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NB6C アイドリング不調 整備記録1

前回の記事で、疑わしき項目を挙げた。その中でまず、すぐにできることから着手する。そう、お金をかけずに確認する方法だ。頭の中で考えることと掃除をすること。

あと、最後に懐に痛い衝撃の事実が…。


お金をかけずに確認

1. プラグ/プラグコード不良?

プラグ/プラグコードは、2022.09.09に交換したものを保管している。予防交換だったので、良/不良の判断はできる。結果、何の変化もないので、問題なし。

2. イグナイター不良?

これが壊れているときつい!メーカー供給は終わっており、マルハでは8万円近い。

エンジン動作中にプラグキャップを引っこ抜いて、挙動が変化するかを確認する。ある気筒がダメな場合、当該気筒を抜いた時だけ変化せず、それ以外では激変する。これは、パワーバランス確認と同じである。が、どの気筒を抜いても変化せず。

つまり、一気筒死んだときよりも変な動作をしているため、プラグキャップ抜いた程度では大した違いがなかったということ?

併せて、プラグキャップを抜いた(抜ききらず)時、キャップをやや傾けると、エンジンとの間にリークが発生していることから、正常に発火していることは確認できた。

また夜に、エンジン内を除いたところ、リークはどこにも確認できなかった。

3. 燃料フィルタ不良?

要交換部品とは言えるが、周期的なアイドリング不良になるとは考えられないため除外。復帰後交換検討

4. 燃料ポンプ不良?

エンジンがかからないわけではない。また、3. 燃料フィルタと同じで、要交換部品とは言えるが、周期的なアイドリング不良になるとは思えないので除外。

5. インマニ汚れ?

あまりに汚れていれば性能劣化にはつながるだろうが、周期的な不良につながるかは疑問。

6. インジェクター不良?

これも、2. イグナイターの項と同じで、単一気筒がおかしい結果になっていないので、要確認/清掃対象ではあるが、原因とは思えない。

7. スロットル/スロットルセンサ不良?

スロットルに関しては、汚れが問題になることもあるので、インテークパイプを外して、スロットルバルブにエンジンコンディショナーをぶち込んでお掃除。直後は不純物がある?ので特に不安定だが、症状に変化なし。

スロットルセンサのカプラを外し、スロットルをあおってセンサ出力を確認すると、開度に応じて抵抗値が変化する。また、OBD2 Live Dataでもスロットル開度はアクセルペダルに応じて変化しているため、センサは問題なさそう。

8. IACV/IACVセンサ不良?

基本的にはアイドリングの時にスロットルバルブが全閉しているときの空気流路。アイドリングのハンチングの原因ではあり得るが、スロットルバルブが開いた時に影響はないはず。要清掃だとは思うが、根本原因ではないと思う。構造的に分解しないと掃除できなそう。

9. エアフローセンサー不良?

一番怪しいといえば怪しい。が、正常品がないので正解がわからない。とりあえずエアフロクリーナーで清掃してみたが、何の変化もなし。ただ、OBD2 Live Dataを見ると不可解なDataもあり、センサー自体が壊れている可能性もあるので容疑者のまま。

10. バキュームセンサ―不良?

アイドリングだけでなく、回転数全域で動作不良になるらしいので、容疑者ではある。が、以前故障した際にはエンジンチェックランプが点灯した。またその場合でもエンジン不調に陥ることはなかった。エンジンクリーナーで洗浄してみたが、何の変化もなかった。不良交換後10年経過。

11. E.G.R.バルブ不良?

このバルブは、排気ガス再循環装置を用いて、還流させる排出ガスの流れる量を整えるバルブで、インマニの上流部の下部についている。外さないと清掃はできない。詰まっていれば問題だけど…。

12. P.C.V.バルブ不良?

このバルブはクランクケース内にあるブローバイガスの量を調整するバルブ。エンジンのヘッドカバからインマニにつながっている。外して吹いたり吸ってみて動作確認したが問題なし。ホースなどに亀裂も漏れもなかった。

13. O2センサー不良?

エンジンチェックランプが点灯していないし(過去2回点灯して交換したことがある)、点灯したときもアイドリング/エンジン不調にはなっていない。OBD2のLive Dataに出力は出ているものの、時々変な値である気もする。O2センサは既に2回不良交換しており、それが7年周期。そして現在は前回交換から7年経過。

14. 気筒圧縮不良?

コンプレッションゲージで各気筒の圧縮を測定。安いゲージのため、絶対数値は正確かはわからないが各気筒間に明確な差は認められなかった。

15. 点火タイミング不良?

タイミングライトで点火タイミングを確認した。結果的にはアイドリング時に回転数が落ちた時には、点火位置が大幅にずれていた。NB3はNB初期型やNAのように点火タイミングを調整できる機能がない。つまり、何らかのセンサーの情報が欠落もしくはECUのErrorで、間違った点火タイミングが送られているということになる。

16. ECU不良?

こいつが壊れていたらもう無理。20年物中古を購入する気はないし、フルコンだと価格が…。2年前に電解コンデンサはすべて交換済み(NB3以降は表面実装なので、難易度はリードタイプの比ではない)。内部基板を目視したところ、問題はなさそうだけど…。

17. クランクアングルセンサー不良?

エンジンがかかる時点で問題ないと思う。が、センサー出力の情報源として、交換しておいた方がいいと思う部品ではある。また最初からおかしいかもしれない…。

18. カムポジションセンサー不良?

エンジン不調の容疑者とされているセンサ。安価だし、交換しやすい場所にボルト1本で留まっているので、交換対象部品。清掃してみたが特に変化はなかった。が、最初からおかしいかもしれない…。

19. 水温センサ不良?

交換が簡単そうだったが、NB6Cはイグナイタが水温センサの上にあるので、イグナイタを外さないと水温センサは外せない。面倒だったが、イグナイタを外し(せっかくなので、イグナイタを清掃/目視で問題ないことを確認)、水温センサを清掃した。結果、何も変化しなかった。OBD2の出力でも、それらしい温度を示しているので問題ないと思うが、安価なので交換対象とする。

20. ニュートラル・スイッチ?

ニュートラルに入っていようがいなかろうがエンジンはかかるし、ニュートラルでエンジンかかるので除外。不良発生時にクラッチを切った状態でギアをどこに入れても影響なし。なので特に問題ないと思われる。

21. クラッチ・スイッチ不良?

不良発生時にクラッチを切ってニュートラル以外に入れても変化なしなので、特に問題ないと思われる。

22. ソレノイドバルブ不良?

なんかアイドリング不良になるかもって書いてあった。One Wayだから、12V電圧でOn-OFFきちんとできるか調べればいいのか?


余談

Webを徘徊していたら、崇拝する〇ハモータースの記事にこんな記載があった。(以下抜粋)

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NA系の場合はカムの後ろにクランク角センサがあります。このセンサでピストンの位置を検出し、多少スライドさせる事で点火時期を調整出来ます。NB系はカムプーリー側とクランクプーリー側にピックアップセンサを固定配置する形態に変更されていて、メーカーとしては点火時期のイニシャル設定すら必要ないといっています。整備解説書には(点火時期が)標準値内にならない場合は、カム位置センサ、クランク角センサ、スロットルセンサ、水温センサ、ニュートラル・スイッチ、クラッチ・スイッチを確認し、これらが正常であれば、PCMを交換するとあります。
PCMとはECU本体の事である。 お手上げです。
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うちのNBがアイドリング状態でハンチングを起こしているとき、点火タイミングがずれていることは確認している。つまり、上記のセンサが全て問題なければECU交換となるのか…。う~ん避けたい。

一応、20年経過した中古より、中華センサの方がまだいいと、中華センサを取り寄せ中。それで完治しなければやばすぎる…


残念なお知らせ

2024年10月1日より 『MAZDA純正部品』 価格改定決定

既に、石〇自動車さんが公開されているパーツリストの価格からは倍以上値上がりしているが、これがさらに上がるのか…。古い車持ちは切ない…。

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