2024/6/22 EURO2024 オランダ対フランス 雑感
※素人の感想です。
初戦をお互いに勝利し迎えたGL第二戦は、いくつかの見せ場はそれぞれにあったものの大きな動きはなく、最終盤にはお互いドローの結果に合意するような形で終了した。
現在のEUROの形式がGL3位まで通過できる可能性がある以上、勝ち点4を積めれば事実上突破が決まる状況の終盤において、リスクを背負う決断をするチームはほぼいないだろう。
グループのもう一つの対戦カードだったポーランド対オーストリアがオーストリアの勝利で終わったため、事実上フランスの方が大きなメリットを手にしたと言えるが、それでもこのドローのおかげで最終戦を順位だけ気にして戦えるのはオランダにとっても悪くはない話。
各選手評
Starting
GK
Verbruggen
いくつかあったフランスの決定機をしっかりとセーブし、ビルドアップもつつがなくこなした。
Griezmannのシュートミスに助けられた場面もあったが、スコアレスドローに大きく貢献。
DF
Ake
今日も今日とて安定感。多くの時間で対峙したDembéléにほとんど何もさせず。
さすがに今日は攻撃面では無難な出来。相手のレベルを考えればそれも妥当、と言うよりそれで十分。
Van Dijk
積極的に奪いに行っていたが、ことごとくファールを取られ苛立ちを見せていた。
ポーランド戦と変わらず時折できるDe Vrijとのギャップが狙われた時が怖かったので、ここは変わらず課題。
De Vrij
今日も個人として安定感はあったが、同じくVan Dijkとのギャップが課題。
Thuramとの対峙では彼のスピードに苦しめられていたが、大事には至らせず。
Dumfries
Mbappéの鼻の骨折により、代わりにフランスの左を任されたRabiotをマーク。
流れの中でRabiotがインに入る場合もある程度ついて行ってはいたが、流石にずっと追いかけるわけにもいかず、縦横無尽に表れる彼にかなり手こずった。
Simonsの幻のゴールのシーンではオフサイドとなってしまったが、動きの流れの中でゴール前に詰めていたもので責められない。
MF
Schouten out 73'
力不足なのではと予想されていたが、覆してくれた。
とはいえ良いところはところどころであり、フランスの中盤が持つクオリティには苦しめられていた。
Reijnders
攻撃面では不在のFrenkieの役目をこなしつつ、守備面ではGriezmannのマークを担った。
とはいえ、攻撃面でも多くのタスクを担う彼がずっとGriezmannを見続けるのは不可能で、守備陣との受け渡しが必須だったが、そこがずっと上手くいかずにGriezmannにやられ続けた。特にペナルティエリアにGriezmannが入っていく時が問題で、そのまま彼が付くのか、DFの誰かが見るのかがはっきりせず、ずっとGriezmannが浮いてしまっていて、危険なシーンを何度も作られた。
Simons out 73'
残念ながらゴールはオフサイドとなり認められなかったが、良かったのはそこだけ。周りと噛み合わずズレるシーンが多々見られた。
そして問題だったのは守備面。彼とMemphisのどちらかが相手のアンカーを見なければならないのだが、二人とも付いていかないせいで中盤がスカスカになりSchoutenとReijndersを困らせることに。
守備意識の改善が必要。
FW
Frimpong out 73'
Simonsが10番の位置に移る代わりに彼が右に起用されたが、Theoとのマッチアップはスピード感に溢れ目を見張るものがあった。
守備時も下がって彼に付き、Dumfriesと完全分業でフランスの右サイドに立ち向かった。
開始早々のチャンスにもう少し良いシュートを打ちたかったところ。
Memphis out 79'
Simonsの幻のゴールのシーンでは素晴らしい反転からのシュートを放ったが、それだけ。
それ以外のシーンでは縦パスは狙われ、入っても収められず。
ポーランド戦の時と同じく無理に持とうとしない方が良いシーンを作れていたが、彼のスタイルと噛み合わないのは何という皮肉。
守備ではSimonsと同様、状況に応じて彼がアンカーを見なくてはいけないのに、彼もサボるから相手は圧倒的な自由を得ることに。
正直、今の彼の出来なら享受するメリットよりデメリットの方が大きい。一度替えてみて欲しい。
Gakpo
要所要所でチャンスを作り出していたが、当たり前だがポーランド戦ほどの自由は貰えず。
決定的な仕事にはならなかったが、十分に役目を果たした。
Sub
Wijnaldum in 73'
Veerman in 73'
Geertruida in 73'
Weghorst in 79'
交代出場の4人は、既に試合がドローでの決着に向かいつつある中で投入されたこともあり大きな見せ場なく終了。
なにはともあれドローで終わったことで、順位はわからずも決勝トーナメントへの進出はほぼ安泰となりました。
最終戦の相手はオーストリアですが、ポーランドに勝利したことでもし負けると順位が入れ替わり、3位通過が濃厚になります。
今後の対戦相手を考えると、なんとか2位通過以上で行きたいところですが、果たして。
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