本文無料:動画省察文#1「おもしろい実況動画。あるいはそれについての動画」

まあ、リーン・スタートアップってことで最初の拙さには目をつぶってお付き合いいただきたく存じます。

で、ゆっくりムービーメーカーの台本機能用にテキストを書いたら、VOICEPEAKのアップデートのせいで連携できなくなって、やむなく、大手企業のプライドを捨てきれないまま転職してきた中年社員くらいに使いにくいUIで編集をしました。

まあ辛かった。

と半泣きで完成させたら、今度はゆっくりムービーメーカーがアップデートして連携が復活。なんか損した気分。

でもスゴイ、有料ソフトよりもフットワークが軽い。


振り返り

@「どうも皆さんこんにちは、
かもですよぅ」
:「きういです」
@「さて、今回も、
面白い実況動画続けて行きますよ」
:「すよー」
@「しかしまあ、面白いって何でしょうか」
:「あうん?」
@「初めてゲーム実況動画を作っているのに、
おなじみみたいな空気を出して、」
@「認識のずれを生んだだけで
果たして面白いと言えるのでしょうか?」
:「まあ、腹が捩れ死ぬほどではないさね」
@「そうです。そうなのです」
@「どうせ動画投稿するのなら、」
@「できれば見ているなるべく
多くの方に捩れ死んでほしい。」
@「わたしは切に思うのです」
:「難しおすなあ」

最低限認識できて、タイピングスピードのためにキャラクター名を記号にして入力している。

VOICEPEAKはナレーションに特化していると思われる。そのため、掛け合い感を出すには、テンポを工夫するしかない。しかし、1ブロックずつ設定するのは難しい。今後は、文末の表記方法を工夫することも考えたい。「?」を多めに入れると多少は会話している感じがするけど、なんか間抜けな煽りみたいに聴こえなくもない。

@「面白ってなんだろう。
そう考えていると、ますます分からなくなって来るのです」
@「それはクッキークリッカーにも
同じことが言えるでしょう」
:「ヒストリーチャンネルみたいな
自然な話の流れだね」

コメントなどを貰えないと、ユーモアセンスに対するフィードバックが得られないのが難点。
ヒストリーチャンネルのドキュメンタリーを見ていると、主題に沿っているように見えて、無理やり話題を繋げいてるところも多い。特に『古代の宇宙人』なんかは、「それは〇〇についても同じことがいえるでしょう」「そのいっぽうで」「~に関連を見出すことが出来ます」なんてのが、関連を見いだせないレベルでねじ込まれることなんて日常茶飯事。

で、この感覚が、伝わったかどうかを確かめようがないのが難しいところ。後述のスタンダップコメディの場合は、観客の反応をつぶさに感じ取ってネタをブラッシュアップさせることができるらしい。

@「最初は一回クリックするごとに一枚。
その後どんどんと膨れ上がっていくのですが、」
@「最終的には。なんseptendecillion」
@「手に入れようとも、 感覚が麻痺してしまって」
@「多いのかどうかも
分からなくなってしまうのです。」
:「セプテントリオン?」
@「septendecillion。そうですね」
@「thousandを一番目」
@「millionを二番目と数えると」
@「septendecillionは18番目です」
:「なるほど
わからないというこたぁわかった」
@「この測れなさ」
@「イーロン・マスクも
同じ悩みを抱えているに違いない。」
:「仮想クッキーかリアルマネーかの小さな差異だね」
@「そう、おもしろコンテンツに
溢れた現代において」
@「私のおもしろ回路が
馬鹿になってしまうのは必定。」
:「回路が馬鹿になって
面白くなっちゃってる感あるね。」
@「とにかく。改めて、
面白を見つめ直すために」
@「いろいろ勉強を
していこうと思っているのです」

いきなり英語音声にするというのは、人気の動画などでも見られるので、確実に面白いといえる。

けれども、タイミングや文章に問題があるかもしれない。また、クッキークリッカーを絡めるのか絡めないのかのさじ加減が中途半端になってしまったように思う。

:「クッキークリッカーを
とおしてかな」
@「関係あるわけないじゃないですか」
:「そうよね。そうなるよね」

どうせ関係ないのなら、もっと早めに言うべきだったか。

@「まずは、ベルクソンの笑い」
@「おそらく、エンタメ業界で
一番読まれていることでしょう」
@「私が、NSC沖ノ鳥島校に
入校したときに参考書として配られました」
:「吉本は、古典から鍛えるっていうからね。
言わないかもしれないけど」
@「ベルクソンは、まず第一に」
@「笑いとは、
そこに人間を見出すからだと説いています」
:「ほう人間」
@「ただ道で転ぶにしても、
急には反応できない愚直さや」
@「起き上がったき
コケてないかのように振る舞うなどに、人間を感じるのですよ」
:「たしかに取り繕うさまは
悲哀と笑いをかんじるかな」
:「で、あんたさんは、
それをどう応用するので?」
@「わかりません」
@「そんなこと簡単にわかったら、
いまごろサタデー・ナイト・ライブでライターやってますよ」
:「まあ、本一冊で真理が掴めたら苦労はしませんな」
@「それに、考えて面白を発揮するのもまた難しい」
@「賢人曰く、」
@「冗談というものは、その場で
たまたま頭に浮かんできたという感じがするのでなければならない」
@「はるか以前から趣向をこらしておいた
余興のように見えてはならぬということだ」
@「要するにたった今思いついた、
という自然さが必要なのです」
@「存在そのものが
よそよそしい私にそれを求むるのは困難と言うもの」
@「コンビニ店員さんにもいわれました」
@「一挙手一投足が不自然ですけど、
お箸はおつけしますか、とね」
:「まあその話の内容自体に
不自然さをまとっているという点には同意出るけども」

いま思うと、本のタイトルを言うよりは、ベルクソンの引用だけで成立している。

@「しっかし、色々知れば知るほど、」
@「やるべきことや、やってはならぬことで
頭がいっぱいになって行動できなくなってしまうのです」
:「うーん。座学一辺倒にありがちな悩みさね。
見る前に飛べと言うでしょうに」
@「できれば理解しておきたい。」
:「やってみなければ、なにが理解できていないかもわからんでしょうに」
:「まずはやってみて、その失敗さえも楽しむくらいの気概をもたないと。
:\「いいかい。ただ間違いないものが間違いない結果を出したところで、退屈であるに過ぎないのだ。。そう、岡本太郎も言っていた、、、と、タローマンで言っていった」
:「失敗から学べば、それも前進となる。
いつもいつでもうまくいくなんて保証はどこにもないけど」
@「そりゃそうだ」

リアクションがないと、『めざせポケモンマスター』の歌詞であると気づいてもらえたのかもわからない。まあ、ただリアクションするほど面白くもないというあたりに問題があるのかもしれない。

:「そう、失敗と面白さでいえばこんな話がある」
:「クリス・ロックは大舞台では絶対にスベらない」
:「なぜスベらないかわかるかい?」
@「スベるとウィル・スミスに殴られるから?」
:「いや。合いの手をすべてボケにすると話しが濁るからいまは抑えて」
@「さーせん」
:「クリス・ロックはマディソン・スクエア・ガーデンでは絶対に、すべらない。
なぜなら地元のコメディクラブで滑り倒して、受けるネタだけをもってくるからだ」
:「とどのつまり、失敗は、してもいいこと、
ではなくて、必要なことなんだ」

(1)

@「そうか、私にはスベって、
精神をすり減らす覚悟が足りなかったということなのですね」
:「メンタル削るほどでなくても、度胸はもたねいと」
@「わかりました。これからはもっと、
つまらないことをどんどん言っていきます」
:「いやそれでは、自覚して滑っていては、
作為しか生まれない。福田雄一の映画みたいに」
@「そっかー。それは辛い」

そもそも福田雄一監督作品は笑えて面白い、というのがコモンセンスではあるはずだ。

:「まあ、それにしても面白いことが言いたすぎて
口数が少なくなるってのは、ベルクソンの人間的笑いを体現していると言える」
@「ほう、学びは無駄ではなかった」
:「意図的に応用できていないのなら
それは当人の能力とはいえない」
@「たしかに」
@「でも、今日は大事なことを学んだよ」

サウスパークの定番セリフ

@「これからは実践を含めて、ユーモア研究に精進してきます」
@「マーク・トウェインも言っていました」
@「ユーモアを研究するのはカエルを解剖することと
同じようなものだ。多くのことを知りうる」
:「ほほー」
@「しかし最後にはどちらも死んでしまう」
:「哀しいなあ」

(2)

ソフト連携が一時使えなくなったハプニングもありつつ、やっつけて様子見するにはちょうどいい動画になったと思う。

ゆっくりムービーメーカーの操作に慣れることは出来たけど、「おもしろ」功夫を積めたかはわからない。



※脚注:不正確な記憶を、不正確なメモで補填するぼんやりしたなにか。

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