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ユング心理学タイプ論 アノミー化の兆候 内の外化 外の内化

まず見て欲しいのがこのレーダーチャートですね。家の中と外では人格が変わっています。いわゆるペルソナをかぶっている状態です。外で仕事や人付き合いなどをする時に、家の中のままじゃいられないので、別人格を演じる=ペルソナを被ると言われてますね。

ちなみに、ペルソナは被らない方が楽です。素のままの方が楽ですからね。だから、あまり自分に合ってないペルソナを被り続けると神経症になったり精神が病んできたりします。自分の場合は、思考型のペルソナを被ると精神がやられた経験があります。

さておいて、タイトルの「内の外化、外の内化」です。「内の外化」は「家の中なのに外界と繋がっててずっと外にいるような状態」で、「外の内化」は「外にいるのに家にいるような態度をとっているような状態」で、ペルソナをかぶらなくなった状態を指しています。

「内の外化」の代表例はレオザフットボール、ひろゆき、DaiGoとこの辺りの家の中で配信をしている人たちですね。この状態が当たり前になりすぎて、配信中に飯を食ったり、飲み物を飲んだりして、咀嚼音を平気で垂れ流したりする人達で、ちょっと違和感があります。そして、彼らは切り抜き動画を作られています。なぜなら、素の配信のままだと長すぎて「見られる動画」にはならないからでしょう。そして、この状態は彼らは素のままで配信をしているとも言え、外向きのペルソナをかぶらなくなってると言えます。

「外の内化」は言論人や学者に多いです。明確にこれと言えないんですが、要するに外で自分の殻に引き篭もって、巣のままで振る舞うようになるという感じです。晩年の西部邁がチャンネル桜の出演時にタバコを吸っていたのが、まさにこれで、「外にいるのに家の中にいるかのような行動や態度をとる」ことです。ちなみに、私は西部邁のファンでしたので、「まーた、あのおじいちゃんはw」って笑ってましたが、これも外向きのペルソナを被らなくなってますよね。

つまり、何が言いたいかというと、ペルソナを被らなくなる状態が常態化すると素の自分の状態が継続され、アノミー化しやすいということです。

アノミー化の例を最後に一つ。

思考型Nさん「MMTが正しい」
補助感覚の囁き「MMTになってるね」
思考型Nさん「やっぱりMMTか」
シャドー直観「MMTだけじゃ差延が発生するよ」
思考型Nさん「うるさいな。MMTでいいんだよ」←ここで成長が止まりアノミー化

これが劣等機能である感情型のペルソナや人がいたらどうなるかというと

感情型Nさん「MMTは有機体的な社会のある瞬間の断面に過ぎない」
思考型Nさん「MMTだけじゃ駄目か」

となり、MMTの理屈だけじゃない、「MMT +なにか」というより強靭な理屈を作り上げようと頑張ろうとするわけです。

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