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ごみ清掃員さんへの手紙 岸田奈美さんを語る編

皆様、こんにちは。
私が敬愛する作家の岸田奈美さんが、先日、車椅子とダウン症をお持ちのご家族3名にてホノルルマラソンに参加なさって、お仕事として、無事ゴールなさいました。

帰国し、即コロナに感染されて、高熱の中、お一人暮らしの家で目覚めたら天井から下水が滝のように降り注いでおり、今は避難したけれど、天井が抜け落ちてしまい、そのうえまだ降り注いでいるのだそうです。

詳しくは岸田さんの有料マガジンや、Xでの音声配信をご参照頂きたいのですが、考えられないくらいぶっとんだ良い出来事も、そんなこと起こる?!と言われるようなすごいたいへんな出来事も経験なさる、ものすごい人生を歩んでおられます。

良い神様と悪い神様が両方ついていると霊能力者の方に言われたお話を前に読みまして、岸田さんの著書をあらかた読んでいる私ですが、納得するばかりです。
今回の音声配信を聞いた後に、私もぐったりと体調を崩し、妙な痛みで部屋に倒れ込み、翌日の勤務をお休みした次第であります。

岸田さんのマンションで起きた今回の出来事は、住人の皆様や管理会社、大家さんなど各関係者の心の動きもたくさん音声配信で伺うことができました。
個人的な出来事にはとどまらない、災害と呼びたいくらいの広がりで、たくさん考えさせられました。

私は数日前に、たまたま、自分の住んでいる部屋の浸水の可能性を行政の書類で確認したところ、地理的に、2階にある私の部屋も洪水の際には完全に沈むのだと知りました。
岸田さんが経験したようなことが、形を変えて、私の身に起きても全く不思議でないです。

ひとまず、このままでいられないと思いましたので、ごみ清掃員さんへお礼を伝えるための、ごみ袋に貼るお手紙を簡易的ですが描きました。

縁起が良いものを描きたいと思い、亀さんにしました。
分かりづらいけれど金色の亀さんです。
この黄色い台紙は、
神戸の受刑者の方が作った封筒が入っていた紙袋を再利用しています。
偶然ですが、岸田さんも神戸出身の方!!!

いつも楽しいコンテンツを作ってくださっているお礼の手紙と共に、こちらの「ごみ清掃員さんへの手紙」を4枚同封して、ポストに投函しました。
岸田さんとマネージャー様などスタッフの皆様の運気が上がりますように願いを込めて、封筒を閉じました。
岸田さんやスタッフの皆様が燃えるごみを出すときに、どうぞ、ごみ袋に貼ってくださいと説明書きを添えて送りました。

今回の岸田さんの出来事で、お部屋の中の思い出のものが汚水まみれになってしまった様子を、できる限り明るく紹介しようとして泣いてしまっている、ご本人撮影の動画を見ながら、改めて東日本大震災のことも考えました。

今回投函した手紙が、東京の事務所を経由して、関西在住でいらっしゃる岸田さんご本人の手元に届くのは、しばらく先になるのではと思うのですが、とりあえずは、放ったエネルギーが大事!と思うことにします。

私も、自分の持ち物の多くを泣く泣く手放すような運命を何度も何度も経験してきました。
災害に遭った方も、そういうことを経験しているんですよね。

とある仲間が、私によく言ってくれる言葉がありまして、それは、
「れいなさんはどうして、そんなに行動できるんですか?」です。

その仲間もめちゃめちゃ行動とか試行錯誤してる方なのですが、私の場合をあえて言葉にしてみるのであれば、人間関係や家族、健康、持ち物、積み重ねてきたもの、こと、キャリア等がなくなってしまうことを何度も経験してるからだと思います。

少し前にも、思い入れのある大事なものがごっそりとカビてしまい、大量に持ち物を手放すこととなりまして、それほど大きく失うことが、又、私の人生に起きたのかと愕然としましたが、後から振り返れば結果的には、私という人間が精神的にも次のステージへ行けた印象的な出来事ではありました。

全部無くなる前提で生きるしかないところまで追いつめられてしまっているからこそ、色々と動きを止めずに歩めるところはあるかもしれません。

岸田さんが、いつもご興味の赴くままに更新してらっしゃったエッセイが、今月は予告を打って計画通りに出そうとなさっていたので、お仕事が順調で安定に乗り上げてらっしゃるんだろうとおめでたく、見上げる気持ちでおりました。

まさかこのような出来事が起こるとは思わず、本当に一読者の私も心底傷ついて悲しくなってしまったのですが、皆が経験するとしてもおかしくない大きな喪失と行き場のない感情のうずまきを表現するプロの手腕にも惚れ惚れしました。

ひとまず、私明日会社行けるだろうか?だいぶ回復してきましたが、明日はとっても大事な日なので、何とか出勤したく思っています!

読んで頂き、ありがとうございます。
最後まで読んで下さった皆様が、次に草木を眺めるとき、隣でキラキラした光を放つ妖精が一緒に黙って寄り添ってくれるおまじないをかけます。

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