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京都でレバノン料理食べました。

京都で何食べよっかなって思ってもちろんインスタで#京都カフェ やら#京都グルメ やらで検索しておしゃれインスタグラマーさんの素敵な写真をみて決めたレバノン料理のおいしさを言語化したいという気持ちが募りすぎて勢い余ってブログ始めました。ブログ更新したよって告知するためのTwitterも始めました。「美味しい」が私の原動力。

レバノン料理「汽(き)」

汽だ…もくもくだ…
建物は細長い作りになってるんだけど、入り口入ってすぐが厨房とカウンター。真ん中のゾーンが吹き抜けになってて、1番奥の空間はガラス屋根から優しい光がフワーと入り込んでくる、大きなテーブルと、正面には樹木の大きな写真。

建築的にも最高の店。だがしかしこの建築的美点を正しく評価する術を持ち合わせていないことにがっくし。この完全体な空間に気後れしながらも頼んだのはファラフェルプレート。人気メニューはチキンとファラフェル、とかの合わせ技プレートだそうよ。

ファラフェルプレート¥1800、パイナップル+新生姜+カルダモンのコーディアル¥600

左上のピタ(おしぼりじゃないよ)に、手前のマヨネーズに似たソースとフムスを塗りたくって、ピクルスなどの野菜の酢漬けとファラフェルを挟んでいただくのね。

おしゃ〜れに〜でき〜な〜い

まず驚いたのはピタのもちもちさ。ピタって、良し悪しは別としてパサッとしているものだと思ってたけど、すごくもちもち。なんで…なんでこんなにもちもちなの、、、と気になりすぎてなけなしのコミュ力を用いて聞いてみると、ジャガイモを練り込んで、もちもち感と香ばしさを出しているとのこと。
これは日本人好きだな、、、

野菜も美味しいし、ちりばめられたミントとパクチー、そしてレモンの爽やかな香りが鼻を抜けていく。ピタのもちもち。ファラフェルの衣の歯応えとほくほく感。ヴィーガンとか、レバノンとか、そんなこともう忘れていて、ただ野菜のおいしさを噛み締める。美味しい、美味しい。

サイトなどではあんまりヴィーガンと謳われていなくて、レバノン料理とある。確かにチキンや肉類もあって、厳格なヴィーガンとは言い難いけど、このミックス感、絶対何かのこだわりだ…ヤバい…聞きたい…と思っていたら顔に出ていたのか、もう1人のシェフが「どこからいらしたんですか?」って話しかけてくださったのでここぞとばかりに聞いてみる。

パリマグの写真を見て描いたシェフの方の似顔絵

中東にある小さな国レバノンの料理は、様々な宗教の人が同じ食卓を囲んで食べられるような、オリーブオイルやハーブなど野菜を使ったヘルシーなものが多く、フランスにいた時によく食べていたんだって。だから日本でも、食べる物に制限がある方もそうでない方も一緒に食卓を囲める、そんなレストランを作りたかったんですって。

ヴィーガンのプレートもあるし、チキンなどの肉類も選べるという柔軟さはこの美学からきているのですね。

奥の大きな写真は屋久島の杉の木の写真。生命力を感じる荘厳な写真に、陽の光がスッと入り込む。
なんと店内は基本、照明をつけずに自然光だけで営業しているとのこと。確かに入った時、「あっ暗い、写真大丈夫かな」って思ったくらい暗かった。けど、それも慣れて、無理のない気持ちよさと、自然体だけが残る。何も主張していないのに平然とすごいことをやってのける…すごすぎる。
この写真、近くに住んでいるフレデリック・レアさんの作品なんですって。地域を愛し育てていく人々のコミュニティ。好き。

この方、すごいシェフだったみたいだけど、すごく親切にお話ししてくださって、このお店を構成する全ての要素が気持ちよさに溢れてた。久々にこんな豊かな食体験した。 

鴨川で思い思いに憩う人々

お店を出た後は鴨川沿いを歩いていたのだけど、いろんな人がそれぞれに楽しんでいてとてもいい。東京とはまた違った人の多様さがあるような気がした。おしゃれなポニーテールの女の子が一生懸命スマホ見ていて、絵に書きたいくらい素敵だった。そっくりなきれいなホワイトヘアのご夫婦がぼんやり鴨川を眺めていた。鴨川みたいな空間だったと思った。

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