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ブランディン ポジェムスキー ストーリー

こんにちは。
今回はNBA プレイヤーズストーリーという形で1人の選手を掘り下げて、その生い立ちから現在に至るまでのストーリーをお話ししていきます。

記念すべき1人目のプレイヤーは、ブランディン ポジェムスキー


愛称ポッズと呼ばれるポジェムスキーは2024年ドラフト1巡目19位でゴールデンステイトウォリアーズに指名されました。


現在、近い将来、殿堂入りする可能性がある選手が4人もいるウォリアーズで、出場時間を勝ち取り、時にはスターターとしても活躍するポジェムスキーの生い立ちを見ていきましょう!!

ブランディン ポジェムスキーは「ウィスコンシン州グリーンフィールドに2003年2月25日にジョン ポジェムスキーとバーバラ ウエストの息子として産まれます。

お父さんのジョンは息子がプロ野球選手、メジャーリーガーになることを夢見ていたこともあり、彼は幼少期の多くの時間を地元ウィスコンシン州で野球をして過ごしました。



しかし、彼はいつからか、野球のゲームスピードの遅さに退屈さを感じるようになります。

その時、たまたまTVで母親と一緒にNBAを見ました。

その、ゲームスピード、その試合のペースの速さを見て、カッコいいと思い、ビデオゲームを手に入れます。
Podz はゲーム内でシュートの仕方やプレイの方法を学び、そして実際に学校の休み時間を利用して、やってみたりしました。

時間の経過と共に上達していき、時にはシューティングコーチからも助言を受けたりしていきます。

彼が選んだゲームはNBA2K10だそう。

それは彼のバスケットボールへの興味を刺激し、最終的にスキルを磨くのにも役立ちます。

主に使っていたチームはインディアナペイサーズだったそうで、当時ペイサーズに所属し、ゲームにも登場していたウィスコンシン州出身のトラビス·ディーナーと偶然にも一緒にプレイする機会があったからだとか。
偶然か運命か、その後、そのトラビス·ディーナーはpodzのドラフトの準備を手伝ってくれます。

ゲームで自分がコントロールしていた人と一緒に自分のドラフトの準備やトレーニングを手伝ってくれるということは、夢のような話ですね!!
PODZが実際にバスケットボールを本格的に始めたのは、アメリカでいうところの8年生 、日本では中学2年生から。

メジャーリーガーになって欲しかった父からしたら、野球に影響があるのではないかと心配していました。その後、野球で遠征した帰り道の車内でPODZが打ち明けます。

「お父さん、言いたいことがあるんだ。ねえ、お父さん、もう野球はやりたくないんだ。つまらないし、簡単すぎるんだ』と

そしてPODZは、「僕は挑戦することが好きなんだ。野球はもう、挑戦ではないんだ」と言います。

PODZは続けて、
「大事な試合でピッチャーとして投げている時にボールが先行してカウントが悪くなったり、満塁にしてピンチになるのはどうしてだと思う?」

ジョンはこう答えます。
「それは才能がないか、ウォーミングアップ中だったりしたからだろう」と言いますが、PODZは「それは、わざとやっていたんだよ。その状況から自分が抜け出せるか見たかったんだ」と答えます。

そんなことをしてしまうくらい、野球に飽きてしまっていたのです。
ジョンはそれでも、一時的に言っているだけだと思い、この申し出を許可します。

野球を辞めて、バスケットボールを始めたものの、ゲームから始めたこともあってなのか、バスケットボールが熱中するものには、まだ、なっていませんでした。

ただ、挑戦することが好きなPODZは年上の選手と対戦することを挑戦と位置付け、プレイし続けます。

自身もインタビューの中で、中学2年~3年はプレイするためにプレイするといった感じだったと答えています。バスケットボールへの愛情は全然無かったと。

また、この頃は学校のチームではプレイしておらず、その後、セントジョンズノースウェスタンミリタリーアカデミー高校2年生時に代表チームデビューを果たし、1試合平均22.5得点、9.3リバウンドを記録し、オールステートのファーストチームに選出されます。

こんな輝かしい成績のPODZですが、高校1年生時は奨学金のオファーもない、ランキングにも入らないというか、ランク付けすらない状況でした。
あの病の影響が大きく社会に影を落とし、行動制限があったのもあり、ランキングも何もない高校生のPODZにとって、自分のプレイを見てもらうことすら厳しい状況。

Nikeのユース世代を育てる場所でプレイする機会も得ますが、良いプレイが全く出来ず、イベントディレクターからも「誰も君を望んでいない』と言われてしまいます。

その言葉が重くのしかかり、PODZは数週間経っても、悪いプレイをし続けてしまいます。

しかし、ある日PODZはその重圧を解放するかの如く、泣いて全ての吐き出し、中途半端なクズな自分と決別します。

沸々と湧き上がるチャレンジ精神がPODZを突き動かし、気持ちを完全に切り替え、生活の全てを改善します。

朝5時から練習を開始し、コーチ等に質問をしまくり、プレイの改善に努めます。
身体もちょうど成長期に入っていき、高校4年生時は190cm,89kgまで成長します。

3年生時には、平均27.6得点、9.2リバウンドを記録し、全州のトップチームに選ばれます。

そして4年生になると、1試合平均35.1得点 10R 5.6A. 4.0スティールを記録し、ウィスコンシン州のミスターバスケットボールに輝き、代表チーム3年で通算得点2,000点を達成したウィスコンシン州初の選手にもなります。



この頃には大学からもオファーが入るようになります。

イリノイ大、ケンタッキー大、マーケット大、ウェイクフォレスト大等、名だたる大学からのオファーの中から、コールマン ホーキンスらのスカウトもあり、イリノイ大学を選びます。
このイリノイ大学で夢のようなシーズンになることを予想していたけれど、結果は違っていました。

全ての試合にベンチから16試合 合計出場時間69分という短い時間しか得られず、1試合平均1.4点という数字で、1年生のシーズンを終えます。

次のシーズンを頑張りたいところでしたが、上級生が大学に残り、移籍選手も来る中で、このままでは次のシーズンも限られたプレイタイムと特定の役割しか望めないと考えたPODZは「トランスファーポータル」要は大学転校サイトへ自身を登録します。

日本では馴染みのない「トランスファーポータル」ですが、アメリカでは日本でいうところの、バイト先を変えるみたいに当たり前に行われているようです。
PODZがこの「トランスファーポータル」に登録するとすぐにサンタクララのコーチである、センデクコーチから電話がありました。
正直な話、PODZはサンタクララ大学の名前も場所も知りませんでしたが、アシスタントコーチから情報をもらい、センデクコーチとZOOMをしました。

当時のサンタクララには、現在OKCで活躍するジェイレン·ウィリアムス J-dubが在籍しており、そのジェイレン·ウィリアムスは近いうちにNBA選手になる予定だったため、彼の役割を埋める選手を探していたとのこと。

OKCのJ-Dub


あの病の影響もあり、PODZが唯一訪問出来た学校でもありました。
センデクコーチはPODZを「君はもっとも過小評価されたトランスファー選手だ」と言い、大学1年目の数字ではわからないものをあなたは持っていると言ってくれました。

彼は『私たちにはあなたに似た人がいます。外見や特徴ではなく、ただ一生懸命働いてチームでリーダー的な役割を果たせる人』と言いました。」

PODZはサンタクララ大に決め、ジェイレン·ウィリアムスとトレーニング等の一緒の時間を過ごし、たくさんのことを学びます。




そして迎えたサンタクララ大学シーズン開幕戦で30P 9R 5STLを記録、続く試合でも34P 11R
2022-23シーズン終了後、1試合平均19.9得点、3ポイントシュート成功率44%を記録PODZはWCCウエストコースト·カンファレンス年間最優秀選手と新人賞に選ばれます。

PODZは、2022-23シーズンに平均19.9得点を記録したNCAAディビジョン1男子バスケットボール選手のうちの3人のうちの1人で、3ポイントフィールドゴール成功率(43.8%)で全米5位となりました。


PODZは、2023年のNBAドラフトへの出場を宣言し、 NBAドラフトコンバインに参加すると、ポジティブなフィードバックを受けたことで、彼はドラフトに残ることを決めました。


サンタクララからNBA入りしたのは、1998年のスティーブナッシュとジェイレン·ウィリアムスのみです。

そして、ドラフト1巡目19位でゴールデンステイトウォリアーズに指名されたのです!

ポジェムスキーのウォリアーズの成績は、素晴らしく、その活躍っぷりは、本当にルーキーか!?と疑ってしまうこともあります。

これは両親が特別な努力すれば、目標を達成出来るというマインドを幼いころから植え付けてくれたからだと言います。
あと、彼が通っていた高校はミリタリースクールだったということもあり、厳しい訓練、規律を経験し、そこで得たタフさや責任感が現在までのバスケットボールキャリアに大きな影響を与えていると言います。
一晩に3Pを何本か決めて20得点できる男だと知ってもらいたい若いプレイヤーとはマインドが全く違います。

彼はチームが必要とするものを全てやるというマインドでプレイしています。

PODZは実はオフェンスよりも激しいディフェンスとリバウンドを好み、過去に好きだったプレイヤーはドリューホリデーやマーカススマートです。
このことからも、彼がいつもテイクチャージを取りに行くのも分かりますね。
ポートランド戦試合終了直前残り2秒でシェイドン シャープから取ったチャージングは 彼のキャリアのハイライトになるでしょう。


このマインドが、ウォリアーズにおいて、クリスポールの怪我やドレイモンドの出場停止時期にプレイタイムを得ることに繋がっています。

現在、チームにはステフィン カリー、クリスポール、クレイトンプソン、ドレイモンド グリーンといったNBAトッププレイヤーがいます。彼ら直接学ぶことが出来ていることは、今後の彼のNBAキャリア、人生において非常に価値ある財産となるでしょう。

現在、44試合に出場し、13回のスターターも勤め、1試合平均9.5P 5.8R 3.7A FG%45.6% 3P35.5% で、数字だけ見れば、ルーキーランキング上位のメンバーと見劣りする部分はありますが、彼の良さは数字には出にくいところがたくさんあります。

それでも、ブランディン·ポジェムスキーは67-68シーズン以来初の3試合連続ダブルダブル+0ターンオーバーを達成したルーキーとして記録されてるし、
5試合という短いスパンで見ると、過去40年間で50点以上
40以上のリバウンド
30以上のアシスト
かつターンオーバーが2回以下
という記録も出しています。

ルーキーたちのオールスターゲームでもある、ライジングスターにも選ばれ
最近の試合では、クレイに代わって、クロージングラインナップにも入っているPODZ、これからの更なる成長が楽しみですね!!


野球で遠征した帰り道の車内で父親のジョンに野球を辞めたいと告白した日に、ブランディンはこうも言いました。

「父さん、約束する。もし、僕にバスケットボールをプレイさせてくれたら、あなたは僕のことをとても誇りに思う時が来るよ。」と
ジョンだけじゃない、家族も高校のチームメイトも大学のチームメイトも、関わった全ての人々が、彼のことを誇りに思う、そんな日が訪れています。

ちなみに、PODZはメジャーリーグのマウンドに立つ夢も叶えています。

彼の旅は、まだ始まったばかり、これからが本番です。

僕らファンも彼のことを誇りに想い、リスペクトし、引き続き、応援してきましょう!!

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バスケNBAが 大好きすぎて拗らせ、YouTubeを始めた40代。

プロフィール・バスケを諦めきれない40代 (週2回プレイ バスケ自体は下手・・w)
・バッシュ Curry4 フロトロ
・NBAファン歴は'95-'96シーズンから'92年のシカゴ ブルズ vs ポートランド トレイルブレイザーズのNBAファイナルをテレビで観て、こんな世界があることに衝撃を受けました。その後、マイケルジョーダン 1回目のカムバック'95-'96 シーズンからNBAの虜に。
仕事が忙しく、見られないシーズンもありましたが、2013年から仕事で独立し、自身の会社を経営しながら、毎日NBA三昧の日々。

ゴールデンステイトウォリアーズのバスケに魅せられて、完全なるDubNationに。※DubNation・・・ウォリアーズファンの意味です。

ステフィンカリー 、クレイトンプソンも、もちろん好きだけど、熱いプレーでチームを引っ張り、時には混乱させるドレイモンド グリーンの大ファンです!!

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R.I.P Kobe&Gianna 2020/1/26

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