むらの報告書 第11号

かつては鉄道会社の事業で便利なニュータウンになるはずだったこの新興住宅地も高齢化と過疎化が進み、あの道路やあの店舗の計画はどこへやら、物静かな集落と化していますねえ…って、そういう一時間に一本の路線バスだけで世界とつながっているようなポツンと取り残された山村に住み着きまして「なにをやっているのか分からない髭のおじさん」的な存在を満喫していたのであるが、なにを隠そうこの家で幼少期を過ごしてきた自分なので、あたり一帯が古くから家族ぐるみの仲なのだ。ということをどかどかと感じる今日この頃。

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