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大衆文化研究会の歩みと展望

この記事は「大衆文化研究会部誌vol.18 2020年度特大号」に掲載された原稿に加筆したものです。

2019年12月24日~25日に開催された、大衆文化研究会(以下、大文研)の冬合宿のプレゼンテーション大会で発表した内容をまとめたものです。

1.背景

2019年の秋頃に大文研が突然ロックされて使えなくなってしまいました。(※炎上したわけではないです。)
旧アカウントのツイートは以下の記事にまとめられています。

上記の記事を見てもらうと分かりますが、旧アカウントにはこれまでの活動の多くが記録されています。ところが、大文研にこれまでの活動についてまとめられた資料はないのが現状でした。

そこで、これまでのツイートだけではなく、部誌やLINEなども参考にしてこれまでの活動についてまとめて、振り返ることにしました。

2.大文研のはじまり(1年目)

当時(2013年)の名古屋市立大学には、ゲームやアニメや漫画などについて話したい人は集まれるようなサークルがありませんでした。そこで、人文社会学部及び薬学部の学生が中心となって「大衆文化研究会」が結成されました。

大衆文化研究会の定義
・The society for study of popculture
・漫研を幅広く、多ジャンル化したようなサークル
活動目的
・サブガルチャーをあまり知らない人には少しでもこの文化の素晴らしさを知っていただくこと
・サブカルチャーを元々愛している人には、楽しみを共有する場を作ること

11月の市大祭で部誌vol.1が配布されました。

クリスマス当日には金山の洒落乙なお店で非リア会を開催しました。

3.大文研の発展(2年目、3年目)

2014年の春には新歓を実施し、新入部員(経済学部、医学部、芸術工学部)を獲得しました。前期には魔法陣を錬成したり、大ホールで「ジェネシス」や「俺様の美技に酔いなゲーム」をしたりしました。また、同好会から部活動への昇格を果たします。

夏休みには学生会館の和室DEFG(現・多目的室①②)で夏合宿が開催され、鍋料理を作ったり、プロジェクターでゲームをしたりしました。

合宿では希望者で近隣の銭湯に行くのが恒例になっていました。徒歩で「八幡湯」に行っていました。

後期には大ホールで「モッヂボール」をしたり、和室でハロウィンパーティーを開催したりしました。

市大祭ではヨーヨー釣りの模擬店を出店しました。市大祭では珍しい、食品を扱わない模擬店でした。

12月24日から25日にかけて和室で冬合宿を開催し、鍋料理やケーキを食べ、プレゼント交換もしました。春休みには大ホールで運動会を開催しました。(おそらく暇だったので、)和室で春合宿も行われました。

2015年の前期には七夕パーティーも開催し、浴衣を着てかき氷を作って食べました。もちろん、夏合宿も実施しました。

一般的に大学生は夏休みにナガシマのジャンボ海水プールのようなプールに行きがちですが、大文研は一味違います。希望者で市民プールに行きました。どちらもコスパ良好でとても良かったです。

後期には冬合宿だけではなく、新たに書き初め企画やバレンタインのお菓子交換も行いました。「学生生活のてびき」のイラスト作成も実施しました。

このように大文研は部員数を増やし、さまざまな活動を展開して順調に発展していきました。

4.大文研の苦難(4年目、5年目)

2016年の前期にも七夕パーティーが開催され、初めて流しそうめんを行いました。市大祭では実行委員会主催で初めて声優トークショー(柿原徹也さんと石川界人さん)が開催され、部誌の市大祭号に紹介記事を載せました。

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2017年は部誌を製作したり、カラオケに行ったりしました。この年の市大祭から屋内展示に切り替え、ゲームや漫画を展示しました。
この頃に活動が停滞気味になっていきます。活動が停滞した背景は以下の通りだと私は推測しています。

①新入部員の学部学科が分散する傾向
にあった。
 部室がないので活動に参加しないと部員同士が会うことがなく、交流が深まらない。
②専従部員が少なくなってきた。(=兼部している人が大半)
 他の部活の業務が優先され、活動に来る人が少なくなる。
③合宿の許可が非常に厳しくなった。
 部員が集まる機会である合宿の開催が困難になった。

5.大文研の再生と現在(6年目、7年目)

2018年のクラブ紹介当日、大文研のブースには私と当時の副部長しかいませんでした。(当時の部長は東京に行っていたらしいです。)ビラも部誌も何もありませんでしたが、想定以上に多くの新入部員を獲得することに成功しました。一時は解散も覚悟しましたが、私自身が事務を担い大文研の再生を目指すことにしました。
できる限り企画を多くして、マニュアルや執行体制の見直しも実施しました。流しそうめん、夏合宿、冬合宿を復活させ、大須の街歩きなど新企画も行いました。

ちなみに2018年の市大祭(第68回市大祭)でも実行委員会主催で「声優トークショー」が開催されました。ゲストは上村祐翔さんと堀江瞬さんでした。

2019年の新学期はビラ配りやクラブ紹介などに精力的に取り組み、多数の新入生を獲得できました。夏合宿や冬合宿だけではなく、TRPG(クトゥルフ)や映画上映会も実施できました。

6.大文研の展望

大文研は強みは、ジャンルを限定しておらず「薄く広い」、参加したい時だけ参加すればいい部費0円だと考えています。一方で「深い」活動が難しいのが弱点だと思っています。名古屋周辺の他大学では「漫画研究会」、あるいは「ポケモンサークル」のように分野を絞ったサークルが多いです。

そこで大文研でも分野を絞った活動も展開していくことを提案します。既に2019年度にはクトゥルフ会が複数回開催されたり、シャニマスのサマーパーティーの鑑賞会が開催されたりしています。

7.終わりに

私は大文研に入部して見聞を広め、新たなジャンルを知ることができました。大文研に入部していなければ、バンドリやミリオンライブなどに興味を持つことはなかったでしょう。
大文研は2020年には8年目に突入します。新入生を含め、部員の皆さんの力で大文研の輝かしい歴史が紡がれていくことを願っております。

<文責:ざっくぅ@名市大8年目>


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