女と老人

1970年代初頭、ライブハウスというものが出来た時代からずっとこの業界にいる某老舗ライブハウス店長がこのコロナショックからの状況を見て「またはじめからやりなおしや」と言っているのを聞いて、年金をもらえる年になってから「またはじめから」という気分になれるのが本当に素晴らしいと思いまして。積み上げてきたものなんて計り知れないくらいあるだろうに、それをさて置いて、未来に目を向けている柔軟さに「これが続けていく秘訣か」ということを読み取った私であります。ひたすらその場の状況と生きていく。っていう。そして、たかだか自分の中にある常識くらいぶっ壊したく思いました。「常識とは18才までに積み上げられた先入観の堆積物にすぎない」というアインシュタインの名言がありますが、そこまで解明されている常識。言い換えるならば、それはプライドといった形でも現れてきます。もうそのプライドをぶっ壊したい。どこか自分は頑固になってはいないか。ミュージシャンとしてのプライド、旅人としてのプライド。自分にとってそれは一体なんだ。と思ってアンテナを貼っていたところ、今SNSで流行っている女性化アプリ。だれかがアップしているのを目にすることが多く、あれがどうにも見ている苦手で。かまってちゃんみたいで気持ち悪いというか。コメント欲しいですってのが見え見えというか。あのドヤ感と、流行ってるからやってみた。みたいな「流行っているもの(若者のもの)」をやってみますっていうおっさんが自分の心を傷つけないための防御策、冷めたノリも気持ち悪い。っていうか。でも、自分もやってみたい。でもなんだかそれが出来ないってところが自分のプライドであることが分かりました。

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