーなんと、紅葉みたいでかわいい手じゃ。食べてしまいたい」

と今だったらSNSで拡散されて大問題になりそうな発言からもみじ饅頭が作られたとされています

だいこん屋

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これまでもみじ饅頭を半分に割ってから食してきた。だいこん屋のもみじ饅頭は生地がしっかりしている為か他のところに比べたら少し力がいる感じ。食べた時も生地の弾力性があり食感がある。餡の甘味は後味が残るほどしっかりしている。生地も餡もどちらも力強さを感じられる。(だいこん屋のもみじ饅頭の中身の写真忘れてた)

津田清風堂

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生地は硬めで割るとサクッと割れる。餡の色は薄い。生地は博多屋のような弾力性のある生地という感じではなく歯を当てた瞬間に割れるような硬さである。餡は甘味はしつこない。噛んでいくと餡より生地が残る感じ。

最後
やまだ屋

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割ってみた第一印象は餡の量が多い!ほとんど餡が詰まっている。生地の味というよりかは餡の主張が大きい。でも、スーッと甘味が抜けてく優しい感じがあり、餡の量の割にはしつこい甘さはないようである。店員さんは若い女性が多かった(たまたまだろうけど)

これにて調査終了


まとめ

食べ比べてみたら各菓子屋で生地や餡の違いがあることがわかった。後日、何人かの広島人にもみじ饅頭の食べ比べをしたことを言うとそれぞれ生地や餡に違いがあると語っていた。やはり、わしが思っていたことはみんな思っているようじゃの。じゃあ、どの菓子屋のもみじ饅頭が美味いかと聞かれたら明確な回答はできないであろう。だって、各菓子屋がお客の「おいしい」という声を聞くために切磋琢磨してるのだから。

ちなみに値段はどこも大体100円でした
今、気づいたのだが「このたびは 幣もとりあえず 手向山 もみじの錦 神のまにまに」のにしき堂が無いじゃん。僕が学生時代、にしき堂のCMでこの句が詠まれ、百人一首大会の時はこの札の争奪戦になっていたのは広島人ならわかるはずだ。あのにしき堂って宮島に無いの?見落としたんかな。
あと、もみじ饅頭を7個も食べたらしばらくお腹は空かない。


結論を言いますと僕が1番好きなのはやまだ屋の桐葉菓

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