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その1「くの字のイメージ」

 ぼくが趣味でジョギング、マラソンをするようになって、かれこれ4年が経ちました。

 はじめの頃はむちゃくちゃに走ってケガをしたりもしましたが、最近はいろいろ経験が蓄積されて、自分なりのケガせずラクに走る方法論みたいなものを身につけることができました。

 まあ、走り方なんて人それぞれですし、専門家の書いた指南書もたくさんありますので、ここはイラストレーターらしく「イメージ」という切り口で、ぼくが走っているときに頭に浮かんでいるイメージをイラストで表現しつつ、ぼくなりの「なんちゃってランニング理論」をご紹介してみようと思います。

 たぶん、10回ぐらいの連作になります。みなさんのイメージもきかせてくださいね。

 第1回目は、脚の動かし方、ヒザの使い方に関するイメージです。

 ヒザを痛めて思うように走れないというジョギング愛好者は多いようです。ぼくももともとヒザが悪いこともあって、走りはじめた頃はヒザ痛に悩まされていました。

 なぜヒザが痛むのか。それは、そこにヒザがあるからです。だったら、ヒザをなくせばいい。そこで生まれたのが、ヒザの角度を「く」の字に固定して走る「くの字のイメージ」です。ヒザの曲げ伸ばしをせず、動かさないことでヒザをないものとしてしまうのです。

 ヒザの角度を固定すると、脚の動きは股関節を支点にしたスイング運動だけになります。脚の付け根、股関節の外側に大転子という骨の出っ張りがありますが、これが脚と胴体をとめているピンというイメージで、ここを支点に脚全体をスイングさせるのです。

 この脚の動かし方だと、太ももやお尻の大きな筋肉だけを使って走ることができます。大きな筋肉を使うというのは長い距離を走るうえでとても大事なことです。

 ヒザや足首を使って地面を蹴るように走ると、ふくらはぎなど小さな筋肉も総動員するので、スピードは出ますが長くはもちません。小さな筋肉はすぐに疲れてしまいますから。

 マラソンのように長い距離の場合は、ヒザとついでに足首も固定して、脚全体をひとつのパーツとして動かすことで、ラクに走ることができるようになるのです。

 この「くの字のイメージ」をもつようになって、ヒザにまったく痛みが出なくなりました。もっとも、ヒザを固定するといっても、あくまでもイメージですので、実際にはそれなりに動いてますけど……。


お気持ちだけで十分だと思っていますが、サポートされたくないわけではありません。むしろされたいです。