インド占星術~星座その2

~12星座の分類について~


インド占星術で使う12星座は以下のような分類から説明することができます。

①陰陽という2つの区分・・・これは宇宙の最も根本的な成り立ちが二元性であることに由来するものです。+と-でも表現できます。

②活動性という3要素・・・星座にはそれぞれ活動性という要素があると考えられています。活動的な星座、不動的な星座、柔軟的な星座の3要素に分けて考えます。

③エレメントという4元素・・・宇宙の構成は、火、地、風、水の4元素から構成されていると考えるためこれを星座にも当てはめています。

それでは、それぞれ説明していきます。

①陰陽という2つの区分

まず、この12星座は以下の図のように陰陽という二つの性質に区分することができます。

インド占星術星座2

陽の性質の星座は 男性的、活動的、積極的、外向的、論理的、指導的

陰の性質の星座は 女性的、受動的、消極的、内向的、直観的、従順的

というそれぞれの意味があります。

これをそれぞれの星座に当てはめると

陽の性質の星座・・・牡羊座、双子座、獅子座、天秤座、射手座、水瓶座

陰の性質の星座・・・牡牛座、蟹座、乙女座、蠍座、山羊座、魚座

となります。

詳細は後ほど改めて説明しますが、インド占星術で特に重要とされるのはアセンダント(ラグナ)といって人が生まれた時の東の地平線上に位置する星座がその人の性質を最も表していると考えられています。

このアセンダントがある星座がどこにあるのかを知るだけでも、自分が男性的なのか女性的なのか大まかに知ることができます。

Jyotishとかスマホアプリでいろいろと検索してみるとインド占星術の出生図(チャート)を出すことができますのでやってみるのも良いでしょう。チャート上にASCなんてあるところがあなたのアセンダント(ラグナ)ということになります。

あなたのアセンダント(ラグナ)は何座でしたでしょうか?興味が出てきますね。このように自分のアセンダント(ラグナ)は何なのかとか興味を沸かしていろいろと調べていくのがインド占星術の上達への近道ですのでどんどん自分のことを調べてみましょう。

②活動性という3要素

次に活動性の3要素という観点から星座を説明していきます。

星座はそれぞれ、活動星座、不動星座、柔軟星座という3要素に分類されます。

これは物ごとはまず始めるというエネルギーから生まれ、次にそのエネルギーを安定させ、最後にはそのエネルギーを分配していくというエネルギーの周期を表していると考えられています。

このことは以下のようにまとめられます。

Ⅰ、活動星座・・・物ごとを始めるというエネルギー

決断力がある・何かを始める・行動してから考える・しっかりとした目的意識を持っている・先頭にたって指揮する・チャレンジ精神がある・野心的である・冷酷である・強引しすぎる・我慢できない

Ⅱ、不動星座・・・エネルギーを安定させる

一貫性がある・物ごとを安定化させ維持する・根気があって持続する・物事を仕上げていく力・堂々としている・慎重である・頑固である・保守的である・柔軟性がなく変化を嫌う

Ⅲ、柔軟星座・・・エネルギーを分配・変換していく

柔軟性があり変化に順応できる・融通や調整ができる・結び付けたり適合させることが得意・気まぐれなところがある・一貫性がなく優柔不断・神経質で落ち着きがない・集中できない

こちらを以下の図にまとめましたので参考にしてください。

インド占星術星座3

さて、自分のアセンダントの星座は活動星座でしたか、不動星座でしたか、柔軟星座でしたか。調べて確認してみましょう。

③エレメントという4元素

12星座は火・地・風・水という4つのエレメントに分類されます。

これは宇宙を構成する五大元素(火・地・風・水・空)からの分類からと考えらています。

インド占星術の本質は五大元素の調和にあることからこれらの元素を星座にも取り入れたのだと思います。

ただし、"空"だけがありません。

"空"は空間を表すので全ての星座に関わる(全ての星座は宇宙空間にある)ものだからと推察できます。

ということで、五大元素と言わず、インド占星術では4元素と言います。

ではそれぞれの4元素の意味を確認していきましょう。

Ⅰ、火・・・情熱的で物事を生み出す、人に刺激を与える要素です。活動的で野心的、独立心があります。しかし、火は上手に扱わないと攻撃性となり得ます。行動的ですが、怒りっぽい性質もあります。火のエレメントに属する星座は陽の星座となります。

Ⅱ、地・・・地は現実的な物質世界を表します。このようなことから地はしっかりとした現実的な価値観を与えます。しっかりとした形のあるものを追求するので忍耐力があります。責任感があり、約束を守ります。ただ慎重すぎるところもあるので過度に保守的となってしまう傾向もあります。地のエレメントに属する星座は陰の星座となります。

Ⅲ、風・・・風は呼吸のように吸っては吐くようなインプットとアウトプットの意味があります。このようなことから風はコミュニケーションを表します。コミュケーションは知的な交流とも言えるので風には知識の共有という意味もあります。風のエレメントが強い人は知的で社交的です。適応力はありますが、一方で優柔不断で一貫性がないところもあります。風のエレメントに属する星座は陽の星座となります。

Ⅳ、水・・・水は感覚で感じる感情を表します。いろいろな人の感情移入をすることができるので、直感力や霊的な力を持つこともできます。想像力が豊かで感受性が強いです。感情のエネルギーが強いと理性的よりも感情的になりやすい傾向があります。心の中は嵐のように感情が渦巻いていることもあります。水のエレメントに属する星座は陰の星座となります。

今までの分類を以下の図で星座ごとに表してみましたので参考にしてください。

インド占星術星座4

次は個々の星座ごとに詳しく説明していきます。

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