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とあるお方小説①「税金は国民の意思」

皆様、こんにちは。
私は「とあるお方」といったように、お名前を伏せて、尊敬するお友達たちのことを記事にしております。

そのうちのお1人が書いた小説を送って頂いたので、皆様にご紹介いたします。
お方さんは今までに何度も子供さん向けの人形劇を招待して開催してきました。
そのキャラクター達から、着想を得たものだと思われます。


登場人物

私ととあるお方さん共通の推しである、人形劇師くまちゃんの人形です。

くまさん本舗ホームページ「人形劇場」より、画像転載させて頂きました

題:税金は国民の意思

それでは、とあるお方小説の、始まり、始まり・・・(テンテケテンテン、テンテンテンテンテン・・・拍子木、カコーン!)。

さる吉「とうちゃん とうちゃん とうちゃーん!

とうちゃん「どうした?さる吉。」

さる吉「とうちゃん、あのね、おこずかいもらった!」

とうちゃん「おこずかい?いったい誰に?」

さる吉「この間の雨で、おうちが水浸しになっちゃったおばあちゃんのおうちのお片付けをお手伝いしたら、500円くれた!」

とうちゃん「そうかー。この間の雨は大変だったからなぁ。お小遣いのお礼は言ったかい?」

さる吉「もちろん!言ったよ!」

とうちゃん「そうかい。よかったね。ところでその500円はどうする?」

さる吉「今は何もほしいものはないし、貯金しようと思う。」

とうちゃん「じゃあ、大事に貯金箱に入れておこうね。」

~数日後~
さる吉「とうちゃん とうちゃん とうちゃーん!」

とうちゃん「どうした?さる吉。」

さる吉「あのね、お腹すいたから、この間の500円でお菓子買っていい?」

とうちゃん「さる吉、とうちゃんは今、何してる?」

さる吉「夕ご飯作ってる!

とうちゃん「待てるね?」

さる吉「買っちゃダメなの?」

とうちゃん「…とうちゃんには見える。500円でお菓子を買って食べた後に、夕飯が食べられなくなるさる吉が。そして、お菓子を買わなければよかったと後悔するさる吉が見える…。」

さる吉「…。怖いね。その未来。」

とうちゃん「もう少しでできるから、待ってなさい。」

さる吉「はーい!」

~次の日~
とうちゃん「ちょっと出かけてくるよ。」

さる吉「何しに行くの?」

とうちゃん「…ちょっとそこまで。」

さる吉「…とうちゃん。ぼくには見える。

今、とうちゃんがテレビで見ていた健康器具を買って帰るとうちゃんの姿が。
そして三日坊主になって部屋のすみに置き去りになる健康器具の姿が。」

とうちゃん「健康になるとうちゃんの姿は見えないの?」

さる吉「うん。だって、健康器具10個目だから。」

とうちゃん「・・・・・・・・・。」

~一週間後~
さる吉「とうちゃん とうちゃん とうちゃーん!」

とうちゃん「どうした?さる吉。」

さる吉「あのね、あの500円、使おうと思うの!」

とうちゃん「なにに使うんだい?」

さる吉「お花の種を買うの!それで、おうちの道路から見えるところに撒いて、お花畑にするの!

とうちゃん「それはいいね。どうしてそう思ったの?」

さる吉「お小遣いをくれたおばあちゃんがね、お花が大好きなんだって。
だから、お花が咲いたら持っていってあげるんだ。

お花が咲くまで、とうちゃんと一緒にお世話しながらワクワクできるでしょ?
そう思ったら、すごく楽しみになって、幸せな気分になったんだ。」

とうちゃん「そうか。道を歩く人も、お花を見て幸せな気分になるかもしれないね。早速買いに行こう!」

さる吉ととうちゃんは、お花の種を買いに行きました。

お店の人がサービスしてくれたので、200円で買うことができました。

種は本当に小さくて可愛くて、とうちゃんとさる吉は小さな種を庭に撒きました。

残りの300円、さる吉は何に使うのかな?

*******
税金の使い方は国民の意思である

これは、最初に誰が仰ったのかはわかりませんが、私の恩師である国際経営学の田中教授が授業の中で仰った言葉です。

突然の怪我や病気で働けなくなっても、生きていける国であってほしい。

障害のある子供が生まれても、みんなが支え合ってくれる国になってほしい。

全てが自己責任の冷たい国になってほしくない。

国民の願いが、税金の使い方になります。

物流をもっとスムーズにすることで、地域経済が発展する。

だから道を造る。 民主化の軸は教育だ。

誰でも勉強できるように、小学校と中学校は無料にする。

子育てしやすい日本になってほしい。だから幼保無償化にする。

お金の使い方は、未来を創る種です。

そして、それらがもたらしたものが、私たちの文化や意志に影響を与え、次につながります。

これからの時代は、きっと、もう一歩先のお金の使い方が必要です。
未来を創るお金の使い方を、一緒に考えてみたいと思います。

(以上、お方さんによるお話しでした。テケテン!)

感想

皆様、いかがでしたでしょうか。

とうちゃんは、さる吉の気持ちを毎回受け止めて、どう考えてるかよく聞いてますね。
そして、言語化せざるを得ないさる吉。それが心の安定につながるはず。

・・・さる吉、おめぇ将来いい感じだよ!!!

また、とうちゃんが目の前でご飯作ってくれてるのに、お菓子買いに行っていいか聞くさる吉、面白いですね。

お方さんは小さなお子さんがいるのですが、子育てしていると、そんなことがいっぱいあるんでしょうね。
健康器具10個目のとうちゃんも、そういう失敗、共感できるし。

税金について話し合う種として、そもそも、子供自身のお金、大人個人のお金についてよく話し合うのが大事なんですよね。

手元のお金について、自分の気持ちをよくよく言語化していったら、税金だってどうあればいいか見えてくるはずです。

それと、継続的に行うことが大事なんですよね。
だって時代は変わるし、季節も変わるし、お腹だって減るし、気持ちだって変わります

お金の話を聞いてるようで、相手の心を聞いて交流する、とってもいい機会ですから。

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
他にもたくさん書いてらっしゃるとのことで、今後色々とご紹介できそうです。

また、お方さんも素敵な小説を共有して頂いて、ありがとうございました!


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