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【ラボメンバー紹介①】【20211201卒隊】地域の資源を掘り起こす総合商社【MOMO出版】近藤桃子さん

心地よい暮らしを大切に。「かていか」で地域の魅力を発信

 着任前に訪れた正藍染(しょうあいぞめ)を家業とされている『紺喜染織』さん。お逢いしてすぐにズキュンと心を射抜かれ、湖南市への移住を決めました。現在は、夫と一緒に、アートのなかに泊まる宿&カフェ『まるとしかく』の運営と子育てに奮闘中。古民家の改修にあたり、特に意識したのは、心地よい空間づくりです。私自身がアトピー性皮膚炎やシックハウス症候群を体験したことから、誰もが気持ちよく過ごせる場所をつくりたいと強く思ったのです。

 空間の素材だけではなく、カフェで提供する食材も吟味しています。健康や食はもともと関心のある分野でしたが、子育てをするなかで、食育や生き抜く力の大切さをより一層感じるようになりました。そのなかで生まれたのが、同じ志を持つ3人で始めた『かていか』プロジェクト。3つの拠点で、1年を通して台所仕事、手仕事、農業を学べるプログラムをスタートしました。

 私は、地域の魅力を発掘して発信する役割で着任しました。最初は、フリーペーパーをつくる予定でしたが、カンタンにもらえるものは、人の記憶にも残りません。最終的にゴミとなるのは、とても悲しい。だからまずは、配らない、見に来てもらうフリーペーパー「ははのへそ」を発行。『まるとしかく』に展示しました。どうしたらゴミを出さず、地域の智慧を伝えられるだろうか。

 日々の暮らしのなかで、ご近所の方に教えてもらったり、助けてもらったりすることがいっぱいある。地域のおばあちゃんの言葉や手から直に教わることで、おばあちゃんたちの心も一緒に伝わってくる。そもそもフリーペーパーの役割は伝えること。そう、紙媒体にこだわる必要はない。地域のみなさんの生活の智慧や手仕事を伝えるために、口伝という形を選ぶ。すると、話し手さんたちのエネルギーをそのまま届けることができる。編集って、結局はプロデュース。だからこそ、講座をプロデュースして、編集業務の「MOMOシュッパン」として地域の魅力を伝えていきます。


 今の目標は、『かていか』を通して、地域の智慧や生き抜く力を学べる場をつくること。そして、『まるとしかく』を、生活全般に関する心のよりどころのような場所にすることです。最終的な答えは、自分で見つけるもの。でも、そのためのきっかけとなる場所として、存在し続けられたらとっても嬉しい。

↗カフェ・イベントスペースーーーーーーーーーーーーーーーー↙
事業名:まるとしかく
住所:滋賀県湖南市石部東8丁目1−1
電話: 080-7285-0067
HP   :http://marutoshikaku.com/


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