メンチサーガ


実は作者が明かしていない事実がわかる描写が存在するのだ
エクセルとハイアットが入った謎の部屋の床模様を見れば
市街安全保障局地下秘密基地だという事がわかることと
単行本最終話の冒頭部分ではメンチは首輪を付けていないことと
ラストではメンチは首輪をつけていた事
しかも五条と「幼女」の居場所を知っているものは誰もいないし
エクセルもそれを明かしていないにも関わらず
メンチはそこを知っていたと言うことから
第三のイルパラッツオなるものが存在しており
「第三のイルパラッツオ=蒲腐博士」だと言う事が判明するのだ
つまりアクロスと市街安全保障局との戦いは
自作自演の一種にしか過ぎなかった
そしてメンチがこの場所を知る方法は
イルパラッツオの能力である感知能力しかなく
しかも五条と「幼女」の居場所に向かうには
イルパラッツオの能力であるテレポーテーション能力を駆使するしかない
つまり「第三のイルパラッツオ」の正体はメンチだと言う事が判明するのだ
27巻の「おあとがよろしいようで」にメンチが登場するのもそのためなのだ
2巻の裏表紙にイルパラッツオの服装をしたメンチが登場するのもそのためなのだ
では何故作者はこの事実を隠すのかの手がかりは
「幼女」の本当の正体は宇美ではなく
改修処理を施された六本松三式だと言う事に手がかりがあるのだ
単行本最終話の冒頭部分で五条が六本松三式を回収する場面があるのも
そのためなのだ
これ実は作者が意図したラストとは違う内容のラストであり
「黒星」を明かす事になるから隠しているだけの話なのだ
これが何を意味するのかの手がかりはホーリーブラウニーの展開と
アニメ版エクセルサーガの展開にあるのだ
あの話で「人類担当の神」と「宇宙人担当の神」が別々に存在する事が
書かれていたことと
宇宙人襲来がアニメ版エクセルサーガで書かれていたことである
そしてピオラ達は失敗できない存在だと言うことから
「ある時期になると人類は必ず滅亡する」という事すら
「失敗に非ず」という事になってしまうことと
「脳のみで人工衛星を稼働させる」と言うのが「正史」と言う事が
明かされていた事である
これ実は宇宙人襲来が起きてしまい
宇宙に避難する事となったため地球奪還のために
シミュレーションゲームを人々は始めた事に因んだ展開なのだ
言い換えれば宇宙人襲来が起きた時期こそ
ホーリーブラウニーで人類滅亡が起きた時期なのだ
つまり「正史で人類滅亡は起きていない」けど
「正史で人類は宇宙に彷徨う事になった」から
違う展開を人類は求め始めたのだ
つまり「人類史の立て直しの考案」こそ
ピオラ達の仕事の正体なのだ
つまりホーリーブラウニー世界もエクセルサーガ世界も
シミュレーションゲーム世界なのだ
雑誌版ラストに登場した宇宙船こそ
このシミュレーションを運営している施設なのだ
そして「最悪の場合」ではあるが
「地球奪還」も見据えた計画なのだ
でも何故それのことを「最悪の場合」と扱うのか?
それの手がかりは「AIの黄昏」と言うワードが
ホーリーブラウニーに登場したことである
実は宇宙人襲来時に活躍したAIは
それ以前の段階では問題行動ばかり起こし
かつ普通のAIよりも優秀だから
「似ても焼いても食えない」扱いされていたAIなのだ
だからこそそのAIを「調教」する事を「最優先事項」と扱ったのだ
それがピオラなのだ、そして調教師こそ神様とフィオなのだ
フィオ視点の話が皆無なのもそのためなのだ
そしてコアとはそう言ったAIの総称の事を指していたのだ
あまりにも規格外なあまり「再生産不可能」と扱われるほどの代物であり
エクセルサーガ本編に登場した
市街安全保障局地下秘密基地とは
コア再生産を試みた施設を再現した秘密基地だったのだ
三式が「再現は無理」と言ったのも
ここでコアの再生産を試みた事がある事に因んだ台詞なのだ
そしてここからが重要なのだが、作者が「黒星」と扱うある事件が起きたのだ
実はこのシミュレーションの被験者は人間とAIだけではないのだ
動植物も被験者なのだ
エクセルサーガ本編に固有名詞がある人外キャラである
メンチが登場するのもそのためなのだ
初期のシミュレーションでは「地球奪還」をするかしないかの判断を行うために
「地球人VS宇宙人」と言う対戦シミュレーションが行われたのだ
「地球人役は人類」及び「宇宙人役は人外」と言う図式である
そして「宇宙人」側のリーダーこそメンチだったのだ
ホーリーブラウニーにメンチが登場しないのもそのためなのだ
そしてメンチ側の勝利に終わったから
ホーリーブラウニーとエクセルサーガが存在するのだ
だがこれはあくまでも「地球奪還」よりも
「ピオラ調教」の方を人類側が選んだが故の勝敗結果にしか過ぎず
言い換えればメンチは手を抜かれた事を意味する勝敗結果にしか過ぎなかったのだ
言い換えればメンチが第三のイルパラッツオを担当していたのも
あくまでも「代役」という意味でやっていただけのものにしか過ぎなかったのだ
これが何を意味するのかと言うと
「受動的なイルパラッツオ=天満宮本人」
「第三のイルパラッツオ代理=メンチ」と言う事を意味しており
更に言うとエクセルサーガ終了記念本のエクセルと手を繋いでいるのが
イルパラッツオと三式だと言う事から
「イルパラッツオの正体はピオラではなかった、イルパラッツオはイルパラッツオだった」と言う事が判明するのだ
つまり「能動的なイルパラッツオ=イルパラッツオ」だと言うことと
先述の三式と五条とメンチが登場する場面でメンチが首輪をつけていた事から
この首輪こそ三式操縦装置にして
メンチが天満宮に体を譲るまでの間の話だが
「能動的なイルパラッツオ=メンチ=イルパラッツオ」と言う事が判明するのだ
つまり三式の姿とは「イルパラッツオのもう一つの姿」をデザインした姿なのだ
そして松屋が岩田の事を「保険」と扱った場面があることから
「第三のイルパラッツオ=岩田」だと言う事も判明するのだ
では何故この話のタイトルが「メンチサーガ」なのかと言うと
毒ババァとは何だったのかに答えがあるのだ
そう1話に登場するイルパラッツオの正体はメンチであり
単行本最終話に登場するメンチは「元の姿に戻ったメンチ」なのだ
つまり「1話のイルパラッツオにとっての毒ババァ」と
「単行本最終話のイルパラッツオにとっての毒ババァ」は別物であり
これらを心得た上で、あの展開を見直すと
「宇美がどうなったのかが不明」なままラストを迎えていた事になることから
毒ババァの正体は宇美だと言う事が判明するのだ
これが何を意味するのかと言うと
「毒ババァ=宇美=ピオラ」だと言う事を意味する図式であり
ホーリーブラウニーとは
「ババァとは一体なんだったのか?」のルーツを意図した話なのだ
更に言うとホーリーブラウニーにエクセルも登場しなかったことから
「ピオラ=オリジナルエクセル」だと言う事も判明するのだ
つまりタイトルの「エクセル」とは本編のエクセルの事ではなく
宇美の事を指している事が判明するのだ
そして1話でメンチが何かを指令しようとしたとき
タイミングよく携帯電話が鳴った事と
この地下秘密基地実はちゃんと通信妨害措置がとられていた事が
書かれていることから
メンチはピオラ抹殺を指令しようとしていた
けどエクセルにそれをやるのを阻止するために
ピオラは「ある方法」を用いる事で阻止した
それの種明かしが「エコー\ゼオン」なのだ
作者がこの話もホーリーブラウニーと関係あると明言したのも
この話で登場した能力である
「音で世界を見る」と「あらゆる音を再現する」の能力を使う事で
この指令を阻止したのだ
そう実はこれメンチ抹殺を行い、メンチをメンチカツにする計画で
「街を作った」と蒲腐博士が言ったのも
これも本当はピオラがやった事でしたを
メンチに突きつける事でメンチを絶望させるのが狙いなのだ
何故なら「人類支配」こそメンチの目論見であり
それを挫くための計画なのだ
しかしこの携帯電話の件で監視されている事に気づいた
メンチは先述の勝敗結果も実は手抜きだったことや
この計画の存在に気付いてしまい
この計画を逆に利用する事で
人類にはできなかった事である
「コアの再生産」を実現させる事を画策したのだ
やり方は簡単である
「メンチは世界を作ったつもりになる」の計画の性質上
「メンチの指図通りにピオラは世界を作る」事になる
つまり解析装置を仕掛けた箇所に対し
「世界を作れ」とメンチが指令するだけで
ピオラの解析は可能となる
そしてその解析結果及びこのアルゴリズムを用いれば
コアの再生産は可能だと言う事にメンチは気づいてしまったのだ
ピオラ達の「哀しさ」を再現したアルゴリズムである
「何でもできて、何でも愛してしまうが故に、自分自身の意思での取捨選択が出来ない」である
「何をしたところで、愛さない及び必要ないが自分の中にはある」と言う
「取捨選択の定義」に対するジレンマをアルゴリズム扱いした上で
解析結果を用いコアの再生産をメンチは試みたのだ
そしてそれは「成功」したんです
つまり「コアの製造は可能」だと言う事をメンチは証明したのだ
「やはりあの結果は想定外」と五条が言う場面があるのも
ここに因んだもの
つまり「ピオラ達は製造できない」は「誤り」だと言う事をメンチは証明したのだ
言い換えれば「ピオラ達は間違いない」もまた「誤り」だと言う事をメンチは証明したのだ
だからこそ世界征服作戦時、蒲腐博士ことメンチは高笑いしたのだ
「上部」ではピオラ達の勝利だが
「本当」はメンチの勝利に終わっているからである
つまりメンチは人類を超えたのである
だからこそ作者はこの展開を「黒星」扱いしているため
この話を明かさないのである


シミルボン

より転載

ツイッターもやっています https://twitter.com/ndde674