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易経 火風鼎 50

火風鼎

卦辞
鼎 元吉 亨
ていはおおいにきち とおる

鼎の時は大いに吉である。通じます。

鼎は三足の祭器や礼器として用いられた金属器。肉などを煮て供献するのに使われていたものなので、とてもしっかりした堂々とした器です。

このように鼎は「三本の足でしっかり支えあって堂々としたもの」という象意から、安定している、協力しあっているという極めて順調な時とも言えます。近江商人の経営哲学の三方よし(売り手によし、買い手によし、世間によし)の状態であるとも言えます。従って、おおいに吉であり通じるのであります。

鼎を使った表現には以下のものがあります。

鼎の軽重を問う
権力者の実力を疑う
統治者を軽んじ、代わって天下を取ろうとする

鼎の沸くが如し
鼎のなかの湯が沸騰して煮えている様子を人々が論争に明け暮れているさまを表しています
(2024/9/10)


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