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今乗っている自動車の過去を調べよう(登録事項証明書の取得方法)

中古車の過去の所有歴を調べる

中古車を所有していると、ふと自分の車はどのような歴史をたどってきたのだろうとおもったことはありませんか?
そうでなくても、一定年数立っている車だと過去どの地で使用されてきたかを知ることで部品の劣化への対策をとることができます。(例えば、海沿いの地域だと塩害、積雪する地域だと消雪材による床下のサビ等)そこで、今回は今乗っている自動車の過去の調べ方をわかりやすくお伝えします。

中古車の所有歴の知り方

中古車の所有歴を調べるには陸運局(軽自動車は軽自動車検査協会)にて登録事項等証明書(詳細登録証明書)を取得することで知ることができます。では、詳細な方法についてみていきましょう。

登録事項証明書のもらい方

1.必要なものを準備する

取得に必要なものは
・本人確認書類
・お金(1000円~、3000円あると安心)
・車検証(もしくは、ナンバープレートと車台番号を控えた紙)
です。申請用紙は陸運局にもおいてありますが、事前に国土交通省のHPでデータを取得することも可能です。(※HPは3番で紹介します。)

2.陸運局(軽自動車は軽自動車検査協会)に行く

必要な持ち物をもって近くの陸運局(軽自動車検査協会)に行きましょう。陸運局等の場所については、普通車はこのHP(全国運輸支局等一覧|自動車検査登録総合ポータルサイト|国土交通省 (mlit.go.jp))、軽自動車はこのHP(全国の事務所・支所一覧 | 軽自動車検査協会 (keikenkyo.or.jp))で知ることができます。尚、その自動車の管轄でない陸運局でももらうことができます。ただし、軽自動車を陸運局、普通自動車を軽自動車検査協会でもらうことはできません。
(※尚、軽自動車は本人以外NG、普通車も原則本人以外からの申請は難しい状況です。)

3.回る箇所を確認し申請書を記入する

陸運局・軽自動車検査協会内には、この手続きの場合はこのように回ればよいと記載された看板があります。その看板の中から「登録事項等証明書交付請求」の流れを見つけ出し、スマホで写真を撮るもしくはメモしましょう。(大体流れを忘れてしまいます。)
その後、一つ目の建物へ行き「ORC3号様式」と「手数料納付書」を取り、車検証の必要部分を見ながら以下の写真のように記入します。心配な場合は、下のHPから事前にコピーして記入するとよいでしょう。
尚、軽自動車も同じ書類です。
ORC3号様式:001381478.pdf (mlit.go.jp)
手数料納付書:tesuryo_noufusho.pdf (mlit.go.jp)

車検証の必要部分


ORC3号用紙
手数料納付書

3号用紙の理由については、「来歴を確認するため」でほとんどの場合通りますが、心配な場合は「整備を行うにあたって中古車の来歴を確認する必要があるため。」と記載し、万が一詳しく聞かれた際には「塩害や消雪材のサビを対策する必要があるか知りたいので。。。」と答えましょう。

4.窓口に提出する

3で最初に指定された窓口に提出すると札を渡されます。
途中で呼ばれて金額を知らされるので、次の場所に行きましょう。(優しい陸運局だと「次どこへいって収入印紙を買ってください、買ったら再度持ってきてください。」と指示してくれます。)

5.収入印紙を購入する

収入印紙を購入する際、収入印紙の購入をお願いします、と言いながら書類を渡すとよいです。もしなんの手続きか聞かれた場合は登録事項証明である旨を伝えましょう。金額を支払ったら次の窓口に出しましょう。

6.登録事項等証明書を受け取る

提出してしばらくすると、車検証みたいな紙と日付と過去の所有者が記載された紙を渡されます。これで完了です。

登録事項証明書の見方

車検証みたいな紙は現在の所有者の情報(つまりあなたの情報)、日付が書かれた紙が過去の所有者の履歴です。
日付の横の登録の種別が何が行われたかの情報です。
・新規登録→車検を取得しナンバープレートをつけた
・移転登録→所有者が変更になった
・一時抹消登録→一時的にプレートを外して返却した
等があります。
その横にかつてどのようなナンバープレートで走っていたか、どこの誰が所有していた、使用していたか等がわかります。
そのほかにも、会社→会社の場合は一度会社が買い取りをしてそれを車の業販オークション等で別のところに売られたのだろう、一時抹消登録から新規登録まで期間が開いていた場合長期間放置されていた可能性がある。。。等がわかります。

最後に

このように、比較的簡単に登録事項証明書を発行してもらう事が可能です。わからないことがある場合、平日の昼だと電話でおしえてくれることもあるほか、陸運局・軽自動車検査協会内には、質問スペースや総合案内を設けているところもあります。わからない場合は積極的に聞いてみましょう。
それと、「絶対に登録事項証明書内の個人情報を悪用する・SNS等で拡散することはしないで」ください。
過去所有していた車の現在の所有者の確認方法や、二輪車の登録事項証明書の発行方法についてはまたいつか作成しようと思います。
長い文章でしたがご覧いただきありがとうございました。
では、ごきげんよう。

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