インド占星術~星座その1

~インド占星術で使う星座の成り立ちについて~

今回はインド占星術の星座その1としてインド占星術で使う星座の成り立ちについてお話していきます。

早速ですが、インド占星術では12の星座を使います。この12の星座にそれぞれの惑星がどのように影響しているかを読み取ってその人の運命を見ていきます。

この12の星座は順番に、

牡羊座、牡牛座、双子座、蟹座、獅子座、乙女座、

天秤座、蠍座、射手座、山羊座、水瓶座、魚座

として表されています。

一周が360度ですので、それぞれの星座の範囲は30度として等分されています。

もちろん、実際に地球からみた星座は12星座だけではなくもっと数多くあるのですが、インド占星術ではこの12星座のみを使用していきます。

これは西洋占星術でも同じなんです。

では、なぜこの12星座なのでしょうか

また、この12星座はどのようないきさつからできたのでしょうか。

これは地球から見た太陽の通り道である黄道にその秘密が隠されています。

黄道は太陽の通り道ですから地球からそこに存在するように見えるはるか彼方の星々も私たち人間の人生に多大なる影響を与えるものだと古代の人たちは考えたのかもしれません。

この太陽の通り道である(地球上からみて)黄道上にある星々の集まりが占星術で使用する星座ということになるのです。

ではこの黄道12という数字はどこで結びつくのでしょうか。

それは、木星が一周するのに12年かかるのところから黄道を12に分けたと考えられています。

木星は太陽系で一番大きな惑星であるので私たち人生への影響は多大なものとして考えたことなのでしょう。

そのようなことから、この黄道を12に分け、その範囲にある星々つまり恒星群に動物や想像上の生物の特徴を表して意味づけをしたことが12星座の始まりとも言われております。

実は、この黄道を12に分けたこのサイクルが中国に渡り干支となったとも言われているのです。

ということで、占星術で使われる星座は黄道12星座とも言われています。

この黄道12星座は占星術上、とても重要な概念ですのでしっかり理解しておきましょう。

次にこの黄道12星座をどのように使っていくのかに話を進めていきたいと思います。

まず、この黄道12星座は占星術上ではピッタリ30度として決められています。

でも、よく考えてもみてください。星座ってみんなその範囲がピッタリ30度でしょうか?そんな杓子定規に宇宙の天体はなっていることなんてないですよね。実際のところ星座はそれぞれピッタリ30度なんてことはなく(当たり前ですが)、それぞれ区々となっています。

しかし占星術では実際の宇宙の天空上とは違って360度を12星座でピッタリ割り振ったことで30度としているのです。

ですので、実際の星座とは度数が違うってことも理解しておいてください。

そのようなことから、特に西洋占星術では"~座"としてではなく、"~サイン"とか"~宮"いうような言い回しでこれらの黄道12星座実際の星座を区別して表現しています。"乙女サイン" とか "牡羊宮" などなど。

ですが、これから学ぶインド占星術は特にこれらのことは意識せず "~座" として表現して進めていきたいと思います。

ここまでで、占星術で使用する星座のいきさつや概要はお話させていただきました。

次にこれらの黄道12星座はインド占星術ではどのような図で表すのかをお話していきますね。

以下の図をみてください。

インド占星術星座

左上の2番目から

牡羊座、牡牛座、双子座、蟹座、獅子座、乙女座、

天秤座、蠍座、射手座、山羊座、水瓶座、魚座

と順番になっていますね。

この図は南インド方式といって星座の位置を固定した図であります。

本講座はこの南インド方式で解説していきますのでこの星座の位置はしっかりと覚えておきましょう。

インド占星術で使う図はこの他にも北インド方式というのもありますが、こちらは解説はしませんので、ご興味のある方はネットなどで検索して調べてみてください。

それでは次はそれぞれの星座の意味を深掘りしていきたいと思います。

お疲れ様でした!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?