公開できない卒業制作のおかげで、望み通りの部屋に引っ越せた話(その1)

卒業論文にあたる、卒業制作というものがあります。

美大では、卒業単位をもらうために作品をつくって提出、展覧会をするのです。
「人によっては、人生で一番の大作になる」とも言われる、設備や状況の整った美大生活の集大成である卒業制作。
私はおかしなことに、ひらめきに従って大学1年次から制作を始め、4年次の春に8割がた完成し、そして、強引とも言える制作のやりくちから、公開許可を得られず(笑)!
別の作品を急きょ準備することになりました。
3年間かかった作品はアーティストとしての作品リストからも消えることになりました。

ただし、この作品が、卒業後の私の運命を大きく変えることになるのです。
タイトルは「勝手に改装(かってにかいそう)」。作品の位置を特定できる個人情報などを伏せたテキストでお送りいたします。

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