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Microsoft Teams Rooms で Microsoft Whiteboard を使うベストプラクティス


Microsoft Teams Rooms on Android 2022 Update #3 で Microsoft Whiteboard が Microsoft Teams Rooms on Android から簡単にアクセスできるようになりました。

一方で、Microsoft Whiteboard の起動がうまくいかないという声もよく聞きます。原因は、Microsoft Teams Rooms の要件だけでは、Microsoft Whiteboard は起動しない、です。アプリのでところが違うからと言えばそれまでなのですが、まとまっている情報が Neat の The Graham Walsh のEnabling Internal and External Microsoft Whiteboard Accessだけなので、日本語で情報を記します。

Microsoft Whiteboardネットワーク要件

Microsoft Whiteboard は Microsoft Teams Rooms のネットワーク要件に加え、追加のネットワーク要件が必要です。

  • 許可されているサイトの一覧に Whiteboard.ms、whiteboard.microsoft.com、wbd.ms を追加します。

  • 必要なポート: HTTPS: 443

Microsoft Teams Rooms On Andoid 上で Microsoft Whiteboard を有効にするステップ


ホワイトボードを有効にする

Microsoft 365 テナントの Whiteboard を有効にします。

  1. Microsoft 365 管理センターに移動します。

  2. 管理センターのホーム ページの右上の [検索] ボックスに「Whiteboard」と入力 します。 注:Microsoft ドキュメント上では「ホワイトボード」となっていますが検索結果に該当ページは表示されません。


3.検索結果で、[Whiteboard] を選択します。

4.ホワイトボード パネルで、組織内のすべてのユーザに対して Whiteboard を有効にするに切り替えます。


5.[保存] を選択します。


Microsoft ホワイトボードをTeams 会議で共有にする

1.(オプション)Windows 上のPowerShell を使用してテナントに接続し、次のコマンドを実行して SharePoint Online モジュールをインストールまたは更新されていることを確認します。新規インストールしている場合はスキップします。

 Install-Module -Name Microsoft.Online.SharePoint.PowerShell -Force
Update-Module -Name Microsoft.Online.SharePoint.PowerShell
Import-Module Microsoft.Online.SharePoint.PowerShell

PowerShell 7.x の場合、SharePoint への認証時、400 Bad Error が返るので、 -UseWindowsPowerShell パラメータで互換モードに切り替えます。

Import-Module Microsoft.Online.SharePoint.PowerShell -UseWindowsPowerShell

2.SharePoint Online PowerShell に接続します。



Connect-SPOService -url https://*org-name*-admin.sharepoint.com

URL は SharePoint の管理インターフェイスのURLになります。Microsoft 365 管理センターからは下記のリンク先で確認可能です。




3.次に、次の Set-SPOTenant コマンドを実行します。

OneDrive を使ったホワイトボードを有効にする。

Set-SPOTenant -IsWBFluidEnabled $true

共有デバイスアカウントに対してホワイトボードを有効にする。

Set-SPOTenant -AllowAnonymousMeetingParticipantsToAccessWhiteboards On


Windows PowerShell 5.x での実行例


Windows PowerShell 7.x での実行例


4.[Teams 管理センター] 設定 [匿名ユーザーは会議でアプリを操作できます ] が有効になっていることを確認します。 無効にした場合、(ゲストやフェデレーション ユーザーではなく) 匿名ユーザーは会議中にホワイトボードにアクセスできなくなります。

この設定はホワイトボードにのみ適用され、以前に共有されていた設定である OneDriveLoopSharingCapabilityCoreLoopSharingCapability が置き換えられます。 これらの設定は適用されなくなり、無視できます。


共有デバイス アカウントが Teams 会議で Whiteboard にアクセスできるようにしたいが、匿名ユーザーにはアクセスできないようにする場合は、AllowAnonymousMeetingParticipantsToAccessWhiteboards を有効にしたまま、匿名ユーザーが会議でアプリと対話できることを無効にすることができます。
AllowAnonymousMeetingParticipantsToAccessWhiteboards が有効になっている場合でも、Teams チャネル会議には、匿名ユーザーがホワイトボード共有を表示できないという制限があります。

これらの変更は、テナント全体に適用されるまでに約 60 分かかります。

参考文献



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