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1分で分かる!劇場版スタァライトあらすじ

※ この記事は「劇場版 少女歌劇レヴュースタァライト」のネタバレを大量に含みます。

私は、1分で分かるぐらいの分量に超圧縮した劇場版スタァライトのあらすじを書いてみたいとずっと考えていました(何故?)

以下、あらすじと、あらすじに関する考察(?)です

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<映画冒頭>
突如トマトが炸裂!!!!!パァーーーーーンッッッッッッッ!!!!

...その後、地下に入った電車が突如ガシャンガシャンと変形して「舞台列車」となり、主要登場キャラクター9人のうち5〜6人ぐらいがバナナという黄色い女の子に殺されます。殺されたキャラクターたちはトマトを齧ることで再び生まれ変わり、清水の舞台の上をデコトラで走り回ったり、国立競技場的な場所で恐怖のおいかけっこをしたり、学校舞台で介錯しようとしたり、変形する舞台を走ったり飛び回ったりしてお互いの戦いに決着をつけます。

そしてクライマックス...。主人公の女の子が、突然死にます。びっくりした青い女の子は主人公の女の子を救うべく、東京タワーから主人公の亡骸を突き落として、ポジションゼロ型の棺桶におさめ、砂漠を爆走する電車に棺桶を突き刺しました
主人公の女の子は電車のなかでこれまでの人生に別れを告げます。すると、電車に積んであったロケットエンジンが点火して過去の人生全てを焼き払います。ぐんぐん加速する電車はやがて東京タワーをよじ登って、主人公は再び生まれ変わりました。
その後、青い女の子は主人公のお腹をナイフで突き刺し、主人公が超新星爆発よろしく身体からポジションゼロを爆散させ、東京タワーが真っ二つに折れて砂漠に突き刺さり、映画は終わります。

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以上が劇場版スタァライトの1分で分かるあらすじ、でした!!!

わかりました か?


....無論、分かるわけがないはずです。私は本当にこんな感じでスタァライトを見たことがない友人にストーリーを話したことがあるのですが、終始「は?」という顔をされてしまいました...。

では劇場版スタァライトは何文字あれば説明できるのだろうか?

真面目に劇場版スタァライトをきちんと説明しようとすると、非常に難しいことが分かります。
結局、文字で説明するより映画を見た方が速いんです。当たり前ですが...

けれど私たちは、文字で、言葉で劇場版スタァライトというすごい作品があるんだよということを誰かに伝えたいことが沢山あると思います。
そのとき直面する劇場版スタァライトの圧倒的な情報量....。というか、スタァライトは新しすぎるんですね。今まで見たことがない映像が多すぎる。

どこかで見たようなお話、映像だな...みたいな映画は、あまり面白くないかもしれないけれど、誰かに説明することは容易いのです。それは、その映画を見たことがない人でも、何かほかの映画やアニメの映像、ストーリーを引用することで情報の補完ができるから。けれども、劇場版スタァライトはそういうことが一切できないのです。何故なら「誰も見たことがない最終章...!!!」とキリンが言っているように、マジで誰も見たことないものばかり出てくるからです。

言ってみれば、江戸時代の人にスマホを説明するようなものだと思うのです。
まず何から話せば良いのか...となるはずです。ここを押すと”カメラ”が...あ、”カメラ”というのはですね、、、指を"スライド"させれば"画面"が...あ、"スライド"と"画面"が分からないか...あ、しかも時間は和時計じゃないからまず24時間制という概念から説明しないと...

...というように、舞台少女たちがレヴューを、あ、舞台少女というのは...レヴューは歌って踊って奪い合ってて、、あとキリンが出てくるんだけどキリン!?...えーっとキリンというのはだね...

みたいになるんです、スタァライトというのは...。でも、これこそがレヴュースタァライトの最大の魅力の一つでもあると思います。

あのテレビアニメ第1話を初めて見た時の「こんなの、見たことがない!」となった衝撃、喜び、激情は、レヴュースタァライトが分かりにくくて説明しにくいアニメだったからこそだと思います。スタァライトを見て舞台創造科になった人たちはたぶんずっと「今まで見たことがないすごいアニメ」を求めていたと思うし、古川監督をはじめとするアニメスタッフも、「今まで誰も作ったことがないアニメ」を作ってやろうとしていたと思います。

そして...その集大成が「劇場版 少女★歌劇 レヴュースタァライト」なのだとしたら、そんなの説明できなくて当たり前、なのでした。

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