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The sun & the moon

明日は愛犬の命日。
満月の夜に天に召されて一年。
いつもまん丸の瞳で見つめてくれた彼。

そっちで元気にやってる?
momo姉さんや、みんなに会えた?

あまりに急に逝っちゃったから、
受け入れるのにずいぶん時間がかかったよ。

柔らかくて温かな体がどんどん冷たくなり、
艶々だった毛並みが乾いた感じになっても、
前足の肉球はいつもみたいにぷよぷよで、
ほんとはまだ生きてるんじゃないかと思った。

でも、もう目を開けてはくれなかったし、
腕に頭をのせてくれることもなかった。

悲しくて哀しくて寂しくて淋しくて、
たくさんの後悔が次々と浮かんできては
ごめんねと涙を流した。

洗わずにそのままにしているベッドも、
玄関の定位置にあるリードとお散歩服も、
どんどん匂いが薄れてきてしまった。

窓についた鼻と肉球の跡もだいぶ薄れた。

満月を見るのが辛かった。
撮りためた君の写真も見られなかった。
月命日の度に、ここではないどこかに逃げた。

そんな日々を重ねて、明日が一周忌。
今日、黄色い花を買って来た。
チューリップ、水仙、フリージア。

SUNという名をつけたら、その名のとおり、
太陽のようにわたしの心を照らしてくれたから、
供えるのはいつも黄色い花。
まるでそこで君が笑っているみたい。

14年近く一緒に暮らしてくれてありがとう。
君がいないことに、少しずつ少しずつ慣れてきた。

君の先輩たちと暮らし始めた日から約30年、
常に誰かが傍にいてくれたけど、
君を最後のパートナーと決めていた。
momo姉さん亡き後、1対1で暮らした5年は
とても濃密だった。本当に支えてもらった。

風くんのこの曲のタイトルを聞いた時、
君のことを歌ってもらっている気がしたよ。
『The sun & the moon』
内容は全然違うんだけど。

この前、ライヴで聴いたら素晴らしかった。
君と部屋で一緒に聴きたかったな。

いつも日向ぼっこしていた窓辺に
明日は連れて行ってあげるね。
大好きなチーズと果物ももちろんあげる。
願わくば、夢に出て来てくれたまえ。

大好きだよ。生きてる限り忘れない。
そっちで再会しよう。みんなで待っててね。

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