6/15 UEFAネーションズリーグ オランダ対クロアチア 雑感

※LIVEで見てましたが見返してはいないので記憶違いがあったらごめんなさい。
素人のオランダ視点での感想なので流し読み推奨。

惨敗したフランス戦、勝って当然のジブラルタル戦から久しぶりの代表戦となったクロアチアとの戦いは、
フランス戦に比べればはるかに良くなっていたものの、様々な問題は解決されないままだった。

前半、マレンのゴールで先制したものの、後半の早い時間にガクポのあまりにも軽率なプレイ&ファールでPKを取られ同点とされる。
そこからは主導権を握られ続け逆転ゴールを奪われた後、W杯のアルゼンチン戦さながらのパワープレイでなんとか追いつく。
しかし、またしてもW杯の時と同じように延長で落ち着いてしまい、延長前半に勝ち越しゴールを奪われると
延長後半にはファンダイクを前線に上げた再度のパワープレイ。
しかしまるで意図は合わず、それどころかDFの枚数を減らしたことでクロアチアのカウンターに晒され、
何度も何度も危険なシーンを作られた結果、必死に止めようとしたマラシアの足は残念ながら届かず再度のPKでトドメを刺された。

各選手評
GK
バイロウ
失点はPK2本、エリア内で撃たれたボレー、ミドルシュート。
もう少し対応のしようがあったのはミドルくらいで、その他の2本はどうしようもなく。
後半終了間際や延長後半の1対1など、良いセーブは見せていた。
気になったのはキックの精度。ショートパスはともかく、ミドルからロングレンジのパスは
精度が低く、ほぼクロアチアボールになってしまったので、改善の余地がある。

DF
ダンフリース
CL決勝に出場したばかりで、出てこないかと思っていたが出場。
相手の切り返しについていききれず、足を伸ばしてなんとか間に合わせるシーンが多くみられ、疲れを感じさせた。
3決はさすがに休ませてあげてほしい。

ファンダイク
常に彼が余る形だったW杯とは違い、4バックだとどうにも寄せが甘いシーンが多かった。
2失点目のクロスに対するマーク、3失点目のミドルに対する寄せ。
もちろん彼だけの責任ではないが、低調なパフォーマンスだった。

ヘールトルイダ
苦いデビュー戦となったフランス戦と比べて、落ち着いて試合に入れた今回は良いパフォーマンスを見せていた。
ファンダイクが残り彼が当たりに行くことが多かったが、ソツなくこなしていた。

アケ
彼もCL決勝に出場したばかりで、出てこないかと思っていたが出場。
彼も疲れがあるのかW杯で見せていたほどのパフォーマンスは見られず。
中央に寄りすぎサイドを開けてしまうシーンが少なくなく、対応が後手になりがちだった。
とは言えギリギリ間に合わせていたので、その辺りはさすが。
彼も3決はさすがに休ませてあげてほしい。

MF
フレンキー
いつものように厳しいマークにあい、加えて調子も良くなくあまり目立たなかった。
毎度言っていることだが彼が打開できないと策がないので、今日はボールがUの字にばかり動く
悪いオランダが戻ってきたようだった。

ウィーファー
前半は先制点に繋がるシーン含め良いパフォーマンスだったが、
後半はチームのパフォーマンスと同じく少しづつクロアチアの中盤が持つクオリティについていけず。
まだ足りない。

コープマイネルス
前線から良いチェイシングを見せていたが、そこは百戦錬磨のクロアチア。
的確にかわされ効果的とは言えなかった。
彼もまだ足りない。

FW
マレン
随所でチャンスにつながるプレイを見せていたが、それもチームと同じく前半だけ。
ただ先制点は素晴らしいシュートだった。

ガクポ
W杯に引き続き、真ん中の彼の良さが私にはイマイチわからない。W杯の時に比べたらいくらか良かったですが、それでもこのクオリティでは…。
最近ではリヴァプールでもCFを務めているらしいが、代表の彼を見る限り疑問符。リヴァプールでは良いのかもしれませんが。
今日彼が一番目立ったのは申し訳ないが自陣エリア付近でのあまりにも軽率なトラップからの、
あまりにも軽率なファールによる痛恨の同点PK献上だった。

シモンズ
良いプレイを見せていたが、割と早い段階で交代。
代わって出てきたヴェウホルストが特に何もできてなかったので、替えずにもう少し見たかった。


途中出場
ヴェウホルスト
前述の通り、いいところなし。パワープレイ要因としては頭数にはなったが…。

ワイナルドゥム
目立ったところもなく、特に感想もない。
リヴァプール時代の彼ならクロアチアの中盤にも渡り合えたと思うが、
残念ながら今となっては…。

ベルフワイン
何度も言っているが、意外とボールを持てる彼。
正直ガクポじゃなく彼をCFで使ってみて欲しい。上背はないが。
メンフィスやガクポに気を遣うことのない自由を一度与えてみてあげてほしい。

ラング
殊勲の同点ゴールを上げたが、延長の決定機は惜しくも決められず。
要所でいいプレイを見せていたので、もう少し長く見たい。

デローン
ファンダイクを上げるために後ろに入った。
目立つようなシーンはなかったが、求められた仕事はしていたか。

マラシア
PKを献上してしまったが、リードして余裕のあったガクポとは状況がまるで違う。
追加点を決められたら負けが確定とも言える2-3の延長後半に、必死に止めようとした彼を私は責められない。
その後、なんとか取り返そうと焦りが見えていた。
辛い試合になってしまったが、乗り越えて欲しい。


今日の試合を見てとても感じたのは、中盤のクオリティの圧倒的な差。
こちらが狭いエリアでパスを繋ぐことができずロストを繰り返すのに対し、
クロアチアはモドリッチ、ブロゾビッチ、コバチッチを中心として的確にオランダのプレスをかわしボールを前に運んでいた。
オランダで彼らのレベルに近いのはフレンキーしかおらず、その彼も今日は不調。
よく「ワールドクラスのFWがいれば…」なんて言われてますが、本当に足らないのは中盤の質ですね。
ここが期待できないからそもそもチャンスメイクすらロクにできていないので。
シモンズや、今回はアンダーに回ったテイラー、フラーフェンベルフあたりがもう一つ突き抜けてくれると良いのですが。
正直今の状態なら、前線に高い選手並べて初めからパワープレイする方が上手くいくんじゃないかと思います。
無理に433やらなくてもいいと思うんですけどね。
ただ、主要大会3連続予選敗退していたころと違い、成長が期待できる若手がいるだけまだ気持ちは明るいですが。

とりあえず3位決定戦の相手はイタリアに決まりました。
あんまり言いたくありませんがほぼ消化試合。親善試合のようなもの。
果たしてどんなスタメンで来るのか。両SBはティンバー、マラシアに変えて、CBボトマンとかは見てみたいですね。

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