見出し画像

月経の悩みで試したものたち、そして出会ったミレーナ/前編

月経の辛さで悩んでいる方の参考になれば良いと思い、ご紹介します。

※写真はありませんが、具体的な汚れとか体の話が出てきます。
読み進めるかどうか、ご判断ねがいます!


皆様、こんにちは。
ミレーナというものを聞いたことがありますでしょうか。
私が先日、月経の辛さを軽減するために使用し始めた医療器具です。

5年間体内に入れっぱなしという、わりと思い切った方法です。
西洋医学はなるべく避けた方がいいというのも、分かります。
ただし、そう思うことで20年近く、体に負担をかけ、仕事を休むこともしばしばでした。

薬は、飲まなくていいならば飲まない方がいいものです。
まずは暮らし方を変えることで体調も良くなるなら、それが一番だと思っています。

ですから、医学的な対処をすごくお勧めするわけではありません。

ただ、身近な人で、閉経までずっと婦人科にかからず、壮絶な月経をこらえていた方がいました。
当時は知識がなくて分からなかったけれど、その方は月経困難症の重症だったんじゃないかと思います。

私は10代の頃から、月経が辛くて色々と調べていたのですが、症例を読むごとに、自分は婦人科にかかるほどではないのだろう、きっと解決しないだろうと思っていました。

発達障害の診断がおりた現在、私は生来の感覚過敏があると認められるので、痛いかゆい、といった体の不調が重いということがよく分かります。

自然派なやり方で改善できないのは、努力が足りないからでも、合う商品に出会っていないからでもありませんでした。

本当に、がまんしなくていいんだということが伝わってほしいという思いから、記事にしました。

前後編に分けます。
後編で、ミレーナの話をいたします。

この前編では、私の場合、月経においてどんな困難があるか。
私も月経用品は一通り試してきたので、どれが合わなかったかというお話しをします。
それぞれの商品を貶める意図はございません。
今の時代の月経用品との付き合いの辛さを、もう、お焚き上げしたい
新時代に移ろうよ、という気持ちで言語化いたします。

私の月経歴

10代から月経が重く、頭や下腹部、腰の痛みにより生活に支障がありましたが、市販の鎮痛剤は飲んでいたので、それ以上にできることがないと思っていました。

又、下着周りなどの皮膚が赤く荒れてしまうことが多く、いつも肌の薬やクリームを塗っていました。

病院の各科に通いづめであった私は、皮膚科にもかかっていましたが、改善はありませんでした。

20代は、各種薬断ちで一部の体調不良が改善したため、西洋医学ではどうにもならない、きっと自然派なやり方が合っているのだと思うようになりました。

又、1人暮らしを始めるとこれまでのような、病院に通う気力もお金もなかったため、通院という選択肢を手放しました。

自然療法や玄米菜食による改善へ努めましたが、体を起こせないほどの痛みはなくなったものの、特に変わりませんでした。

毎月の月経期間中は特に半身浴をいつもより長くしたり、食事を変えたり、布団に入ったまま、「来月こそは体を清らかにした結果が出る!もしくは、数年後こそは!」とギラギラ期待していました。

もはやギャンブル依存症に近い精神状態だったと思います。
自然派なやり方での、体質改善の停滞は、自然派なやり方で改善するしかないと思い込んでいたので、どんどんのめり込んで時間やお金を使っていきました。

その経緯で、もちろん、それらの商品とかやり方でドッと改善している人とも出会います。

体質によっては、自然療法とか、からだを意識していることで月経との関りがうんと軽くなる人もいます。
カバンのチャックと同じように膣の開け閉めに慣れて、トイレで血を出せるようになるため、ナプキンもほとんどいらないところまで、いく方もいます。

中学生のとき、一時的にそこまで体調を維持していったこともありましたが、あれは成長期の体のすこやかさが影響したんだと思われます。

また、20歳頃からもともとの皮膚の弱さが顕著になりまして、紙ナプキンが使えなくなりました。
皮膚が赤くただれて、切れて血がにじんでしまうのです。
そうすると血が下着にはりついて、体を動かすと、切れた箇所が引っ張られ、さらに切れてしまう繰り返しでした。

これは下着選びすらも困難になっていき、かゆくて痛い日常に、もはや教室でじっと座っているのも、難しくなっていきました。

月経は体から要らないものをたくさん排出できるので、すごく健康にいいのだという説もあります。

毎月、一定期間だらだらと出続ける月経血さえ対処できてしまえば、そのまま自然に見守った方がいいのではないかと、色々挑戦しました。

月経血の対処で試したもの

タンポンは辛かった

タンポンも、何本か取り替えるうちに体に負担がかかるのか、私の場合は月経期間中に連続して使えないと分かりました。

タンポンで痛みが出るのは、通常は正しい入れ方をしてないからと説明書がありますが、私の場合、正しく入れていても、取り替え3本目くらいで痛くなるんですね。

水分を過剰にうばってしまったりして、粘膜とこすれて痛くなるんだと思います。
また、月経血の多い日でも、「多い日用」の太いタンポンが特に粘膜を傷めると分かって、「ふつうの日用」を主に使うため、取り換えの回数がとても多いのです。

1時間~2時間に1本取り替えることもざらで、一日中取り替え続けている始末。
会社のトイレで、三角コーナーを開けると、私が前回捨てたタンポンがいちばん上にあるのです。
頻度が多すぎて、他の方のごみが重なる時間がなく、私のごみが増えていきます。

夜に寝ている時間も何度も起きて、取り替え続けていました。

又、タンポンの太さがどちらであっても、しっかり入れていたにも関わらず、職場とか駅前を歩いているときですら、勝手に抜け落ちてしまうようになりました。
これは後述する布ナプキンもそうです。

ズボンのすそからぽろっと地面に落ちます。
落ちた瞬間にかがんで、こっそり拾ったことがたくさんあります。
これは予期できないので、いつもソワソワして歩いていました。

布ナプキンは辛かった

紙ナプキンが使えなくなった20代の初めから、布ナプキンはたくさん使ってきました。

親譲りの、出血量の多さで、布ナプキンの取り換え頻度が高いんですね。
汗かき体質、むれによって、布ナプキンでも肌荒れが起きることも多く、困っていました。

また、布ナプキンを洗うのにはどうしても、アルカリ性の重曹とかを使うとか、何かしら手作業が必要です。
そうなると、肌が弱く手の関節に痛みがある私にはすごく負担でした。

布ナプキンもタンポンも、下着からずれていったり、ぽろぽろと落とすため、帰宅してから、ズボンにまで染みてしまった血を手洗いして、もともと問題がある手を更に痛める。

その繰り返しでした。

又、布ナプキンは最初の頃、ものすごく肌が弱っていたので、自然派な絹(ツルツルしているものは肌に合わなかったので、ざっくりと編んでいるもの)を使っていました。

そこからオーガニックコットンや、ふつうの綿を試しました。

布ナプキンはデザインが幅広く、使う方の月経時の気分を上げるためにも、体が神聖なものだと感じられるようにするためにも、とても美しく出来ています。

ですが、私は月経血の量が多いですし、天然素材であることもあいまって、一生懸命洗っても、染みが残って、だんだん見るのが嫌になっていってしまう繰り返しでした。

環境と体に良いものがいいと思って、洗剤選びをがんばっていましたが、あまりにも染みで気分が落ちるため強い洗剤を使うと、素材が傷んでしまう。

環境にいい洗剤に戻しても、やっぱり繰り返し洗うことで素材は傷みます。

柔らかかった布地がどんどんバリバリになっていって、それで肌がこすれて荒れてしまうようなことも起き始めました。

それと、吸水するために布の層を作ってありますけれども、それがなかなか乾かない。
日光に当てようと、部屋の外で干すには、月経血の染みとかナプキンの形が相まって、人目に付いてしまうのをはばかられます。

それに、天然素材は直射日光に弱いので、バリバリになる要因のひとつとなりました。

部屋の中で干すと、何となくしっとりしたままで乾ききらず、布の繊維の中に残った月経血もあるから、部屋干しの臭いもしまして、何となく部屋がどんよりしていました。

最終的には、30手前で肌の過敏さが少し和らいだため、化学繊維の薄くて大きなバンダナをまとめ買いして、細長く畳んで、ナプキンとかおりものシートとして使っています。

化学繊維はずっと柔らかいし、汚れも落ちやすいのでたいへんありがたいです。

酸素系漂白剤の強いものを使って、なんとか洗えています。

私は親譲りで、ふだんからおりものの量がとても多いため、毎日それらのバンダナを持ち歩いては取り替えています。

一年中、ズボンの下にゆるゆるのレギンスを履いています。
昨年から、足首がくしゅくしゅと重なる仕様のものを履くようにしたことで、バンダナが下着からずれて落ちてきても、レギンスからはみ出て路上に出ることはなくなり、足首の上で止まるようになりました。

ですから、私が外を歩いているとき、外見では分かりませんが、4割くらいの時間は下着からバンダナが外れ、ふくらはぎと足首の間に落ちています。
これに関しては、解決の方法が今のところ思い当たりません。

体が、もっと通気性がほしいと思ったから落とすのかもしれないし、上からぴったり抑えるような下着は感覚過敏で履けないからです。

月経用下着は辛かった

取り扱いの困難は当然、布ナプキンと一緒に身に付ける下着にも同じことが起きます。

下着も、値段の張る天然素材のものを履いていました。

体質改善して月経が軽くなるまでは、下着や布ナプキンをたくさん消費するのもしょうがないと割り切り、自分で手縫いして生地を足し、破れたところを繕っていました・・・。

着なくなった天然素材の服をばらして、ハサミで切って、ちくちくと縫い合わせたりなどしていました。

すごく消費のペースが速かったので、当時は週に何度も手縫いをしていました。
手の不具合があるけれど、月経が軽くなるならばと無理に縫っていました。

部屋の中にはいつも、切った布や糸のホコリだらけでたいへんでした。

この頃、月経用の吸水ショーツを試し始めました。

私は痩せ型ですが、感覚過敏と、体の骨格がめちゃめちゃ大きいことから、5Lサイズでようやく痒がらず、呼吸が苦しくなく履けました。
そして、化学繊維のものは履けず、天然素材で作られたものを探す必要があるけれど、見渡す限り売っていません。

ネットであちこちのサイトを日々検索し、そんなサイズと素材の商品を探し出すところから始まって、購入だけで困難を極めました。

吸水ショーツも月経血の染みとか、洗いづらさ、乾きづらさに困ってしまうのでした。
当時は欧米にいたため、街の条例で洗濯物が外に干せず、パワフルな乾燥機を使っていましたが、吸水部分が乾燥機でも乾ききらず、いつもしっとり濡れている状態で履いていました。

月経カップは辛かった

海外渡航を真剣に考え始めたとき、荷物を少なくしたいとか、ものが手に入らない状況になったらどうしようかと悩んでいました。

又、渡航したそのまま定住したかったので、色々な手続きに発生するお金を貯めようと思うと、切実に、お金を節約する必要がありました。

その頃に知ったのが月経カップでした。
シリコンで作られた丸いカップで、たたんで膣の中に入れると中でポコンとふくらみ、丸い形に戻ります。

カップの中に血が溜まるのを、トイレで捨てればいい。
洗って繰り返し使えるので、ナプキンやタンポンといった使い捨ての商品より経済的で場所をとらず、環境にやさしいというものでした。

ごみが出るのが嫌いだったので、夢みたいな商品だと思ったんですが、私は月経血の量が多いのですぐあふれて漏れるんですよね。

タンポンと同じく膣の中にものを入れておくと、私の場合は体が追い出したくなるようで、ずれたり、歩いていて抜けてしまったり、粘膜が痛くなってしまうと分かり、やめました。

月経ピルは辛かった

月経で仕事を休むことも多かった20代を終え、30歳になり婦人科へ初めて行きまして、月経困難症という症名がつきました。

色々な考え方があると思いますが、私のかかりつけの院長は、昔の女性は出産が多かったので、生涯で月経が発生しない年数が多く、今ほど子宮に負担がかかっていなかったと説明しています。

私はそれを聞いて、もう月経をがまんするのはやめようと肩の荷を降ろせたところがあります。

そして、月経ピル「ジェミーナ」を飲み始めました。
毎日1錠、必ず決まった時間に飲むのが重要な薬です。
うまく効けば、月経がないような状態になる方も多いそうです。

ただし、こちらは1ヵ月に2回飲み忘れると、効果が落ちてしまうとのこと。

1ヶ月に2回の飲み忘れって、そんなこと起きないよという方もいらっしゃると思います。

私は発達障害があるので、薬を飲むのが難しく、朝しっかり飲んだと思って帰宅すると1錠残っており、夢の中で飲んでいたと判明することもしばしばでした。
これを話したところ、当日担当した婦人科の若い先生は笑っていました!

その先生からは、薬の飲み忘れ対策として、チェックリストを付けるのはどうかと言われましたが、スマホでタスクとして書き出して、毎朝表示させても改善がありませんでした。

発達障害の薬は数錠飲んでいますが、違う種類を飲み忘れないよう、薬剤師さんに頼んで、1回分ごと一包化してもらっています。
他の病院の場合は分かりませんが、月経のピルは婦人科で直接渡されるため、発達障害の薬とまとめて一包化できません。

ですから、どちらかを飲んでも、もう片方までも飲んだように錯覚してしまって困っていました。

容態が良くなるはず、安定するはずの月数をゆうに超えていても、何だか明確な改善を感じづらいまま。

飲み忘れがあるとやはり効きが弱くて、あるときは月経が軽いと思うと、翌月は何週間も出血があってたいへんという繰り返しでした。

忘れ物をしたり、意識が散ってしまう脳の障害が原因だから、薬の飲み忘れは、精神論とか根性論でどうにかなるわけではない。

それでも、薬の飲み忘れをする自分が悪い。
月経ピルをしっかり飲もうとしていれば来月こそは良くなるはずと、自分を責めていました。

もう、改善がない段階まで来ていたけれど、だらだらと自然療法にはまりこんでいたときと同じです。

友人の一言で我に返る

この頃、1~2ヵ月ごとのペースで友人と遊ぶようになっていましたが、
待ち合わせ場所で会ったその方に、
「今日は月経が重くてたいへんで・・・」と言うと、

「何だか、いっつもそうだね!
前会ったときも、月経が重いって言ってたね!
と、いつもの人懐っこい笑顔で言われました。

そのとき既に、飲み始めて1年が過ぎていました。
これは、まずい。このままだと何も変わらない、と気づかされました。

しかし、これ以外の改善策があるのか。
もはや、月経というはたらきをする子宮を摘出するとかしか、方法がないのではないか。

出産の希望もないし、もし妊娠して出産しても、体調不良が多すぎて子育てをしたくない。
でも、子宮ガンでもないのに摘出ってそんな乱暴な・・・。
それに、入院だって必要になるだろうし、どれだけのお金がかかるだろう。

仕事の繁忙期と相まって、気持ちがズンと重くなり、疲労が溜まり、体調をどんどん悪くしていったのが今年の3月頃までのお話しです。

月経ピルをだらだらと飲み続けるにも、日本国内での値段はそこそこします。
障害由来の飲み忘れのため、効果が出ないのに・・・。

来月も再来月も月経がある、と思うことに疲労困憊して、もう働くために外出するのをやめたい。
なぜ、女性の体で生まれてしまったのだろう。

障害年金を得て暮らせないだろうか。リモートワークはどうだろう、などと色々な可能性を探った数ヶ月間でした。

思うような情報は見つからないまま、何となくAmazonでWEB漫画を読んでいたときに、ミレーナと出会うのでした。

ここまでの長文を読んで頂き、ありがとうございます。
使い始めたミレーナが良さそうな感じがあるからこそ、書ける内容です。
ミレーナには「れいな」が入っていますしね・・・。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?