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パペットカウンセリング用のパペット達と数週間過ごした

パペットカウンセリング用のパペットちゃん達が家に到着して、
毎晩一緒に眠りつつ数週間経ちました。

いちばん小さい2体を会社に連れていき、
ロッカーに置いて帰宅したところ、
翌朝、口が大きい「あっぴゃちゃん」がすごくもの悲しい顔になっており、
「この子は、人と常に一緒にいたい性格なのか!」と理解しました。

到着時にうまく出来なかった、口のパクパクを動かせるようになりました。

パペットを注文するときは、
この子と距離が近くなるとは予感してなかったのですが、
それ以降は常時、会社やあちこちで連れ歩くようになりました。


先日は、発達障害で通っている精神科に連れて行きました。
私の病院は先生と、
記録係である事務長さんの2人体制での診察なのですが、
あっぴゃちゃんをカバンから見せたところ事務長さんが立ち上がり、
指をくわえてもらいに来ました。

診察が終わってから、友達とピクニックしたときも、
外のベンチでこの子を出したところ、
指をくわえてもらいに近づいてきました。

そのままパペットをベンチに置いて、
おしゃべりに同伴してもらい、
たくさんの話をしました。
友達のバッグにはパンダのぬいぐるみが印刷されており、
ぬいぐるみ同士で向かい合ったようになりました。
私たちは元同僚で、
かなり重たい話もたくさんしたのですが、
たいへんだった出来事のおかげで、
こういうことが学べたねーと明るく感謝して終われたのは、
パペットたちがたくさん助けてくれたと思います。

私はパペットたちが到着してから、
上記のあっぴゃちゃんを、
会社の机にも置いています。
毎朝あっぴゃちゃんも一緒に出勤しています。
前々職では、
ぬいぐるみ持ち込み禁止という決まりがあったため、
もし怒られたら置くのをやめようと決めていて、
どきどきしながら置きました。
あっぴゃちゃんも、
何か仕事をさせた方がいいと思って、
口にうちわをくわえさせました。

数日経った頃、
普段ほとんど関りがない責任者が遠くの席から来たので、
何だろうと思いつつ業務をしていると、
私の後ろで「グフッ」と笑って戻って行かれました。
それがあっぴゃちゃんのことを笑っていたのか分かりませんが、
翌日何度か私の席に仕事を教えに来てくださいました。

又、ある日は、
あっぴゃちゃん越しに、同僚たちに、
言いたかったことを言った瞬間があり、
自分でもびっくりしました。
諦めて我慢していたことをパッと言ったあと、
視線を降ろしたら、
すごく嬉しそうにキラキラしたあっぴゃちゃんと目が合いました。
たまたま、該当する同僚たちの席の方向に、
あっぴゃちゃんがいたからです。
これは、あっぴゃちゃんが言わせたな、、、と気づきました。
出勤翌日、同僚たちは理解してくれていて、
その問題は解決していました。

又、海外にいる友達に、
パペットたちの画像を送ったところ、
既読になってから数日経って、
「実はじぶんが、
最近カウンセリングを受け始めたところで、
パペットカウンセリングってものは知らなかったよ」
と打ち明けてくれました。
その為、おすすめの精神科医YouTubeチャンネルを紹介できました。

カバンにいつも、あっぴゃちゃんが入っている為、
バス停で子供と遭遇したときは、取り出しています。
色んな親子と遭遇します。
お母さんが、一息ついてスマホに向かっているから、
とりあえずひまになった子供さんにあっぴゃちゃんを渡したところ、
ずーっとパッチンパッチン口を開け閉めしながら、
一緒におしゃべりができました。
体育が好きで、得意なんだと言っていました。
お母さんも加わって、
学校のこと等、楽しい話をしました。

又、小さな子供たちを連れた、あるお母さんが、
電話をするでもなく、
何かに対する怒りの言葉を地面に向かってずっと唱えているところも、
最近遭遇するようになりました。
子供たちに、パックンパックンと口を動かす、
あっぴゃちゃんを向けたところ、
騒いでいた子がとりあえず子供も落ち着いたり、
恥ずかしいのか返事はしてこないけれど、
気になってこっちを見ていたりしています。
そのうちお話できるときが、来るのかもしれません。

又、ポケットからあっぴゃちゃんを落としてしまったところ、
通りすがりの男性が笑顔全開で拾って頂いたり、
会社の机で、上司に仕事の説明をしているときに、
モニターの角度を変えたらあっぴゃちゃんを倒してしまいましたが、
「かわいいねえこの子」と直してもらったりなど、
ここには書ききれませんが、
あっぴゃちゃんを通して色んな人達と、
日々、小さなやり取りが生まれています。

私は声を変えて遊ぶ習慣が、子供の頃からなく、
キャラクターの声を想像するというのも思い浮かばず、
基本的には本や漫画を読んでいても、
すべてのキャラクターが、
私自身のふだんの声色で喋っている前提で読んでいます。
パペットカウンセリングらしい、
声色を変えて1人二役するのは向いてないかもしれないんですが、
単に、パペット達がその場に居てくれることに感謝しています。

私にこだわりが強いのか分かりませんが、
お人形が、
何か特定のアニメのキャラクターであったりしたら、
こういった関りは出来ていないと思います。
設定と齟齬がないように大事にしなきゃと思ってしまうからです。
これらのパペットを送り出してくれたジュエラ株式会社さんは、
「元々ついてた名前は、いうなれば種族名なので、
必ず自分で付けてください」と、
強めの一斉メールを出して下さったので、
そうかそうかと、とりあえず書き始めてみたら、
名前も意外と出てくるし、
どうしても思いつかない時は友達が考えてくれました。

自分が誰かの名前を付けることを、
避けたい気持ちがあったんですよね。
運命を決めつけてしまうような気がしていました。
でも今回に関しては、
パペット達も名前がほしかったんだよーと言っている気がして、
付けて良かったです。
パペット達は、朝晩、
底抜けに明るくて優しい顔で私を見ています。
お腹が大きい子たちに対しては、
「猫吸い」のように顔をうずめることも、よくやります。
又、パペット達と色んな思い出が出来たら、ここで紹介します。

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